半沢直樹、七つの会議、民王

※核心には触れないよう努めていますが、ちょっと小ネタバレあるかもしれません。

池井戸潤さんに時々ハマります。
たくさん映像化されていますよね。

原作を読んでから映画やドラマを見ると、「このキャスティングは違うだろー」「重要なあのシーン、なんで再現しないんだよ!」と怒りにかられることが多いです。

池井戸作品のすごいのは、原作と映像で結構違っていながらもどちらも良さが出ている、そして原作と映像の良さをお互いに引き立てているところ。

今回の3作品、すべて映像化されています。私はすべて、映像→原作の順に味わいました。

① 半沢直樹

原作は
『オレたちバブル入行組』
『オレたち花のバブル組』
『ロスジェネの逆襲』
『銀翼のイカロス』

言わずと知れた大ヒットドラマ。
原作を読んで驚いたことがあります。
確か、原作では…

・大和田常務は少ししか出てこない
・大和田常務は土下座しない
・半沢も土下座しない
・半沢の父はピンピンしている

いちばん原作と近いのは「オレたち花のバブル組」ですかね。ドラマのシーズン1の前半、大阪編です。 
他の話もそうですが、キャスティングが絶妙ですよね。ドラマを見てから原作を読むと、豪華キャストのみなさんが頭の中を縦横無尽に駆け回ることでしょう!

それから、原作ではチョイ役だった大和田常務をあれだけキャラを膨らませて大活躍させたドラマ制作チームの方々も本当にすごいなと思います(語彙力)

② 七つの会議

これは一巻完結の小説で、映画化されました。家具家電メーカーの話です。ストーリーもぐんぐん引き込まれる面白さですが、なによりキャスティングがすごすぎる。

キーマン 野村萬斎
ドジ課長 及川光博
鬼営業部長 香川照之
敏腕課長 片岡愛之助
親会社社長 北大路欣也

…まんま半沢直樹ですやん。

他にも半沢キャストや、豪華キャストがたくさん出演しています。小泉孝太郎さんや土屋太鳳さんが3分くらいしか出ない、贅沢すぎるキャスティングです。

どうしても半沢直樹が頭に浮かんでしまい、「愛之助さんがオネエじゃないのは違和感があるなあ」「野村さんと香川さんって、狂言と歌舞伎、日本の伝統芸能の共演、これも豪華すぎるよなあ」と色んな感想が浮かんでいます。

内容も、池井戸潤要素が色々と凝縮されていて、「正義とは何か?」を考えさせられます。勇気を出して真実に立ち向かいたい、正義を貫きたい人にオススメです。

映画はAmazon Primeで見られますよ。

③民王

連ドラです。総理大臣と息子が入れ替わる話。入れ替わりモノは「君の名は。」「天国と地獄」など一大ジャンルですね。

遠藤憲一さん演じる総理大臣と、菅田将暉さん演じる息子の入れ替わりの演技は、やっぱりすごいな、役者さんだなって思います(圧倒的語彙力不足)

原作も池井戸作品にしてはコミカルだなと思いますが、ドラマはかなりギャグ路線に走ってます。緊迫感あるシーンにもギャグを入れまくり。

それでも、原作の訴えるメッセージはしっかり表現されている。本当にすごいと思います(語彙力は諦めた)

作中には漢字の読めない総理大臣が出てくるんですが、世間を騒がせたあの方ですよね。

また、入れ替わることで見失っていた大事なことを思い出していくという、考えさせられるテーマも多く出てきます。

政治とは何か。人のために働くとはどういうことか。

原作はボリューム多すぎず、さっと読めます。ドラマはAmazonPrimeで見られます。

以前友人から勧められて、そのときは見ずにいたけれど、もっと早く見ておけばよかったな。その友人は引っ越してしまいました。感想を語りたかった。


以上、とりとめもないですがぜひ触れてみてください!


P.S.いちばんの衝撃はドラマ「竜の道」でシリアスな敵同士を演じたエンケンさんと高橋一生さんが、民王では総理大臣と秘書役で仲良く共演していたことです。ギャップにびっくりでした。