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喘息で変わった性格

今日は夫の持病の喘息の話について書いてみます。

とその前にまずある夏の日の出来事。以前彼が庭の剪定をしていた時にそれは起こりました。

「チョキン、チョキン」という剪定の音が家の中まで聞こえます。「う〜ん、癒やされるな〜」と思いながら家の中で作業をしていました。

すると、庭にいた彼がバタバタとものすごい速歩きで(彼は大抵のことでは走りません)玄関に飛び込んできました。どうしたのかな?と思い、駆け寄ると、玄関に入るや否や襟に手を回し頭から一気に服をズズズーっと脱ぐ。

なにこれ!?体中ボコボコになっているよ!そして彼の第一声が「どうなってる!?と後ろを向くと背中もボコボコ。余す所なくボコボコ。

毛虫にやられたのだろうか?こんなにひどいのは初めて見た。へんな所で我慢強いので多少の事は無視して作業をつづけていたのだろうか。ボッコボコのボッコボコだ。

以前毛虫に腕を少しやられた時にもらった薬が残っていたのでとりあえずそれを塗ることにした。

来ていた服はそーっと洗濯機まで運び、単独で洗濯した。

見ている方が心配になってしまい、病院に行くように言っても、「薬を塗ったから大丈夫だよ。」と言ってその後なぜかパソコンの前に座る。そして仕事を始めようとしたので、

「痒くないの?本当にボコボコだよ」と言うと、「子どもじゃないし、痒いけれど仕方がない、よくなるのを待つしかない」とのこと。

正論だよ。あなたの言っていることは正しいよ。でも、チクチクするとかなんとか不快であることを少し位言ってもいいのに、と思った。

その後なぜそういう事を言ったのかがわかった時、超がつく楽天家で生きていると思っていた彼のことを本当にかわいそうで、そんな孤独な世界にいたんだなと不憫に思ってしまった。


彼がまだ幼かった頃。3歳にも満たない頃に喘息を発症しました。

その日は母親と外出しており、その外出先でなにかの大きな音にショックを受けたのがきっかけで起こりました。通行人はその子どもはもう死んでしまうと思ったらしいです。母親はそう思われていると思ったそうです。

今ならへイラーとかという薬があるのですが、当時は即効性のある薬はありませんでした。なので、彼の処方されていた薬は時間のかかるものでした。

怖いな、と思ったのは息をしようと思ってもたくさんの空気が入ってこないのだそうです。だからパニックを起こして死んでしまう患者さんもいたのだと思います。

彼は母親によくこう言われていました。

「あなたは本当に我慢強い」と。

でも彼にするとそうではなく、そうするしかなかったそうです。入ってくる少しの酸素でゆっくり落ち着いて息をする他に方法はない。

恐ろしいけれどパニックを起こしても空気は増えない。騒いだら悪い方向へ行くだけだ。まだ小さい彼はそうやって乗り越える術を自分なりに見つけました。

それを聞いた時、なんて孤独な時期があったんだろう、とかわいそうに思うと同時に生きててくれてありがとう、となんとも言えない気持ちが込み上げてきました。

なんだかいろいろな不快感に対して鈍感なのか、強いのかなんなんだろう?とちょくちょく不思議には思っていたけれどやっとそれがわかった。彼にしてみれば話した所で何も変わらないから、と言うだろうな。

その話をした後に彼がポツリと一言・・・・・”I was very cute.” また本題と別のことを考えているなと思ったら、ジョークのつもりだったのね。面白くないよ。


その持病や雨に濡れるとスイッチが入ったように風邪をひいていた彼、ちまちまとやっていた、断言は出来ないけれどツボで大分改善されました気がする。

雨の日に自転車ででかけてもずぶ濡れになっても平気になりました。ちょっとゼイゼイしそう、という時もそれで落ち着いたと思う。まあ、静かにしていたら治ったかもしれませんが比較が出来ないのでわかりません。

一応簡単に場所だけ紹介すると・・・。

風邪の症状の時に効いたのは土踏まずをよーく揉み込むこと。ここは喉や鼻などのツボがあるそうです。症状があると、その場所の一部がコリコリするのがわかります。

あと喘息っぽい時。本当に良くない時はやはりヘイラーを使いましたが、軽い、普通に生活出来る時はここを押すと良いそうです。それは肩甲骨の溝。ちょっと説明しにくいのですが、まず相手の背後にまわり左手を相手の肩に置きます。そして空いている右手で左の肩甲骨の下に手の指4本を揃えてぐぐっといれます。その時手のひらは自分の方に向けて。左手で相手を固定して右手でツボを押す、という感じです。けっこう力がいります。

結婚してすぐに購入した2冊のツボの本、今はボロボロですが、自分では大変重宝したな、と思います。母の頭痛も肩こりも子どもの耳にたまった水も薬は一切なしで、これをやった後に治りました。偶然だったのかもしれませんがわかりません。

注意するのは飛び上がるほど痛く抑えず、ちょっと痛いなくらいで気をつけてやっていました。


ところで、猛暑が続いていたと思ったら今日は随分涼しくて過ごしやすかったです。私はちょっとでもお腹を冷やすと腹痛になってしまうので今日のように凉しいと感じられる日は気をつけないといけません。暑い日は平気かというとそうでもなく、汗をかいた後、その汗が冷えることで腹痛を起こしてしまうへなちょこなお腹です。汗をかいたら慌てて上だけ替えます。お腹の強い人羨ましいです。へそ出しファッションの人を見て最初に思うのは、「お腹出しても腹痛にならないんだ、すごいな。」そしてこの時期に散歩していると見かける上半身裸で散歩している男性。あんなにたくさんの面積を晒してもお腹痛くならないんだ。「たくましいな〜」などと違った目線になってしまう。

同じようにお腹の弱い人、夏だからこそ気をつけましょうね。冬と違った気をつけ方で。



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