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2024/6/23(日) 宝塚記念 予想

京都 芝2200m(右 外 D)13頭

※例年は阪神で開催されるレースだが、改修の関係上今年は京都で開催される。Dコース2週目。


コース形態

例年エリザベス女王杯が開催されるコース。
メインスタンド前、直線入口からスタートし外回りを1周。
1コーナーまでの距離は約400mの平坦で、有利不利に枠の影響はあまりない。前半はペースが落ち着きやすい。
向正面〜3コーナーにかけて約3.1mの上り坂、3コーナーの入り口に坂の頂上がある。4コーナーにかけては下り坂。直線の距離は328m(Aコース)。
この下り坂から直線にかけて一気にペースが速くなるため、一瞬の切れる脚よりも、ロングスパートの末脚が求められる持久戦になりやすい。

また、この下り坂により上がり3Fのラップが締まるが、坂の上りで息を入れた先行馬は坂の下りで加速し、前は簡単には止まらない。
坂で息が入らずにいると、差し馬の台頭目立つ。

速い上がりがある馬にも有利になるが、4コーナー時点である程度前目の位置を取っておかないと差しが届かない事もあるので、ポジションが非常に重要。

【京都芝2200mコース形態まとめ】
・枠の有利不利は少ない、やや内有利か
・前半スローになりやすい
・一瞬の切れる脚よりもロンスパ性能が要求される
・道中息が入りやすい分前有利
・ポジション取れない追い込み馬は非常に厳しい

ペース考察

前述したように、コース形態から前半のラップは落ち着きやすく、フルゲートに満たない13頭と比較的小頭数で明確な逃げ馬も不在となるため、ペースは前半スロー、下り坂からのロングスパート戦を想定。
天候の予報も現時点では土曜~日曜日で雨予報のため馬場は重・不良想定。

ハナを切るのはべラジオオペラか、ディープボンド。
べラジオオペラ陣営が鞍上次第だが逃げも匂わせているため、枠次第ではあるがややべラジオの方が逃げそうか。
ペースを引っ張るほどの大きな逃げは打たないと思うのでスロー。
ドウデュース、ローシャムパークあたりが道中早めに位置を押し上げてきそう。

各馬短評

1シュトルーヴェ

去勢後から3連勝中。
メンバーレベルが一気に強化されるが、前走は超スローペースを後方から上がり1位の末脚(32.9)で差し切り勝ちと着差以上に強い内容を見せた。
2走前の日経賞では後方から2番手を追走、3コーナーの入りからじわじわと位置を押し上げて長く脚を使い、場群の中を抜け出し完勝。
ロンスパ性能あり、スピードと持続力に長けているが、ゲートの出が悪く二の足も遅いため、最内がどうか。
重賞を2走続けて勝利していてポテンシャルはメンバー随一。まだ底を見せていない面があり、メンバーレベルが一気に強化される今回が試金石となりそう。

2ジャスティンパレス

昨年の天皇賞・春勝ち馬。
持続力、瞬発力を兼ね備えたバランス型で総合力が高い。
コーナー加速に不安。
積極的にポジションを取りに行くタイプでもないので京都がプラスになることはなさそう。また、内枠もマイナス材料。
有馬で4着に負けこそしたものの天皇賞・秋ではイクイノックスに0.4秒差と自力の高さは示している。
ただ高速馬場の東京の長い直線でベストパフォーマンスを発揮するタイプと考えているので、道悪の京都で割引が必要になりそう。

3べラジオオペラ

大阪杯勝ち馬。
先行力あり、大阪杯の内容からも持続力を求められる展開に強い。
逃げ馬不在、枠、テンの速さからも押し出される形でハナを主張しそう。
2走前の京都記念では斤量1キロ差のプラダリアに競り負けており、阪神2000がベストの印象で、大阪杯のレースレベル、メンバーレベルも疑問のため今回は軽視したい。

4ドウデュース

日本ダービー、有馬記念勝ち馬。
コーナリング性能、坂でも削がれない末脚が武器。
コーナリング性能をそこまで求められない平坦京都だと相対的な利がなくなると考えている。
行きたがるところがあり折合い不安、ゲートも甘いところがある。
位置をとってしまうと末脚が削がれるため、早めに進出を開始するとは思うが、JCの内容から、ロンスパ性能だと見劣りする部分がある。
スローからの瞬発力は位置取れない分きつく、理想はある程度ペース流れての瞬発力勝負だが、今回の想定とは相違があるため、自力でどこまで押し切れるか。

5ディープボンド

京都実績、重馬場での好走実績から侮れない一頭ではあるが、決め手に欠けるところがある。長距離戦線のメンバーが手薄なところに潜り込むのが精一杯な印象。時計がかかるタフな展開なら向きそうで一考。

6ヒートオンビート

長くいい脚を使うタイプで、ベスト舞台は東京2500m。
決め手に欠けるタイプで、場群で脚を溜めさせて爆発させるのが理想で前半流れると苦しい。レース質は合致しそうだが、近走の内容から、能力はやはり何枚も劣る印象。軽視したい。

7プラダリア

高速馬場では分が悪く、タフな条件で浮上。
消耗戦に強い印象で、上がりを求められても苦しい。
今回の京都重馬場がベスト舞台。
適性はこの馬に向くはずなので、能力差をどこまで縮められるか。

8カラテ

重馬場実績があるもののG1では足りない。

9ソールオリエンス

昨年皐月賞勝ち馬。
疑問の残る4歳牡馬クラシック世代筆頭。
古馬重賞での成績は振るわず。道悪での実績あるが軽視したい。

10ローシャムパーク

ロンスパ戦に強く、中山2200mでタイトルホルダーを下しており、能力は上位。外枠も歓迎。
折り合いに不安があり、ゲートもよくないため、前走のように途中で位置を押し上げる形になりそう。
海外以外で馬券外になっているスピカSでは重馬場を苦にしてなのか、こちらも不安視。

11ヤマニンサンパ

重賞でも通用せず、今回は厳しい。

12ブローザホーン

折合い課題。
前走天皇賞・春では前残りのように見せたが1・3着は自力上位、後方からの差し脚で2着までとなったが差し展開で完璧に乗った印象。
位置取りは思っていたよりも後ろとの騎手コメントで、今回はもう少し前目の位置を取ってきそう。
心肺機能の高さから距離も長い方がよく、重馬場で人気しそうなきらいもあるが稍重の函館記念ではローシャムパークの3着。
正直こちらは下に取りたい。

13ルージュエヴァイユ

前走大阪杯、内有利をうまく利用しての3着。
内で溜めて距離ロスをなくし運ぶのが理想形だと思うので大外枠はマイナスか。馬場が渋ってもいい印象はなく、メンバーレベルの強化からも軽視したいうちの一頭。

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