私が手帳を使い始めた理由(ワケ)

 私は昔からスケジュールはすべてGoogleカレンダーに入れて、TodoistというToDo管理サービスを使ってToDoを管理していました。しかし、仕事のボリュームが増えるにつれて「XXというプロジェクトがある」のはわかるが「XXというプロジェクトで何をやるのか」がいまいち見通せなくなってきてしまい、自分の中でうまく物事を進めることができなくなったように思うことが増えるようになりました。一種の閉塞(へいそく)感のようなものだと思います。

 そんな中、いくつかAmazonで本を読むうちにある一冊の本に出会いました。ハイラム・W・スミス著の「TQ-心の安らぎを得る究極のタイムマネジメント」です。

 最初は「うさんくさいなあ」と思いつつも本を読み進めるにつれ、「タスク管理」とはなんと奥深い世界なのかと感じると共に自分の「価値観」について見つめる必要があると考え始めました。私は「やってから文句を言う」がモットーなのでこの本に書いてある「フランクリン・プランナー」というのをものは試しにやってみることにし、八重洲のフランクリン・プランナー直営店に行き、最も安いバインダーとスターターセットを買いました。

 家に帰り、スターターキットに入っているキットを進めていくと、自分の中で整理されていなかったモヤモヤとしたものがきれいに文字となり浮かび上がっていくような気持ちを感じました。また、プロジェクト、月、週、毎日のタスクへのドリルダウン作業は日々やるタスクを鮮明にし、その日やるタスクに集中することができるようになりました。

 今のところ、2021年の10月から始めた手帳は挫折することなく毎日続いています。手帳とGoogleカレンダーの折り合いは、Googleカレンダーを主として毎週頭に手帳に予定を転記するようにして解決しました。残っているToDo管理システムのTodoistについては、手帳の表現で苦手な毎日ゴミ捨てをするような「繰り返し」タスクのみを管理するようにし、仕事もプライベートもすべて手帳へ移行しました。

 手帳を使っていくにつれ自分の価値観が明確になり、「この分野は自分が輝けるんだな」というのがわかるようになって「何をしたいのか」がわかるようになりました。(アウトプットを大事にするというのは、その一つです。)また、プライベートでもやることを「プロジェクト」として扱うようになりました。例えば、庭の掃除をするにしても「庭掃除プロジェクト」を立ち上げ、やるべきことを列挙し期限を切るということを行っています。しかし、これは自分にとってはどこで止まっているかなどを把握し、物事を進めるために非常にわかりやすい形になっているようです。

 始めたときから相変わらず、字は汚い上に漢字もうまく書けないので平仮名や片仮名での記述が多いですが、「書く」という行為は自分に対して「覚悟」をもたらすものでよいもんだなあと思いました。もし、デジタルでタスクやスケジュール管理をしていて閉塞(へいそく)感を抱いている人がいれば、フランクリン・プランナーに限らずアナログの手帳にを併用してみるというのも一つ手ではないかなと思いました。

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