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夫婦で違いすぎる嗜好

育った環境はやはり大きい。イギリス人夫との食の嗜好についてです。

毎日暑いですがあなたはお味噌を飲んでいますか?それとも朝からそーめんとか?逆にお鍋なんて人はいるのでしょうか?個人的にお鍋は夏に食べてみたいのですが、一人分だけだと作る気がしなくなってしまいます。夏は本当に献立に頭を悩まされます。

私はしょっちゅう腹痛を起こすので、朝からやさしいお味噌で作ったおいしいお味噌汁をいただいたきたい派。やさしいお味噌とは、赤味噌でないもの。赤味噌はとっても身体によいらしいのですが、私のへなちょこ腹と相性が悪いということがわかってからはミックス味噌や糀味噌に切り替えました。

おいしいお味噌汁に出会った時は感動して夫に同意を求めるのですが、返事を聞くなり、「そうだ、この人とは食の嗜好がぜんぜん違うんだった。」と気づきます。

彼が好きなのはだいたい私が見向きもしない食べ物で、自分一人だったら絶対に買ってこないようなものです。

例えば、アボカドとかピー味噌(味噌ピーとも言うのですね)、ブルーチーズやらビーフ、トマト、オリーブ、ガーキンなどなど。
私の場合、ブルーチーズはもう身体が拒否反応を起こすレベル。トマトはプチトマトに限りかわいさとお手軽に口に放り込めるジャストサイズに騙されて食べる程度。ピー味噌なんて甘さがもうお菓子レベルだと思う。そしてビーフは、・・・なんかこう、わかってもらえるかどうか不安だけれど牛乳くさいと思ってしまう。ビーフ好きな人にとってはなんのこっちゃと言われてしまいそうですね。だいたいビーフが嫌いな人のほうが珍しいのかも。

毎朝トマトを嬉しそうに切って食べる夫だけれど、トマトの盛り付けはトマト様、という感じです。私はザクザク切ってサラダにちょんちょんとのせるのですが、彼は丁寧にスライスし、トマト以外のものは盛り付けない。大トロのマグロか?というくらいの扱いです。オリーブ、ガーキンも大事に大事に食べます。オリーブやガーキンはトマトよりも更に小さなサイズ。それなのにトントンとスライスして別々の盛り合わせに。

意外に思ったのが男性は甘党の人が意外に多いということ。私は甘いのが嫌いではないけれど、あるレベルを超す甘さは苦手。一方夫は甘いものはもちろんのこと、生クリームも大好き。甘ければ甘いほど良いようです。

一度家族揃って外食した時、ケーキが出てきたのですが、もったいないけれど生クリームは食べられないのでお皿の脇に。コース料理のケーキは小さいのでなんとか完食。「食べないの?」と夫が聞くので「ムリ」と言うとスット手が伸びてきて端っこに追いやられていた生クリームをすくい上げパクっと食べてしまった。嗜好が夫寄りの娘も生クリームだけは苦手。彼は3人分の生クリームを完食しました。

不思議なのは自分は小さなケーキを食べただけで胃がムカムカしてしまうのに、あの人はなぜ平気なんだろう?ということです。きっと胃が丈夫なのもあるんだろうな。しょっちゅう腹痛を起こす私と違って彼のお腹は丈夫なようだから。

これだけ嗜好が違うと一緒に食事をする時に苦労しそうです。でも敢えていいことを上げれば奪い合いなど醜い喧嘩をしなくてすむし、外食で残さないので環境に優しい。

なぜか夫と娘の食の嗜好は似ている我が家。自立した娘がまだ一緒に食卓を囲んでいた頃、夫と娘がピー味噌を出すたびにしていた陣地争いが懐かしい。


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