鶴瓶師匠の人柄がにじみ出る吹替版がオススメ!『ミニオンズ フィーバー』
【Amazon Prime Videoでまもなく配信開始のアニメ作品をレビューするシリーズ 2023年3月編 その2】
『ミニオンズ フィーバー』は、3DCGアニメ映画『怪盗グルー』シリーズの第5弾作品(2022年劇場公開)。1作目『怪盗グルーの月泥棒』(2010年)の前日譚となる内容だ。
本シリーズの主役・グルーはなぜ大怪盗になったのか? 謎の生物・ミニオンはなぜ彼の子分になったのか? 大人気キャラクターたちの過去が明らかにされる。
「俺がなりたいのは、スーパー悪党やな」
本作に登場するのは11歳のグルー。家でも学校でも街でもイタズラばかりのワルガキだけれども、過去作同様、何とも憎めないキャラとして描かれる。吹替版では引き続き笑福亭鶴瓶さんが声を演じていて、彼の人柄の良さがセリフからにじみ出ている。筆者は吹替版と字幕版の両方を観たが、全然違う作品のように感じた。それくらい鶴瓶師匠の存在が大きい。
例えば、ミニオンズが地下の秘密基地を建設するシーン。グルーはミニオンひとりひとりに関西弁で気さくに話しかける。
「おぉ、上手いなぁ!」「大したもんや!」「家族は元気か?」
そして「みんな、よう働いてくれておおきに!」と心からねぎらう。11歳の少年のはずなのに、中身は完全に気のいいおっさんだ。だから、ミニオンズがグルーを「ミニ・ボス」と慕うのも頷ける。
グルーは大人になっても、ミニオンズと大の仲良し。『月泥棒』を観ると彼は強面の怪盗へと変貌しているが、優しい心の持ち主であることに変わりはない。グルーは『ミニオンズ フィーバー』の少年時代から、ずっとワルでイイ奴であり続ける。
今作の少年グルーは、世界一の悪党に誘拐されてしまう。ミニオンズによるグルー救出作戦がはじまるが、ドジで気ままな彼らがすんなりと計画を実行できるわけがなかった……!
あとはラストまで、大人も子どももゲラゲラ笑えるコメディシーンの連続だ。
なお、グルーが主役の物語としては『ミニオンズ フィーバー』が時系列上最初の作品になる。過去作を観ていなくても問題なく楽しめるから、シリーズの入門編としてオススメ!
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