寂寞の請求書ばかりの過去ゆえに空は飛ばぬと鴎は告げる

寂寞の請求書ばかりの過去ゆえに空は飛ばぬと鴎は告げる

 いつも、いつも請求書ばかりを相手に突きつけて友人をなくす人もいれば、格別な恩恵にあずからなくても感謝の気持ちという領収書を発行し続ける人もいる。どちらが幸福な人生を送れるのかは、詳しく説明しなくても分かるだろう。
 
 ここで言う「請求書」とは、相手に対して何かの援助や協力ばかり要求する人のことである。「領収書」とは、「ありがとう」と言う気持を相手に伝えたり、受けた恩恵をお返ししたりすることである。
 人生は苦難の連続ではあるが、感謝の気持ちを正しく持っていれば、かなりの人から思いがけない援助・応援を頂けることがあるのだ。そういう意味では感謝の気持を持たない人は見放され、感謝の念を抱く人は助けられるという、非常に単純で分かりやすい構造になっている。
 この構造は国対国でも同様の事が言える。例えば、東北大震災の時の台湾の対応には、日本人は本当に感謝し、感激したものだ。
 それから先のことは言わぬが花、とだけ言っておこう。


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