【ドラマ】僕らは奇跡でできている

2年くらい前?フジテレビ系の連ドラ。FODやアマゾンプライムで見られます。ほっこり系だと思います。とても好きなドラマです。

高橋一生さん演じる相河は動物を研究する大学講師。こだわりが強く興味のあるものにはものすごい集中力や記憶力を発揮する一方、人と話を合わせられない、歯医者の予約をすっぽかすなど、対人関係は苦手な様子。
「変わった人」「なんか持ってる・入ってる人」身近にいたらそう思ってしまいそうなキャラクターが主人公です。

他には榮倉奈々さん演じる歯科医の水本や、研究室の同僚、授業を受ける学生達、などが出てきます。相河の個性に驚き戸惑いつつも、時間を共有し会話を重ねていくなかで、相河の一言にハッと気づかされていきます。

「遅刻はだめ」「社会人としてしっかりしないと」「人に甘えてはいけない」といった声に

「どうしてですか?」

相河が無邪気な目で問い返すと、周囲の人は言葉に詰まってしまいます。
私もそうです。身の回りにあるルール、伝統、美徳、価値観…大事なのはわかる。でも、なんで?誰のため?と考えるきっかけになりました。

大きな事件が起こるわけではなく、連ドラならではの続きが気になる展開はあまりないと思います。でも、心が弱ったとき、励まされたいときなど、繰り返し見てしまいます。

始めから終わりまで通して出てくる「ウサギとカメ」の解釈も興味深いです。 自分はカメか、ウサギか。

いちばん好きなのは、「水本先生のすごいところ、100個言えます」のシーン。自分に自信のない水本に対し、
・歩くのが速いです。
・時間を守ります。
・会ったとき挨拶してくれます。
・箸を上手に使います。

「それって、誰にでもできることじゃないですか?」

「誰にでもできることはできてもすごくないんですか?」

「…」

相河が再び挙げていき、そして水本が自分のすごいところを挙げながら涙ぐむシーン。グッときます(語彙力)

自分のいいところじゃなくて「すごい」ところってのが、ハードル低くて挙げやすくていいなと思います。
私もノートに挙げてみましたが、まだ50個くらいです。「こんなことできたって大したことじゃ…」という自分の殻を破って挙げてみると、少し元気になれるんですよね。

「ダメダメだと思ってたけど、自分けっこう頑張ってるじゃん」「自分、意外とすごい奴じゃん」とか。

人のすごいところを100個挙げるのも、その人への見方が変わって、何より相手は嬉しいでしょうね。でも、自分で自分のすごいところをことが何より大事だと思います。

また、ドラマのタイトルの由来となる出来事が終盤で描かれており、そのエピソードも考えさせられます。
相河は家政婦と2人で住んでいます。戸田恵子さん演じるおしゃべりな家政婦の山田さんと相河との掛け合いはいつも面白いですが、二人の関係のゆくえにも注目です。

山田さんの作る料理はどれもおいしそうで、特にピリ辛きゅうりは一時期ハマって作ってました。


心温まって、人によっては励まされるドラマだと思います。扶桑社文庫からノベライズも出てます。
ぜひ触れてみてください。

そして、自分のすごいところを100個(以上)挙げてみてください!


いちばんのおすすめはピリ辛きゅうり(笑)


と、アンジャッシュ児嶋さん演じる、アリと話すが人とは話せない研究者も推しです(笑)