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リノベーションの虎の巻〜最初の要望の出し方・整理の仕方・無料3Dシミュレーターの紹介〜

リノベーション(主にスケルトンリノベーション)をするための物件が決まったら、あれもやりたいこれもやりたい…と夢は膨らむもの…!
でもちょっと待って!
ふわっと膨らませた夢を胸に工務店・設計事務所との打ち合わせに臨むと、あれ?思ったように進まないな…となり打ち合わせの回数が増え、だんだん疲れてきて暫定で決めたものがそのまま決定となってしまい、思い描いていたような設計にならず…痛い目をみるかも。
まずは【要望を具体化】してみましょう。
※最後に我が家の、打ち合わせ前の理想と現時点での図面を3Dシミュレーションした画像をたくさん載せてるので、どんな風に分かりやすくなるのか興味ある人はぜひ見てみてね。

リノベと新築の違い

そもそもリノベは新築と違って、すでにある物件に手を加えるので何かと制限が多いもの。

例えば配管の位置は変えられないので、
「ここからここまでのエリアにしかトイレを置けません」
「キッチンはここ以外は無理です」
「お風呂の位置、変えられるけど水を流すための傾斜をつけないといけないので床を一段上げる必要がある。天井との距離が近くなるけどいいよね?」
といった制約がどんな物件でも必ず出てくる…我が家もこれに苦しめられました。

でも、その制約がどんなものがあるのかは専門家が詳しく物件の現地調査を行わないと分からないんです。
この壁実は中にコンクリートが埋め込まれていて建物を支えている支柱の一つなので崩せません、とか。素人には分からないことばかり。

じゃあ「調査が行われてその制約が出てくるのを待とう」と言いたいのかというとそうではなく、むしろ待たないで!まずは気にせず好きに夢を描こう!


よくあるリノベの失敗

というのも、配管や壁など色んな制限の中で上手に上手に自分のやりたいことをアレンジ・工夫して実現していくとオンリーワンの自分だけの家が完成するんだけれど、その「自分のやりたいこと」って何だったっけ…?と工務店や設計事務所と怒涛の打ち合わせをしている間によく分からなくなってしまう人も多いのです。(※経験者談、工務店担当者談より)

あと、工務店や設計事務所はこちらがふんわりした要望を伝えると ”よくあるリノベ物件” になるような提案をしてきがち。たぶんそれが正答率が高いんだろうけど…。こちらの好きなものや雰囲気を汲んでうまくコンサルしてくれる担当者はまずいないと思った方がいいです。
※家づくりは選択できる要素が多すぎて死ぬほど選択肢があるからやや仕方がないという面も。

結局できあがった家が ”よくあるリノベした感じのある部屋” になってしまい、もっと違う雰囲気にしたかった/こだわりたかった…と思っても後の祭り。


まずは自分の理想のイメージを言葉にしてみよう

なので、まずはお金も物件の制約も気にせず、こうなったら最高!という理想を描きましょう。

まずはどんな家にしたいかというイメージを【ふわっとした言葉】で出してみると、想像しやすくなると思います。
我が家の場合は子育てフェーズなので「家族が集うリビングを中心にした家にしたい」と定めました。
大人だけの家なら「それぞれ個人の居室スペースをしっかり取ったプライバシーが保たれる家にしたい」とかでもいいかも。


イメージをなんとなく思い浮かべたら具体的にリスト化!

なんとなくこんな雰囲気の家がいいかな〜というイメージを言語化したあとは細かい「こうしたいな」という要素を可能な限り具体的に洗い出しましょう!要望の粒度の大小は気にしなくてOKなので思いつくままに書き出していくべし。

例えば、

・キッチンはこの位置がいい
・キッチンの天板は大理石がいい/ステンレスがいい
・こんな場所にこれぐらいの大きさのパントリーが欲しい
・子供部屋は◯個
・収納は見えない収納にして、これぐらいほしい
・室内窓もいいよね
・書斎も欲しいな
・壁掛けテレビにしたい
・ここの壁は一面ホワイトボードにしよう
・床暖がいいな
・洗面所の電気は人感センサーにしたい
・お風呂の床は自動洗浄機能をつけたい
etc…

もう要望は出ない!というぐらい書き出したら、できればその要望の中で絶対に譲れないものは何なのかチェックしておくことをオススメします。
全部の要望が叶えられることはまずないはずなので、他のものを諦めてでもこれだけは実現したい!というものを決めておくと工務店・設計事務所もどうにか工夫してでも実現できるように考えて提案してくれます。

また、より確実に伝えるならイメージが近い画像をたくさん集めるのもすごく良いと思います!
そのときはPintarestが関連画像が次々と出てきて探しやすいのでオススメ。
私はInstagramでも頻繁に家づくりした人のアカウントを覗いては「あっ、このランドリースペースの作り方真似したい…!」みたいなのをアーカイブしまくりました。


せっかくの打ち合わせで内輪揉めしないために

あと、工務店・設計事務所と打ち合わせの中で提案された内容に対して「あ〜それいいかも」と言ったら、パートナーが「え!?いや、それは嫌なんだけど…!?」となるシーンも多々あるらしく。
今進めているリノベの担当者が「打ち合わせ中に夫婦喧嘩になる方も結構いるんですよ」とポロリとこぼしていました。

リノベの打ち合わせは「色んな事を想像して決断する」の連続なのでかなりエネルギーを使います。まずは家庭内での認識をしっかり擦り合わせて脱線をなるべく減らし、少ない回数で充実した内容になるよう工夫するのをオススメします!


余力があれば、無料ツールの3Dシミュレーターで可視化してみよう

自分の要望を具体的にするためにも、家族の思い描く理想イメージをすり合わせるためにも、誰が見ても分かりやすい3Dでシミュレーションするのもすごくオススメ。
我が家はこれのおかげで夫婦の認識も揃い、工務店にもスムーズに要望を伝えられました。
※あと仕上がってきた設計書において変なUXになってるところないよね?生活動線成り立ってるよね?のチェックにも使えます…。

なんと今のご時世、無料で使える3Dシミュレーターが何個も…!
使わない手はない…!
我が家が使ったものを含めて、家全体を図面から3Dにシミュレーションできるツールはこちら。

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