情報化社会の意味することが何なのか未だわからんし、わかったところでどうなる物でもないのだろうが、もう随分長い間「情報」を制するものが勝つのだと信じられている。 確かに知らないよりは知っていたほうが良いのかもしれないが、それもただ知っただけではどうにもならない。知った上でその情報を活用しなければならないし、またそうする為にはそれなりの技術が必要になる。 テレビを観なくなって久しいが、それを人に伝えると「では、情報をどこで手に入れるのですか?」と訊かれて困ることがある。それは
サルキンバンコには空中ブランコの癖があって、昨日今日の技でないことを証明している。 更に言えば命の洗濯はパンツの洗濯と違ってコインランドリーでは洗えない。 サルキンバンコの中にはお金が入っていて、それはとても少額なのだ。 それでも、コインランドリーに行くには丁度良くてもしも大金が入っていたら、何を持って塩の味に代えられるというのか。 さっき夢を見た。 山の上からゾロアスターが降りてきて、あれこれ指図する夢。 かなわんな、オレのことはほっといてくれ。 要するに一文無しにし
私は努力して奔放になったけど、彼女は生まれつきの奔放だった。 映画「ブラックダリア」の台詞にあった。 こういう事にあこがれを抱いたり、それを通り越して嫉妬に変わっていたりするのはよくわかる。
ずっと前のかなり前、行きつけの喫茶店に入り浸ってる10歳年上のおっさんがいて、彼はアル中だった。昼間から酒を飲み卑猥な話を繰り広げる最低なおっさんだったが何故か俺には優しくて、ある時など俺の母親の病院を世話してくれたこともあった。 おっさんは金持ちだった。 ターミナル駅の真ん前に小さいながらもビルを所有し、不動産収入で食っていた。そのビルにお邪魔したこともある。1階には薬局、2階は不動産賃貸のオフィス、3階より上には何か怪しげな会社が入っていた。つまり満室で空きはなくそれ
昨日の夕方からこっち左目の奥が痛んで辛い。 これは昔懐かしの偏頭痛だろう。前兆として起こる閃輝性暗点だけは安定的に現れていたのだが頭痛本体が襲ってくることはあまりなかった。なので不安を抱えながらも普通に暮らしていたのに、頭痛が来るとなるとこれからは身構えてしまう。 生来、命に別状のない体調不良の総合商社として己の生きる道を邁進してきた俺なので、頭痛が増えたところで何するものぞって感じだが、それでも痛いものは痛い。 今ではスレに擦れたこんな俺もご幼少のみぎりには、命の不安
無呼吸症候群の疑いがあるらしい。 自宅での簡易検査では1時間に27回息が止まっていると出た。 しかし、治療器具貸し出しの健康保険適応を受けるには簡易検査で1時間40回、もしくは入院検査中20回以上というハイスコアを出さないといけない。世間は実に厳しい。 簡易検査で27回の落第点しか出せなかった無能な俺は、追試として入院検査を言い渡されたのであった。ここで頑張って良い成績を残さねば後は無い。 午後3時に受付を済ませ、その後体重や血圧を計った。一通り済むと病室に案内され、ここで