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自分の漫画を読み返して解説する

こういうことがあり、せっかくなのでちょっとだけ振り返ってみる。

はじまり

マンガを書き出したのは2014年ごろだけど、そのころはあまりにうまく描けないのですぐやめてしまった。その後休学して働いたり色々やり、もう一度ちゃんと漫画をやるぞ、とリスタートしたのが2016年ごろ。これがその最初の作品(マジで画力がやばすぎるので中身は読まないでほしい)

めちゃくちゃ好きなアイマスの同人があり、ほとんどその雰囲気をパクって描いた漫画。この画力でオリキャラのおっさんが一生話してるという自己満足の塊の漫画でスタートしたと思うと、無意味な方向に尖ってるなと思う。

初期(~2016末)

(noteのpixiv embedが異常なほど見にくい タイトルだけ取ってくれればいいんだけどmeta情報のどこを見てるんだろ)

これは七尾百合子と荒木比奈の越境漫画だが、これに限らずこんな感じで謎の越境漫画を描き続けていた。この頃の考えとして、ブランドという概念はあくまでメタ的なものであり、それをまたいだ交友関係を描くことのほうがリアリティだと思っていた節がある。
更に言うと別に七尾百合子担当でも荒木比奈の担当でもなく、本当に思いついた組み合わせを描いている。ちなみに2023年現在七尾百合子と荒木比奈の両タグが付いた作品のうち3/4が自分の作品であった。極マイナーカプ厨みたいで面白い(あと一つは成人向けイラスト詰め込みみたいな作品だったので、意図を持ってこの二人が共演している作品を描いているのは自分だけということになる)

同人リスタート後初同人誌


C91で出したデレアニ時空での、双葉杏とアナスタシアの小話(注: 別に双葉杏担当でもアナスタシア担当でもない そんなんばっかだな…)。デレステのローディング1コマで絡んだ北海道出身組ということで、同地方出身者が同じプロジェクトに所属する際、描かれていないようなやり取りがあったりしないだろうか、と考えた本。
前進となる雑な漫画があり、これはそれの加筆版となっている。

タイトルのАнanというのは女性ファッション誌ではなく、Анастасия(アナスタシアのロシア語綴り)とAnzuの頭を取っている。これもまたマイナーカプどころの話ではなく、画力も全然成長していないが、絵がうまい先輩の協力で本当にやばいコマなどは作監修正がちょっと入っているため、なんとか読めないこともない。加筆した後半部分の最初と最後の対称的な構成がほろっとさせるところに自分の好みを感じる。
そして自分でいうのもあれだが、絵が全く上手くなってないわりに何故かネーム(構成)はかなりうまくなっている。以降もそんな感じで、歪な作家になってしまったな…という感じがする。

ちなみに後日談も描いているので、かなり気に入った組み合わせになったことがわかる。地方の絆に弱いのかもしれない。「たくさん!」は本当にいい歌だと思う。

これは本当に余談だが、C91は当初三村かな子のサークルカットで申し込んでいた。内容はファミレスで毎週美味しそうにパフェを食べるかな子を心の癒やしにしているおっさんが、仕事の辛さによりオーバードーズしてしまい、自宅で意識が薄れゆく中、いつもファミレスで見る子がアイドルとして歌を歌っている姿がテレビから目に飛び込んでくる。鎮魂歌のように流れるショコラ・ティアラ。翌週、かな子はいつものファミレスに行った際、少しだけ風景に違和感を覚えるが、すぐに忘れてまた今日も美味しそうにパフェを食べる、という話を考えていたのだが、あまりにも需要がなさそうすぎるので没となった。


それなりにボリュームがあるものを描く期(~2017)

一つの本を完成させたからかはわからないが、本当に簡潔小話みたいなものからある程度まとまりがあるような作品が増え始める。

松田と桃子が高速移動中の深夜バスでただ話す漫画。呼び方が桃子ちゃんセンパイじゃないところにエアプ感があるが、内容はよい。

所恵美と白石紬がエミリー・スチュアートに名前の漢字表記を与える話。読み返すと普通にいい話だなってなった。

デレアニ2話につながる、前川みくと神崎蘭子のシンデレラプロジェクトオーディションの奮闘話。前川の関西弁が描けたのがよい。最後に本編の一言に接続する感じがニクい(自分で言うんかい)。

第六回シンデレラガールズ総選挙の結果を受けて描いた本田未央と高垣楓の話。今まで描いたなかで一番目に見えた反響があった漫画で、多少キャラクターにメタ的な事情からセリフを言わせてしまった反省はあれど、時流とそれを見ていた人の気持ちを乗せられた漫画だった思う。

謎の漫画。たまにこういうのがある。妙にドラマをやろうとしているのがウケる。

初めての完売、自分好みの内容の本

さいごねこ最高傑作と名高い(?)塩見周子と双葉杏の髪染めをテーマとしながら、その裏にある今までの人生の対称性を描いた漫画。表紙デザインを先の絵がうまい先輩にやってもらった結果、かなりいい感じのオーラが出ている本になっている。わかるようなわからない会話をキャラにさせて悦に入るのは遅い中二病な感じもするが、自分が描いた中でもっとも自分の好みに近い漫画になっていると思う。ちなみに今見ると、エミリー・スチュアートさんがいい動きをしていると感じた。

余談: この作品は半分くらい1.5ヶ月ほど交換留学をしていたタイで描かれている。当時はclipstudioのipad版がなかったため、ipadを液タブとして使えるアプリを入れてなんとかやってた記憶。

シャニを描き始めたりしながら、労働が始まったりして徐々にペースが落ちていく(~今)


シャニ一作目が何故か風野灯織と輿水幸子の越境話になっている。尖りすぎだろ。風野灯織のWINGの自己肯定感の部分が結構心にフックしたので、その辺を絡めた話になっている。

モバマスに#ユニット名募集中というユニット名が出る前に描かれた貴重なユニ募本。基本的に夢見と辻野というベクトルの違う華を持つ二人に対して、クレバーだがクレイジーになりきれない砂塚、という構図が好きで、よく描いてしまう。

SSFに出しためぐひお本。めぐひおは初めてカプとして推してる組み合わせになるかもしれない。コロナ直撃でサークルも一般来場者もめちゃ少なくかなり悲しかった記憶がある。

むすび

やはり拙さが目立つというか、これだけ描いててまだ画力がこれかという気持ちにはさせられる一方で、東京トイボックスにおける「魂は合っている」作品を昔からちゃんと描けていた自分のことを好きになれたのは良かった。しばらく仕事がきつくなかなかまとまった漫画を描けていないが、復帰したい。

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