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2024/6/9(日) 函館スプリントS 回顧

函館 芝1200m(右 A) 小雨 良



コース形態


コース中の最低地点からスタート。最初のコーナーまでは約490mと長い。
約3.4mの緩やかな上り坂を駆け上がり、3コーナー途中にある坂の頂上からはゆったりとした下り坂で、残る100mは平らな直線。
3,4コーナーはスパイラルカーブのため坂の出口でスピードが削がれにくくなっており、差し・追い込み馬はコーナーからの進出が可能。
直線はJRA全場で最短の262.1m。そのため、逃げ、先行に有利に働きやすく、4角~直線までのポジション、差し・追い込み馬にはコーナーワークでの仕掛けが非常に重要視される。

ラップタイム


11.9-10.4-11.1-11.7-11.6-11.7 (33.4-35.0)
Hペース (1:08.4)

開幕週良馬場の時計のかかる決着。
過去10年の傾向通り、今年もそれに準じる形となりハイペース決着。
L3Fからの入りから11.7-11.6-11.7と淡々と11秒台後半が刻まれ、持続力が求められるタフな消耗戦。

着順


1着 4サトノレーヴ 先行
2着 10ウイングレイテスト 先行
3着 13ビッグシーザー 先行

馬券内は先行した3頭で決まり、開幕週の函館らしく差しは届かず。
1人気に推されたアサカラキングはハナを取れずに9着。

先行争い


内から2カイザーメランジェがハナを主張。
出負け気味だった3アサカラキングは二の脚の速さで番手追走の形に。
先行集団は2頭の他に8カルネアサーダ、10ウイングレイテスト、4サトノレーヴ。

短評


1着:サトノレーヴ
好位のインをロスなく立ち回る。4角~直線に向くまでに若干ゴチャついた馬群の中を抜けて伸びた。
2着馬との着差は0.2秒差と大きな差はなくインをロスなく立ち回り展開も向き、時計も微妙なことから評価はしにくい一戦。

2着:ウイングレイテスト
5分のスタートから押していき先団へ。カルネアサーダの外を追走。
外外を回しながらもハイペース、展開等不利ありながらも2着粘り込みは評価できる内容。
初の1200mも1600mを先行できるほどのスタミナでタフさが求められて適性が生きたか。
不安視された最重量斤量59キロもソウルラッシュの着差なしの2着があったように、ここでは能力が違った。

3着:ビッグシーザー
時計のかかる決着で浮上。
初スプリント、59キロを背負ったウイングレイテストを差しきれなかったのは物足りない内容。

9着:アサカラキング
スタートで出負け。二の脚で先団に取り付き番手を確保し追走。
直線向いてしばらくは伸びる様子を見せるも終いが甘くなり馬群に沈む。
前走の快勝っぷりや内枠が過剰に評価された形か。
前走もそこまでスタートが良くなく二の脚でリカバリーした形だけに、今回は楽にハナを取りきれるメンバーではなかった。
メンバー次第で自分の競馬ができれば見直しが可能。ただ天井は見えたか。

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