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酷道、険道、死道-7R(静岡険道r290 水窪羽ヶ丘佐久間線)

実際に走ったひどみちしりーず
画像データが残っているものもありますが、実際に走って苦しんでいただき
その上で絶景を味わっていただきたく、テキストベースで記載してます。
(知ろうと思えばGooglemapでも、先駆者様いれば丁寧に書いてるはず)
今回は静岡県の佐久間から水窪路の里に向かった過去のお話

少しだけR152に触れるがこれは結構有名なひどみちである。
中央構造線の箇所でもあるので、落石、土砂崩れは当たり前なのに
天龍川沿いを走らないとならない為、基本1車線みたいな箇所が多い
「あまりの崩落の激しさに日本のトンネル技術が敗退」とツーリングマップルに記載された青崩峠もR152にあるので、関東?中部?で頭角を見せており
伝統溢れる酷道なのである。(それでも今も自然と戦う姿には心打たれる)
昔は川沿いに住むのがセオリーであるが
ほっそいみち、わずかな平地にびっしりと家が並ぶ不思議な天竜川沿い
実際に行ってみると異常な雰囲気がある。

念願の佐久間ダムに訪れていた私は水窪ダムを見るために移動を開始した
そしてR152に対して1%の信用も持っていない事からr290を選択し走行した。そしたら結構ひどい目にあったのです。

このr290を一言で表すと、天空街道、四国の酷道のよう、と評します
とにかく細い道が続きます。時間的に約60分を想定するといいでしょう

何気なく途中でトラックがやってきました。イラついたので下がらせようとしましたが、車体がでかいからといって下がりません。
慣れてる道ならお前やれよ!!!といわん態度でギリまで車を寄せ
あとはトラックが落ちようが助けずに離合するつもりでしたが、
(私は壁側の方だった、トラック側は勿論落ちるし、ガードレールは
道幅が狭くなり邪魔になるのでおいてないのです)
なんとかギリギリで離合が叶いました。流石腕が素晴らしい
こんな素敵な道はなかなかありませんね。

天龍地区は険道天国で佐久間電力館の近くで生き埋めになった車を
静岡県が放置して使えなくした崩落道(r288)もあるくらいです。
静岡県も残酷的によくやるものです。いまなら骨ぐらい掘り起こせるだろう

タイトルの画像はゴール付近ですが、まるで四(死)国のようです。
酷道好きなら分かると思いますが、四国の内陸にある3桁国道のように
1車線の細い道ぞいに段々畑を設けて静岡茶の生産にいそしんでおります。

雰囲気的にはのどかで良いとこだと感じます。
但し何もにもないのが辛すぎです。自販機もないのはマジでつらいと思う

ひどみちにやられまくった人は水窪路の里で休憩しましょう
ちいさな建物ですが、コミュニティーがしっかり形成されており
私が行った時ですが、焼き芋串(里芋)がめっちゃうれてました。
地元の方たちも頻繁に漬物などを買いに来ていて
私がどこから来たとかそういう話で盛り上がったりしたので
旅人にも気配りしてくれて心もあったまります。
そして水窪必殺グルメがここにはあって里芋を串に刺し、
甘味噌をつけて直火でワイルドに焼き上げた里芋串焼です。
すっごいモクモクしてるのですが、一口食べれば甘味噌の香りが
口内に広がり、隠し味の柚子皮が甘ったるさを締めてくれます
里芋はアツアツフカフカでしかもスーパーで売ってる里芋よりも
おおきくて食べ応えもあります。はっきり言って超うまいです。
都会じゃ絶対食えないこの味
味噌おでんもありましたが、自家製のこんにゃくは皆独自の味があって
とってもよいですね。味噌は里芋のを使うので、しっかり合います。
(私は焼きまんじゅうという食べ物を好むので兄弟的なものを感じた)

この道はパトカーもいればトラックも来ます。なので北上したい人は
R152に回るのがセオリーでしょうけど、ちょっとしたいい景色を見たい人は
r290もいいと思います。但し近道にはならないですよ

ひど道ジャッジメント
総合難度:★4
絶景度 :★3
車線狭さ:★4
苦痛時間:★4
対向難度:★5

少しだけ四国の与作(R439)の片鱗を見せる静岡の生活道路
佐久間ダムや水窪ダムを見に行く方は味わってみてはいかがでしょうか。
R152も場所によっては凶悪さをむき出しに襲い掛かってくるので、
それはそれで面白いのですが。。。
なんといいましょうか飯田線周辺、天竜川沿いの暮らしは崩落問題で
開発がとても大変な場所であり、それでも住める場所が少ないので
いかに工夫して自然と戦っているかが垣間見えて私は好きです。
その姿の一例が飯田線や佐久間町の街並みなのかもしれません。

現在私は仕事柄この辺の出身の人と話す機会がありますが、
牛乳を濃度10.0で飲んでたそうです。希釈無しとか…どんだけ濃いんだろ
のみたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!
Spectacular views are necessary in life(人生にて絶景は必要)

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