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マーメイドS 回顧

アリスヴェリテが大きく離し逃げの形を取り、後続に2馬身の差をつけての勝利。
鞍上永島まなみは重賞初制覇。腹を括った騎乗が功を奏した。

序盤隊列

9コスタボニータ、10ゴールドエクリプスの2頭が出遅れる。
13アリスヴェリテが先手を取りハナを主張、1ベリーヴィーナスは被されるような形で後手を踏んでしまい逃げられず掛かってしまう。
2頭に続いて2ミッキーゴージャス、その後ろに内から2ジューンオレンジ、その外に11インザオベーションの先団集団で最初のコーナーへ。
第2コーナーに入った時には13アリスヴェリテが後続との差を4馬身差ほどつけており、1ベリーヴィーナスは2番手で実質単騎逃げの形。

ラップ

逃げた13アリスヴェリテが刻んだラップは以下。

12.1-10.9-11.8-11.8-11.7-11.4-11.4-11.6-12.0-12.5 (34.8-36.1) 
1:57.2

参考に、前走アリスヴェリテが同舞台で逃げ切り勝ちをしたラップは以下。

12.4-11.2-10.9-11.0-11.3-11.9-11.9-12.0-12.4-12.8
(34.5-37.2) 
1:57.8

大逃げの形こそ同じものの、序盤に12秒近くにまで緩み、坂の入りでも落としすぎず中盤に11秒台前半に締めているのが今回でタフなロンスパ戦。
対する前走は序盤に11秒台連発、後半につれて徐々に減速していくラップで、大きく異なった。

馬場状態

前日夜からの降雨の影響で午前中の稍重から回復しての良馬場であったため、稍重に近い良馬場だった。
2走同日の3歳未勝利戦の時計を比較すると

6/16(日) 芝2000m 稍重 2:01.2
5/25(土) 芝2000m 良 2:00.8

稍重ではあるものの0.4秒程度の差で、時計が出にくくなる条件でもない高速馬場で、スピードの持続力が問われた。

各馬総評

1着:アリスヴェリテ
同型の逃げベリーヴィーナスがいたがアリスヴェリテがハナ主張し逃げる形は予想通りだったが、勝ち切りまでは想定外だった。前述したように軽斤量を生かした鞍上の好騎乗だった。

2着:エーデルブルーメ
序盤は後方から、徐々に位置を押し上げていくも2着まで。
良馬場瞬発戦向きだと思っていたが、道中長く脚を使っていた。着順以上に強い競馬をしていたのがこの馬。

3着:ホールネス
後方から差し脚を伸ばし3着。
持ち時計から高速決着への対応が疑問視されたがクリア。

4着:ファユエン
3着ホールネスとはクビ差。
大外を回し上がり1位も道中の位置取りの差か。

10着:コスタボニータ(3番人気)
出遅れ。末脚が魅力のタイプではなく長くいい脚を使う持続力タイプなので前に付けられなかった次点で自分の競馬が出来ず、厳しかった。

13着:ミッキーゴージャス(2番人気)
3番手でレースを運ぶも、直線を向く頃には脚が上がってしまい後続に追いつかれる。展開不利。

馬券内3頭が前走2勝クラス勝ち、3賞クラス勝ち、2勝クラス勝ち、重賞経験のある上位人気2頭が2桁着順に沈んだ。
ハンデが生きた結果となった。

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