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2022年の振り返りと、抱負


義実家に帰省している。

さっきまで、お節12家庭分のくわいの皮を剥き、昆布巻きの仕込みをしていた。明日には、盛り付けまで完成させるのが義実家の慣わし……というか、義母と義母の双子の姉(近所に住んでる)の「やさしさ」。

この二人は本当に人がいい。どのくらい人がいいかというと、近所の身寄りのない人に介護が必要になると、2人でヘルパーの資格を取りに行って、自ら介護をかって出る程…。義母はその頃、仕事もして兼業で米まで作っていたのだから、どんだけすごい人なんだ……とあんぐりだった。

このお節も、体が不自由な親戚や知り合いたちのために、無償で毎年配布しているもの。今年は3年ぶりに帰省できて、久しぶりにお手伝いできた。戦力にはなり得ないけど、積みに積んだ彼女たちの徳を、お裾分けさせてもらっているような気になって、うれしいよね。

2022年はどんな年だった?


振り返って思うのは、今年はただひたすら、家族と漫画のことを考えていられる年だったなあ、ということだ。これは、「編集&ライターの仕事をやめて漫画を描かせてください」という無茶を快諾してくれた、夫のおかげ。本当にありがたいよね。

おかげで描けたのが、「子育ての地図」という漫画だった。
私自身、胸キュン漫画が大好きで描いていたけど、ふと、今、私が必要とされている漫画って、これではないのでは?と思ったのがきっかけだった。

私は、子育てに関して、本当にたくさんの専門家の人たちを取材してきたので、忙しい子育て世代の人たちが、何かしら得るもののある漫画が必要とされているのではないか、と思った。

そして、この漫画によって、Twitterのフォロワーさんがとても増えたし、4話まで描いたときには、初めて読者から「この漫画を描いてくれてありがとう」と言われた。びっくりしたし、そして、少し怖くなった。

というのも、この続きを描くスキルは、今の自分にはないことを実感していたから。せっかく期待してくれた漫画を、先すぼみで収束させたら不甲斐ないし、私自身、ショックだなあ……と思っていた。

でもね、これに関しては、2023年の抱負にも描くんだけど、やっと何をどう描けばいいのか見えてきたので、続きは絶対にアップするんだ。

で、そうこうしているうちに、漫画の更新頻度が著しく落ちてしまっていたのが、2022年後半。

東京ネームタンクさんのセオリー通りに作ったP80の長編ネームは完成したものの、これが、どうにも筆がのらない。描きたい感情の深部に、まだ、到達していないような気がしていまだに、保留の状態だ……。

焦ってたよね。私みたいなペーペーが、そのときのような更新頻度でいては、まずい…と。もともと、残りの寿命が他の漫画家さんより少ないのに、こんな悠長なペースで描いていたら、一体、あと何作描けるんだ!? そんなことを思って行動したのが、10月頃。

始めたのは、ブログの毎日更新だった。これには、描き手としての自分を定点観測したい、ひきの強い漫画を描けるようになりたい、という気持ちもあった。

ただ、始めた当初は、数千いいね、ついていたSNS連載も、今では、30いいね程度。応援してくださっていた人たちがぽつりぽつりと減っていき、自分でもコンテンツ力が落ちているのを実感しているところ。インスタも苦戦している。

初心にかえって、一から型を、基礎を、踏襲して描いていく必要があるのだと思う。

それも含めて、2023年は「継続しつつレベルアップ」を目標していこうと思っている。

2023年の抱負


おそらく、最初に変えなければいけないのは、「マインド」だろう、と思う。

というのも、私には昔から何らかの「負け根性」が、くっついている。

「負け根性」とは、「いやいや、所詮私なんて30いいねくらいが妥当ですから」という、性根のこと。自信がない、というよりは、自分を低く見積もることで、到達しなかったときにショックを受けないよう自己防衛しているんだろうな。

ただ、この根性は、読者にとって邪魔でしかない。

ファンベースという言葉を聞いたことがあるだろうか? ファンベースとは、

ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方

で、元電通の佐藤尚之さんが提唱している。

よく、フォロワーさんの数が重要なのではなく、どれだけ心から応援してくれるファンの人を増やせるかが大事、、みたいにいわれるけれど、これもまた、ファンベースの考え方だ。

今の私にとっては、すごく重要ではないかと思っていて、というのも、ファンベースの考え方の中にある、

「ファンというのは、自分がその対象のファンであっていいかの自信を持てていないことが多い。その自信を持たせてあげることが(発信者にとって)大切である」

という考えが、すっぽり抜け落ちているからだ。

私は、自分の描きたい漫画が何か? どんな読者に向けて、どんな感情を抱いてもらいたいのか? が、最近、ぼんやりしている。作風がブレブレで、統一感のない漫画を描き続けている。

それは、描く側である自分にとって都合はいいけれど、読者からすると困惑してしまう。

なぜなら、数多のコンテンツが溢れるなかで、読者が描き手に求めるものは、

「この人のSNSを見れば、どんな読後感が得られるか?」

ということだからだ。

例えば、「キュンがもらえる」「大どんでん返しが味わえる」「独特な世界観に浸れる」「なぜか、あったかな気持ちになる」など、、

作り手と読者の間で、ある程度の約束事があるからこそ、安心して読み進められるのだと思う。

私には、これがない。だから、まずは一年かけて「どんな読後感の漫画を、どんな読者に何を伝えていくのか?」を明確にしていきたい。

そしてその上で、もう少し、言葉に頼らない(説明しすぎない)、隙のある漫画を描く必要があると思っている。コメント欄を活性化させるためでもある。

コメント欄って、読者の人同士が「だよね?そう思ったよね。わかる!」とか、「それはないだろう?」みたいに交流できる唯一の場で、これこそが、自分がその漫画のファンであっていいかどうかに、自信を持つための行動なんだろう、と思う。

作品って読まれなくなる合図として、まずはコメント欄がシーンとし出すんだよね。そうならないよう、ちゃんと読者がコメントできるような隙を、漫画の中に盛り込んでいく必要があるのだと思った。これが、目下の課題。


その上で、一年間を通してやっていきたいことは具体的に……

・毎日更新を続けて、自分と読者を定点観測していく
・描くスピードを上げて、2週間に1度は、キュンの創作漫画、または、テーマ性のある時事ネタを取り入れた漫画も描く
・子育ての地図の続きを3月までにアップする
・動画に力を入れる(tiktok、インスタ、LINEVOOMなどを視野に入れて、収益化にも目を向ける)
・Be Love(進路相談で進められた)に漫画を投稿する

正直、先が読めなさすぎてなかなか、1年で目標を立てにくくなってきたなあ、と思うんだけど、今のところはこんな感じ…。次女も小1になって、大きく環境変わりそうだしね。

大きな一歩、というよりは、地道に継続していく一年になりそう。健康に気をつけて、がんばろう。

みなさんも、健康に気をつけてお過ごしください〜。最後まで読んでいただきありがとうございました♪ 良いお年を〜。










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