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KBD a.k.a 古武道 ソロライブリベンジ 「延期してごめんワンマン」

どうも。らすてゃらです。
今回は4/16に東京・LIQUIDROOM KATAにて行われた『KBD a.k.a 古武道 ソロライブリベンジ 「延期してごめんワンマン」』の感想というかライブレポというかをお送りします。
聞き間違い書き間違いもあるかと思いますが、雰囲気で楽しんでいただけたら幸いです。MCは敬称略で失礼します。
とんでもない長文になってしまいましたが、よろしければお付き合いくださいませ。


SPI-K:お待たせしました、古武道ワンマンライブ始めたいと思います。よろしくお願いしまーす
(会場拍手)
SPI-K:ちなみに、今日、めっちゃ喋れって言われました。「お前マイク持っちゃったDJやろ」って言われて(笑)
今日はね、ワンマンやっていこうと思うんですけど、古武道さんが「今日はゴリゴリのHIPHOPやるからみんな楽しみに首振れよ」言うて。この曲選びましたんでよかったら聴いてください
(DA PUMPの『USA』からの『バリバリ最強No.1』)
SPI-K:紹介しよう。今日のワンマンライブの主役、KBDー!これぞHIPHOP!
KBD:最高やけど……思てたんと違う!!
(会場拍手)
SPI-K:改めまして紹介しましょう、KBDー!
KBD:ありがとうございます!バリバリ最強ナンバーワンマンライブにようこそ皆様
(会場笑い)
KBD:ワッサー、リキッドルームの皆さん調子の方はいかがでしょうか?いつものごとく声は出せないんですけども、手とか色んな形でアガってくれたらいいなと思います。
めちゃくちゃ楽しみにやってまいりました。今日は俺、剥き出しだぜ

一曲目は『INTRO ~小屋からの脱走~』
「魔性の女 橋本マナミ マンションオーナーの蟻の門渡り」は毎回笑っちゃいます。

KBD:自分の人生もっともっといけると思ってる人どれくらいいらっしゃいますかー?
(会場挙手)
KBD:ホンマやな、ホンマやな。そうやで。もっといけるんやで、君はもっといけるんやで。25歳からラップ始めた俺がどうやってここまでやってきたか全員に見せてやるぜ!
(会場拍手)
KBD:いきましょう。DJはSPI-K。こいつがいてくれるから俺はマイクロフォンを握れるぜ。頼れる相棒と共に最高の会場まで上がっていきたいと思っております。皆さんのやる気に火がつけれたら

続いて『密林の王者』を披露。「遠い森からはるばるきた ここのコロナを殺しに来た」と木村をかましてました。
そして『ジャングルUP』のアカペラから『イルゴリラシティー』へ。
イントロで「俺が何に見えてるか。ゴリラに見えると言うならばお前らは正常だ」と(笑)

KBD:皆さん、今日、朝ごはん何食べてきましたか?ご飯派の人どれぐらいいらっしゃいますか?
(会場挙手)
KBD:パン派の人どれぐらいいらっしゃいますか?
(会場挙手)
KBD:バナナ派の人どれぐらいいてますか?
(会場挙手)
SPI-K:バナナ食べてる人おるがな。ゴリラになってきてるんとちゃいまっか?
KBD:そういうことでございますな

ここで朝ごはんがテーマの新曲を披露。フックで「バナ」を連呼する怪曲。途中からバナを持って歌ってました(笑)

KBD:同い年の呂布カルマが木を持つなら俺はバナナでいいんじゃないかなと思っております。
この前な、AuDeeというラジオ出たんすけど、楽屋行ってな、ケータリング見たらちゃんとバナナ用意してくれてました。ありがとうございます
(会場拍手)
KBD:ええ人ばっかりやな
SPI-K:ホンマそれ
KBD:ホンマリスペクト。次の曲いこか。
だからこそのこのリミックス。知ってる奴はアガってけ

引き続きというか、更なる「バナ」の応酬でした(笑)HIPHOP IQ低いもので元ネタわからなかったんですがアガりました。

KBD:改めましてこんばんは。Nidra Assassinです、よろしくお願いいたします(笑)
(会場拍手)
SPI-K:嘘つけ!
KBD:XOXO言いましてね(笑)本当にありがとうございます。
まずはね、謝らなアカンなと思てるんですけど。本当は2月にやる予定だったんですけど、コロナの状況等考えて延期させていただいて。
でも、延期してもこれだけの人達が観に来てくれてることに俺、めっちゃ感激しております。本当に、本当に、ありがとうございます!
(会場拍手)
SPI-K:ちなみにラジオの裏話なんですけど、古武道さんも知ってるかわかんないんですけど
KBD:はいはいはい
SPI-K:行って、バナナ買ってきてくれとって。「ありがとうございます」言うたらディレクターの人が「コンビニ行ってなかったんで、スーパーまで買いに行きました」言うとった
KBD:(笑)めっちゃええバナナやった。金のなんとかみたいなやつ
SPI-K:金の房ね
KBD:びっくりしたっすねー。いやいや、ありがたい話でございます。
あとね、今日お伝えちょっと漏れてて、ドリンク代フライヤーで漏れてたみたいで驚かれた方、申し訳ないです。
以後気を付けますんで「おい、ふざけんな」と思ったら次回以降言っていただけたら3杯でも4杯でも、皆さんにちっちゃいグラスで返させていただきますんで
(会場笑い)
SPI-K:ちっちゃいグラス限定なんや
KBD:ホンマに申し訳ないです、ホント気を付けます。
今回ね、事前にも言わせていただいたんですけども、こういうご時世ですから皆さん声を上げたりだとかね、そういうのができないじゃないですか。
俺、ホンマ野次とかが飛びまくるようなライブがすごい好きなんですけど。俺のライブ結構ツッコミどころ多いから。だからどんどんどんどん言ってほしいんですけど、こういうご時世なんで。
ですので、ない頭を、IQ3くらいの頭を捻りましてですな、質問ボックスというのを作らせていただいて。結構、めっちゃ書いてくれてる?
SPI-K:めっちゃありますね
KBD:ありがたいっすねー。できる限り紹介していければなと思ってます。色んな形で紹介できればと思います。
今回剥き出し、俺の全部伝えようかなと思ってます。もう今日見てくれた人は「お前の全部知ってるで」って思ってください。もうケツの穴から全部、蟻の門渡りまで全部、見れると思ってください。
1982生まれ、奈良片田舎で生まれた固い仲。天秤座、戌年、好きなスタンドはハーミット・パープル
(会場笑い)
KBD:あと刃牙ですよね。まあまあまあ、色々ね、そんな情報もあるかと思うんですけど。今日ホンマね、NGなしですよ。
何が書かれてるか知らないんで、俺らも「うっ」て思うような質問もあるかもわからんっすけど
SPI-K:じゃあ、なんか選んでいってくださいよ。どれでも
KBD:「SANABAGUN.との対バンどうでした?私は最高でした!」ありがとうございます
SPI-K:ありがとうございます!
KBD:これな、いきなりめっちゃええよ
SPI-K:ええの来ましたね
KBD:そうですね。あのね、もちろん最高でした。でも、俺、今日はもう全く体裁とか気にせず言うっす。
この時はもう「負けたな、すげーな、SANABAGUN.にボッコボコにされた」と思いました。
なんで思ったかと言うと、俺らも全開のアクトしたと思ったんすよね
SPI-K:そう
KBD:終わった時に「こんなん言っちゃうとアレですけど、サナバさん、俺ら勝ったんちゃいます?」みたいな、思ってしまったんですけど、終わった後ね、あまりに凄過ぎてもう、やられますわな
SPI-K:フレディ・マーキュリーみたいな感じでしたよね
KBD:そうっすね、マジであの人フレディ・マーキュリーやった(笑)ホントに、いい出会い果たして。
前からRがね「サナバさんとは絶対絡んだ方がいいですよ」って言ってて。ホントに色んな刺激をいただきました。
あんな声出したいなぁ。(浪漫飛行のモノマネで)君と出逢って♪
(会場笑い)
KBD:ムズいなぁ。あんな声出ぇへんで
SPI-K:じゃあちょっと次いきましょう。「梅田の楽曲の中でこれは参加したかったという曲はありますか?」
(ちなみにこれ俺の質問でした)
KBD:あーっ、これね。『始まりのストーリー』ですね
SPI-K:それはなんでなんですか?
KBD:ホンマ今日全部言うからアレやけど、俺、あの2ndの時期、全然DFBR行けてなかったんすよ。色んな事情があって
SPI-K:なるほどなるほど
KBD:家庭の事情というかまあ、親が病気なったりとかそういうのもあったんすけど。中々行けてなくて。
で、あの曲も直前までは参加する、せえへんくらいの感じの空気感ではあったんですけど、奈良に帰るということ自体が難しくなってしまったんで。
そうですね、なんか……行きたかったなー、出たかった。今はだから、バース書きたいもん
SPI-K:じゃあ今から書きましょうよ
KBD:おっ、書ける?
(会場拍手)
SPI-K:コーラくんがナイトフィーバー入ってるみたいに。YouTube上に公開したりましょ
KBD:ぬるっとな。PV見た人いる?
(会場挙手)
KBD:俺なんかあの、KENちゃんのiPhone横からこう、覗き見るデリカシーゼロの野郎っていう、そんな役やったんですけど

SPI-K:次行きます。「バトルを続ける理由、モチベーションなど教えてください。大きいものでも小さいものでもいいです」
KBD:なるほど。いや、ちゅうか、やめる理由が見つからないからっすね
(会場拍手)
SPI-K:めっちゃかっこいいこと言うやん
KBD:そうでしょ? なんか、寂しない? ちょっと色んなところでライブとか、音源とか出来るようになりましたって言って、結構みんなバトル出なくなるやん。
なんか、元々じゃあみんなしたくなかったん? とかいう風に思っちゃうんで。俺は結構元々バトルしたい人間だったんで、状況が変わってもバトルはずっと出続けたいなと
SPI-K:よいしょー
KBD:70ぐらいになってヨボヨボなって、ルーキーに「まずお前、年金貰えるようになってからバトル出ろ」とか言いたい(笑)
(会場拍手)
SPI-K:結構みんなホンマ真面目っすね。これ関西の人やったら「今日うんこ何回行きましたか」とか絶対入ってるのに
KBD:(笑)まだあるかわかんないから
SPI-K:いきますね。「2ndアルバムはいつですか?」
KBD:これ俺、最後の方に言いたかってんけど、今回出し惜しみなしですよ。あのー、言っちゃおっかな
SPI-K:えっ、俺も聞いてへんで
KBD:言っちゃおう。俺、ワンマンとかもそうなんすけど、やるって言わへんと結構やらへんかったりするんで(笑)お伝えできればと思うんですけど。
僕結構ね、こう見えて中々の自堕落人間なんで、動かないんで、先言っとくわ。この日に出すというのを言っときます。
僕ね、今年の10月8日で40になるんで、そのタイミングで出そうと思います
(会場拍手)
KBD:ちなみにインナーアルバムやけどタイトル決まってるから
SPI-K:なんですか?
KBD:『シルバーバック』っていうタイトル
(会場笑い)
KBD:その時までに、もし間に合ってなくても、最悪全然ラップ書けてなかったとしても、トラックだけ乗ってるアルバムその日に無理矢理でも出すんで
SPI-K:Rが『アチィ』間に合ったみたいに古武道さんもギリギリで全部録る
KBD:(笑)ギリギリでサブミットで出したいすね
SPI-K:ちょっと時間的にラストにしましょう
KBD:はーい
SPI-K:「面白いけどこれは世に出せないなという韻は今までにありますか?」
KBD:韻かぁ。韻というか、まあ、曲になんねんけど。単語自体使たらアカンなって単語が入ってるやつなんですけど。一回書いてお蔵にしたんすけど『プロップスこ○き』っていう楽曲があって
(会場笑い)
KBD:なんかいるじゃないすか。「俺、プロップスとか興味ないんで。したいことやってる。お金とか興味ないんで」みたいな。なのに、どう見てもお前のやつを見たら何か褒めてほしいと思う感じが出てるやつおるやん。そういう人を俺はプロップス○じきって呼んでて
(会場笑い)
KBD:なんか褒めらたきゃ褒められたらいいやんみたいな。韻になるんですけど「インスタに載せてる海外の観光スポット 蓋を開けてみたらノーパスポート」
(会場笑い)
KBD:「転載の天才 エリアからエリア 写真撮った後 捨てるパエリア」
(会場笑い)
KBD:そういうライムがありましたね
SPI-K:色々出てきますね
KBD:またどんどん答えていきたいと思いますので。出来る限りやりたいと思います
SPI-K:時間あったらこの後もやりましょう
KBD:OKです。まあさっきちょっとアルバムの話したんですけど、僕はね、考え過ぎてしまったり、自堕落になってしまったり、そんな時に思うことがあって。
たまには頭使わず、もう考えずに、やってしまった方がいいんじゃないかなっていう風なことを思ってる時があって。
ブルース・リーの「Don't think,Feel」って言葉あるじゃないすか。でも「Don't think,Feel」ってよく考えてみたらさ、考えてるか感じてるかの差で、結局なんもしてないっちゃなんもしてへんっていう。よう考えたら。めちゃくちゃかっこいい言葉やしブルース・リーめっちゃ好きやねんけど。
あと俺、今、今日のライブで儲かったお金全部ユニセフに寄付しようと思ってるんですけど……してないから伝わらへんよな?(笑)
(会場笑い)
KBD:考えるよりまずやってしまった方がいいんじゃないか。そういう曲でございます。頭の中で考えてるよりも、インナーアルバムよりも出てるアルバムの方がいいですよね。
というわけで俺は10月8日出そうと思います。次の曲です。『Don't think,Do』
みんな頭いい人が集まってると思うんで、でもたまには頭の中をあえてアホにしてみて、とりあえずやってみよう、そんなんでもいいんじゃないかと思います

新曲『Don't think,Do』は面白い韻もありつつ、強い意志が感じられる力強い楽曲でした。

KBD:考えずに何故やるかと言ったら、誰かじゃなく俺がやらなきゃいけない。何故ならこの空間、このマイクロフォン、全てが、全部俺のだから。
知らなくても揺れてってほしいですけど、知ってる人は手挙げて遊んでってほしいっすね。
梅田サイファー3rdアルバムから『ゼンボー・レノン』。でも今日、たった一人だけでこの場所を全部俺のにしに来たぜ

『ゼンボー・レノン』からの『マジでハイ』で盛り上がる会場。

KBD:このマイクロフォン、俺の友達が選んでくれた。コマツって奴、知ってるかな。ええ音なんです。武器にも使える。ありがとう
SPI-K:使い方使い方

続いて『マジでハイ』のリミックスで更にハイになりました。

KBD:今日は補助輪なしの安全運転ということでよろしくお願いいたします。一人でお届けしました。次なんやったっけ?(笑)
SPI-K:ちょっと時間あるんでお便り、時間的にアレなんで、3つぐらいこっから読みますわ
KBD:ほう。じゃあちょっと取らしていただいて
(ババ抜きのような状態になる二人)
SPI-K:大人二人が何やってんねん
(会場笑い)
SPI-K:折角なんでそうすね、3つお題出してラップしてもらえません?
KBD:えっ、何そのシステム
(会場笑い)
KBD:まだ日本で誰もやってないすごい斬新なシステムちゃうんそれ!
(会場拍手)
SPI-K:聞いたことあるけど、いきますね。「ウルトラマンと仮面ライダーとレンジャー、どれが一番好きですか?」
KBD:レンジャー? あー、赤レンジャーみたいなこと?
SPI-K:そうです。次。「その昔、KZさんから『みんなでクラブで遊んだ時にKBDさんが5万円持ってきたのに朝には一文なしになっていた』という話を聞きました。あれはなんだったのでしょうか?」
KBD:なるほど
SPI-K:最後。「今までで一番死を覚悟した瞬間は?」
KBD:死を覚悟した瞬間……
SPI-K:他人より数生きてるんでね
KBD:あるかもわからないっすね

お題をおさらいして、フリースタイル開始。
古武道さんがこの状態になった時の秘話が明かされました。

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「俺らが死のうとした体験は大概はアマチュアナイトが原因」はシビれましたね。

KBD:KBD、ゴリラ、古武道、ジャンガリアンハム次郎。色んな呼び方があるけども昔の奴は大体この呼び方で呼ぶ。次の曲『肉ハスラー』
やってみると難しいもんやな。R-指定って凄いなって思う人、手ぇ挙げてくれよ(笑)
でもこの曲知ってるよっていう人、いらっしゃったら一緒に手挙げて盛り上がりましょ。よければ恵比寿で一緒に焼肉とかどうですかね

骨太なサウンドの『肉ハスラー』を披露した後「SPI-K、こんだけの人が来てくれてるから、もっと平和な焼肉したいんやんか。流してくれるかな」とバラードバージョンへ(笑)

KBD:今度、知らない人の墓参りとか行ってみようと思います。それぐらい幸せです
(会場拍手)
KBD:嬉しいわぁ、こんだけの人達がね、俺の悪ふざけを見てくれるって、生きてるもんですね。40年生きてるお陰でまだまだ楽しいっすからね。50、60どないなことになるんやろって思てる次第でございますけども。
今年40になるけどいくつになっても、死にそうになったとしても、ロングランドアイスティーを、バラバラになってるショットを順番に飲んで、胃の中でロングランドアイスティーが出来るっていうようなクソな遊び、老後までやりたいよな、テーク。
OK、じゃあいきましょう。お腹の中がぶっ飛んでしまうような、そんな幸せを歌にしたやつです。

『胃袋でパーティー』で手を挙げたりクラップしたりして盛り上がる会場。めちゃくちゃ「おかわり!」言いたかったです。

KBD:本当は早く仙人みたいな暮らしがしたいと思っておった、そんな時期もあります。山奥に住んで、木とか切りながら、たまにビートの上で。そんなような、憧れた時に作った曲です

続いての曲は『HIPHOP仙人』
好きなラインは「主食は霞 井戸の湧水 野草にキノコ たまにファミチキ」です(笑)

KBD:俺は老後はそういう暮らしがしたいんや。その時までに俺は、あることを考えとってやね。世界のありとあらゆる物質を韻踏んでいきたいなと思ってて。死ぬまでに俺だけのためのパンチラインの辞書を作ろうと思ってます。誰にも見せへん。
この前、あるグループのYさんっていう人が、基礎体力でリリック書いてはると思ったら、ありとあらゆるライム書いてるメモ帳あんねんて。何メガバイトいくぐらい。
裏でそれぐらいやったりするわけですよ。俺はそれを超えるような、なれるかわからへんすけども、自分がラップ出来てるのは間違いなく韻のお陰なんで。
プラスして、この韻の踏み方みたいなものを誰かに伝えた方が絶対面白いなっていう風に思ったりしてるんですよ。
僕の標語みたいに最近してるんすけど、これね、Tシャツでグッズなんですよ。「Let's Rhyme Together」って書いてるんですけども「一緒に韻踏んでみませんか」というような標語でございましてですね。
最近ね、私、グッズ的なものを作らせていただきまして、まあこのTシャツ、終演後に販売さしていただくんですけど、もう一個、韻ノートっていうノートがありまして。これもう不思議なノートで、韻以外書いたら全部消えてしまう
(会場笑い)
KBD:だから日記とか書いたら韻だけ残るんで
SPI-K:デスノート以来の
KBD:そうそうそうそう(笑)死神が憑いてるっていう、そういう感じでございますけども。
韻踏むの楽しいな思うんすよ。最近、我々梅田サイファーの出てるAuDeeというラジオの方でもですね、韻を踏む、そういう武道会が始まったりとか。みんなそういうの好きねーとかいう風に思っておるんですけども。
今年はね、なんていうかな、ワークショップというのを。流行ってるやん、ビート作るやつとかさ。今年、韻を踏むワークショップしようと思ってるんで
(会場拍手)
SPI-K:だってね、AuDeeの台本に「自己紹介お願いします」ってわざわざラップせんでいいように書いてんのに、古武道さんに「ラップせぇやラップせぇや」ってめちゃくちゃ煽られて
(会場笑い)
KBD:ラジオ聴いてくれた人どれぐらいいます?
(会場挙手)
KBD:多分さ、なんとなく俺も思って、みんなもおんなじこと思ったと思うんやけど、こいつ多分ラップしたいよな?
(会場拍手)
KBD:したくない奴のテンションじゃなかった。ノリノリやったもん
SPI-K:結果的にね?
KBD:そうですね。じゃあAuDeeでラップした時のやつを言いながら次の曲にいきたいなと思っております

自己紹介ラップから新曲『Let's Rhyme Together』へ。
「たまにさ、意味わからんけど韻だけ書きたいななんて瞬間があったりするんすよ。その衝動を俺は曲にしてみました。いっぱい踏むよ」との言葉通り、古武道さんらしいゴリッとしたライムがてんこ盛り。

KBD:俺ラップしててね、すごい思うんですよ。一番最初に聴いたCDが韻踏合組合でホントによかったなと。ありがとう、HIDADDY
(会場笑い)
KBD:ラップして韻踏んでたらこんなに色んな人が見てくれて、少ないながらもお金いただいて、色んなところに出させていただいて。
もしかしたら嫁さんがおんのも韻のお陰かもわかんないすよね。ありがたいなぁ。

そして「韻があったお陰で運もあったんやろね」と『UN』を披露。
最後は恒例のジャンケンで「俺に勝ったという人は声掛けてくださったらテキーラ10杯奢らせていただきます」と(笑)

KBD:というわけで、改めましてKBDです。よろしくお願いします。こんなに来てくれるって本当にありがたい限りですよね
SPI-K:ありがとうございます
KBD:本当にありがとうございます。なんかね、ちょいちょいTwitterの方でね、書きながらね、今日どんなライブにしようかなと思ってたんですけど、自分のこと全部伝えれたらなっていう風に思ったんですよね。
隠し事全部なし。だからさっきみたいな質問箱があったりとか。まあ、俺のライブによくありがちな、トーンが変わるってやつです(笑)
正直に言うと、ラップがなかったら、どうなってたやろって思うこともあります。多分生きてたと思うっす、生きてたと思うんすけど、でも、めっちゃしょうもなかったやろなってのは思うんですよね。
まあ、こういうキャラクターではありつつ、普通に大学行って、普通に会社就職して、特になんの問題もない家庭に育ったわけです。25ぐらいまで。
でも振り返った時になんもないなって思ったんすよね。HIPHOPで、多分さ、致命的かもわからないすけど、こういう時だから俺は言うっす。俺はすごい地元が苦手だったっす。だったって言わせてほしい。
なんか居場所がなかったというか、それの段階ですらないっていう感じ、かな。思てた時期もあって。
プラスして、俺、ある時期まですごい、ケンカ一つしてないけど親苦手みたいな、いう感じではあったんすよね。
振り返ってみて、そん時に思ったのは、選んでなかったと思ったんすよね。そのタイミングで。自分の人生、何一つ選んでこなかったなって気がしてて。なんとなく流れに乗ってここまで来たなっていう。
でも25のタイミングで、まあわりといい条件で働けてた前の会社を辞めて、こっから自分のしたいことしようってなんとなく思たんすよ。
で、歩道橋にいきなり行ったわけじゃないすけど、ENTERのバトル観に行った時に梅田のメンバーが優勝してて、そっからサイファーに行くようになって。俺もできるんじゃないかなって、なんとなく思えたんすよ。
違う道を選んでたら違う人生だったと、もちろん思うっす。この道を選んだから失くしたものはたくさんあったと思いますけど、でも、選んできたから今あるもんは、俺は尊くて仕方がないと思うんすよね。
こっから先も選ぼうと思うっす。どんだけ後悔したとしても。だから選ばないということをこれからはしないでおこうと思ってます。
一回初心を取り戻したいなと思って、自分のルーツみたいな曲を歌おうと思います。ライブでやるのは10年振りぐらいなるかな。
これ知ってたらすげぇと思うっす。一番最初の、何十人にしか配ってないデモの中に入ってる曲なんすけど

とてもエモーショナルな楽曲でした。
間奏でポロッと仰った「ありがとう梅田」という言葉が沁みました。

KBD:仲間とシャンペン、ビッチとアレを回す、それとは違うやつ、それとは違うやつ、それを追い求めてここまで来ました。伝われば幸いでございます。
別に手とか何も挙げなくていい。こっからの時間、別に盛り上がりとかじゃなくてもいいと思うっす。ただ、最終的に自分も何かできれば、そういう風に思ってくれたら幸いです。
25ぐらいから始める。口で言うのは簡単かもわからないですけど、自分がつらかったとかそういうことではなくて、みんなが辞めていく年齢なわけですよ。
同期なんか進んでいくまで全然おらんかった。でもこの道を選んでよかったなと、そういう風に思えます。次の曲いきましょう。
どこで出会ったかというと、華金っていうイベントなんすよ。だから俺は華金というイベントに色んな感情があるねんけど、今は向き合えてるから

ここで『STAY GOLD』の3バース目をキック。

KBD:あのイベントがあったから。ランちゃんが色んなもんが嫌になって始めたようなイベントかもわからん。でもなんだかんだ続けて15年すよ。歴史があるんすよ。思い出があるんすよ。俺にはめっちゃ大事なイベントなんすよ

続いて華金クルーの『ONE MIC』のバースへ。

KBD:比べるのが嫌になるほど才能あるやつらがいっぱいいるんすよ。最近また食らってね。さっきもちょっとだけ話したっすけど、SANABAGUN.のライブ観て。自分らが出しきれたと思ったから、こんなにすごい奴らがいるんやと。
一瞬比べんのやめとこうやって少しだけ思ったんすけどね、でも、自分の人生の中で、人と比べたくないっていうのだけでどんどんどんどんと何もやらなくなった時期があるんで、そこには戻るまいという風に今思ってるんすよ。
自分がダメな人間だって俺はわかってるし、こっから先変わることはないような気がする。でも、やれへんことも沢山あるけど、やれることもまだ沢山残ってるっていうのを、
HIPHOPで色んな人が教えてくれて。例えば、あの後輩だったり

ここで披露されたのは『独白』リミックス。めちゃくちゃ熱いリリックの連続でした。
そして「自分の人生今こそ変えれると、そう思ってくれよ」と『決意』へ。

KBD:だって、眩し過ぎたんすよ。あの時、俺が止まって、俺の周りも止まって、でもそれでも進んでいこうって奴らが。
でも止まってる人達のことをもう悪く言いたくもないんすよね。別の道に行った奴を「あいつ負けた」「逃げた」とか言うのはすげぇ楽かもわからないすけど、逃げた先で次の人生あるかもわかんないじゃないすか。
比べるもんじゃないと思うんすよ。SNSっていうのが発展し過ぎたせいで幸せっていうのを張り合ったり、そういったものに使うようになってる気がしてて。幸せって比べるんじゃなくて、噛み締めるもんやと思ったりするんすよね。
今ある現状というのを、俺はラップで全部変えてもらったと思うし、プラスして、こういうタイミングやから言うっすけど、俺は自分の奥さんに人生マジで変えてもらったなって思うタイミングがあって。
結婚したらもうラップできへんようになるんじゃないかと思ってずっとずっと先延ばしにしてた時期があるんすよ。
このマイク離したくないな。でもその「マイク離したくないな」の先っていうのは「みんなとなんかパーティーしときたいな」「遊んでれるこの環境なんか楽やな」っていうやつやったかもわかんないすね。
でも、そっから進んでよかったっす。色んなきっかけをくれたから。だから唯一無二の人やと思ってるし。
この前ね、サナバさんとの対バンの時に、車で喋ってて「えーっ」て言われたのあるんすけど、俺あの、携帯ね、全部ね、嫁さんに見せるんすよ。見てもらって全然構わないんすよ。
パスとか全然要らへんし、DMも見てもらってもLINEも見てもらっても全然構わないんすよ。それぐらい、それぐらい信じてるんすよ。
そんな特別な人に会えたなんてのはすごい幸せなことやと思うし、それを惚気じゃなくて、特別なもんにするためには努力し続けなアカンなと思うし。
逆に、今ある俺らのパーティー、普通にデカいところに立たせてもらってる。でもそれってあの時の掛け替えのなかったパーティーが繋がって今やと思うんすよ。
その時は一生懸命、精一杯、全部つぎ込んだ、その時一回一回、ラッパーってええ加減なもんで毎回毎回「特別」「スペシャル」とか言ってしまうんすよ。
でもホンマにその時、特別やと思てるんすよね。この一回、この一回に懸けてるって。そんな風に思える夜が何回もあって……ごめんね長くなって。でも伝えたくて。このことだけは。
その特別な日々を繰り返してて、それが日常になった時って、一歩進めたことじゃないかと思うんすよ。今自分達の立ててる場所ってそんなような気がしてるから、こっから先もそうやと思うんすよ。
今日の経験も特別、なものが繰り返してると日常に変わってしまうけど、でもその特別はずっと覚えていたいなって思うんですよ。
長くなってすみません。次の曲いきたいと思います。新曲持ってきました。『今日だけは特別』という曲です。
今は一緒に出来てないけど、俺にとって特別な友達、HAMAYAのビートでやらせていただきます。あの頃をずっと覚えてるっす

新曲『今日だけは特別』も沁みる曲でした。奥様とのエピソードにはほっこり。「部屋に鍵を掛けるのもHIPHOP」最高ですね。

KBD:あくまで遊びっていうのを忘れたくないっすけど、遊びで済まない次元まで来てるような気がするんすよ。最近思っててね。
まあ、島田紳助が言うてて。自分が才能があったかどうかはそんだけに見合った努力をぶち込んだかっていうの、それじゃないとジャッジできないと思うんすよ。だからこっから先、俺は全部ぶち込みたいと思うっす。
仕事辞めるとかいうのではないかわかんないっすけど、自分の出来ることっちゅうのを全部ぶち込んで、負けたら悔しいって思える、何回も言うけどサナバさんのライブっていうのは、それが正しい反応やったと思うんすよね。友達がそこと肩を並べるぐらいのもんを見せてて、足引っ張られへんなって。
やっと、40近くになって、やっと、やっと思えたんすよ。幸せやなと思います。全部俺は梅田サイファーやからそれを味わえてると思います。梅田でよかったっす。次の曲。
40になっても俺はこっからが始まりやと思ってるから。何回でも、コケても何回でも繰り返す。
鈍い自分やからできることしよう。自分の闘い方をしようと、身の丈に合ったリリックっていうのを自分なりに歌おうと思うっす

ここに来ての『始まりのストーリー』リミックス。胸が熱くなりました。

KBD:自分の人生まだ始めれると、まだ始めれるとちょっとでも思ってくれてますか?思ってくれたら俺はそれに勝るものはないっす。それを伝えるために今日のワンマンやってるようなもんです。ありがとう。
色んな状況変わるかもわからん。でも、俺はこの場所やから言いたい。みんなに宣言したい。俺は死ぬまで梅田サイファーでいようと思ってます。覚えといてください。
俺が抜ける時があったら、その時こそ、ここにいる全員でぶん殴ってください。……結構なダメージだと思うよ?
(会場笑い)
KBD:できると思うっすよ。何か。何回も言うっすけど、出来へんことも沢山あるかもわからんけど、出来ることも沢山残されてると思うんで。
でも、他人がデカいことしてるからって、それで苦しむのもそれはそれでやめましょうね。自分の人生だから。毎日、目の前にあることっていうのを一生懸命、今日だけ頑張る、今日だけ頑張ったら未来っていうのが開けてくるんじゃないか、そう思いたいです。次の曲です。
今日だけ頑張ろう。今日だけ頑張ろう。明日だけ仕事行ってみよう。そんなんでいいと思うんすよ

続いての曲は『for the future』
奥様への想いを聞いた後なので「life is bitchより二人歩く道」というフレーズがいつもより響きました。

KBD:今だけ頑張ろうぜ
(会場拍手)
KBD:自分の目の前の、苦難っていうやつを乗り越えて、俺にとってはマイクかもしれんし、SPI-Kにとってはターンテーブルかもしれへん、これがあれば楽勝やで、スマホかもわからんし、絵筆かもわからんし、時には誰かに呼び掛けるそんな人脈だったりするかもわからん、色んなもん使って、これがあればあんたの人生最高やで、そういったもんに出会ってほしいし、出会ってるならどんどんブチかましましょう。
今日、ここにやって来て、えー、まあ言いたいこと、先に言ってもうたねんけど(笑)もう一回、ちゃんと言っておこうと思います。
今年の10月8日、私、40歳になるタイミングで絶対、アルバム出しますんで。あ、やべ、アルバムって言ってしまったけど(笑)
(ププププーン)
SPI-K:SNSのっけましょ、皆さん
KBD:OKOK。梅田サイファー、次の次元に行こうともがいてるし、まだ隠してる玉もいっぱいいっぱいありますんで、是非とも。
自分だけよかったらいいって話じゃないと思うんすよ。俺はもう、一心同体やと思ってるから。でも一人一人の頑張りがないと次のそこへ行かれへんと思うから、俺はまだまだまだまだ足りへんもんがあると思ってるんで。
次の曲でラストになるんですけども、遠征の度に思うんす。何かを置いて、何かを持ち帰って、その繰り返しやなと思うんすよ。行って帰って行って帰って。
今日この場所に、ためらいだったり、恥じらいだったり、そんなもんは全部置き去りにして、この歳やからもう無理かもわからん、そんな諦めも全部置いて、家に帰って、また次の次元に進んでいきたいと思います。
ワンマンありがとうございました。次の曲がラストです。
本当に出会ってくれてありがとうございます。近くにあるもの、大事にしてくださいね。戻る場所、大事にしてくださいね。
歩道橋に戻る、何回でも。

最後の曲は『GO OUT GO BACK』
何回聴いてもグッとくる名曲ですね。

KBD:DJはSPI-K。MCはKBD。最高のオーディエンスに囲まれた、そんなライブでした。ありがとうございました!
どうせ10月に出すからにはライブやるから、その時もよかったらまた遊びに来てください。こっから先もよろしくお願いします。KBDでした!
(会場拍手)
SPI-K:ちょっと、感動し過ぎたから、もう一曲いきません?
(会場拍手)
SPI-K:めっちゃ今日バックしてて感情こもってもうたんで
KBD:SPI-K、行こうぜ俺らも。ネクスト行こう、頑張って
SPI-K:あの例の受賞された曲で終わりましょうよ
KBD:それでいきますか。じゃあもう、結構ね、本編で俺、出し尽くした感じなんで、残ってるもんで……残ってるもんじゃないな。とっておきよな
SPI-K:とっておきです。自分の曲じゃないです
KBD:(笑)そうそう、じゃあ最後『なんでも言っちゃって』で終わりますか
(会場笑い)
KBD:じゃあ、俺の大事な仲間との曲で最後締めたいと思います。ホントに次で最後です。よかったらこの後向こうでお酒とか飲んだりお喋りとかしましょう。ホンマにありがとうございました。いつかまた

本当のラストナンバーは梅田サイファーの『いつかまた』
なんだか梅田のライブで聴くのとはまた違った趣がありました。

KBD:ありがとうございました!どっかでまたお会いしましょう。何回も言うけど、あんたら、あんたら、あんたら、できることあんねんぞ!できることあんねんぞ、始めれることあんねんぞ、それ覚えて帰ってください。ありがとうございましたー!


のっけから笑わせにきたかと思いきや、打ち明け話に熱い話もあり、感情の振り幅がえげつないライブでした。
事前に仰っていた通り「剥き出し」で様々なことを赤裸々に話していただいて、古武道さんのことをより深く知れた90分でした。
クソデカい感情を持ち帰ったので、現場では我慢したのに思い出し泣きしました。
俺も年齢を言い訳にせずにやることやろうと決意しましたし、これからもこういう特別な日を一緒に積み重ねていきたいと思いました。
本当に本当に、古武道さんを好きになってよかったと心から思えた夜でした。ありがとうございました!

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