【ポケモンUSUM】第7世代が面白くない理由50選【総括】

【後編】
https://note.com/lapis_squash228/n/na395c08c72f3


今回でUSUM全体の総括となります。
最後にやる予定としては
・50のワード以外の細かい問題点
・結局USUMのなにが問題だったのか
・それでもあえて言おう!今だからこそUSUMを買え!


の3本でお送りします。





50のワード以外の細かい問題点


これまでに公式のキーワードの50個にならって、こちらも問題点を50個並べたわけですが、これはあくまで「キーワードごとに問題点を出した」だけであり、それ以外にも問題点はまだまだあるわけです。


旧サンムーンの知識がアテにならない


本作はあくまでサンムーンとは違うゲームにしたいという意図があるのか、ところどころで旧サンムーンの知識がまったく生きない場面がところどころにあるので、攻略情報を確認するにも混乱が起きやすいという問題が起きてしまっているわけです。

例としてはこのような感じとなります。

・わざマシン等の配置変更
なんと旧サンムーンから配置がまるっと変更
少なくともでんじはのわざマシンの配置は変わってたので、いろいろと配置は変えてきてそうです。
なので旧サンムーンの知識は基本活きないものだと思ったほうがいいです。

・出現ポケモンの変更
特に島スキャンは全部変更に。
金銀編でも有名なルアボワニノコは旧サンムーン限定品となる、ある意味珍しいポケモン扱いになりました。
それで変更になったのもカントーとかカロスとかあたりの人気どころに。
・・・どこまでジョウト組の扱いは悪くなるんだマジで。

・ぬしの変更
ぬしがほぼ全員変更になり、ラランテス戦も戦術がまるっきし変わってるうえ、軽減系のきのみで対策までしてくるので露骨に難易度が上昇
理不尽の度合いで言えばBW2より圧倒的にこっちが上でした。
全体を通してみればDPリメイクよりまだマシかな?程度だが、ぬし関係に関しては歴代最悪難易度といっていい程しんどいので完全に難易度方面は悪ふざけの極致に感じました。
ウルトラネクロズマといい、子供向けのゲームだということ公式忘れてるよなこれ!?この極悪難易度はねぇよ!?

・四天王+ラストのチャレンジャー変更
まさかのハラ→マーレインに変更
1人が鋼四天王に変わったのも地味に難易度上昇に。
この変更を見て、公式はハラがそんな好きじゃないのかな-と思いました。
アニメでもハラの物言い騒動でプチ炎上してたし、なんかどの媒体でも扱いが悪いし、しかも1しまキングのおじさんだから「別にこいつが待遇悪くても・・・」ってなってしまうところが・・・

ラストがハウなところは導線がしっかりしてたので、そこはむしろいい変更点でした。



対戦バランスも最悪

本作の何が最悪かというと、XY時代に問題になったガルモン、BWまでに問題となったドラゴンゲーなどの環境ポケ対策のために追加した要素が逆に強すぎてトップメタとして牙をむき始めたこと。
ぶっちゃけカプ族&ミミッキュゲーになっててドラゴンは持ってるだけで手加減扱いだし、右を見ても左を見てもフェアリーフェアリー。

フェアリー準伝説ありきの調整にしたのが非常にマズく、公式のミミッキュひいきもなお賛否両論となりました。
特にヤバかったのがこいつら
・カプ・レヒレ
 とにかく頑丈
 カプ族専用技でHPを半部削る技とすこぶる相性がいい
 ミストフィールドで状態異常無効
 やることすべてがスイクンの上位互換
・カプ・テテフ
 設定ではサポート向けとはなんだったのかというゴリゴリのアタッカー
 フィールド効果で先制技を完全に封印
 そのため、スカーフもって先手取れれば悪タイプ以外は雑に消し炭に
 その悪タイプもフェアリー技で対処可能なのでスキなし
・ミミッキュ
 1回ダメージ無効のばけのかわがとにかく理不尽
 つるぎのまいにビルドアップと積み技が豊富
 (というかこの特性にこの技を許可した公式のひいきの度が過ぎてる)
 そもそもゴーストフェアリーという補完最強の組み合わせ
 (SVでもハバカミが悪い意味で証明した)
・テッカグヤ
 素早さ以外を高水準でバランスよくふりわけた「器用万能」
 飛行・鋼という優秀な組み合わせ
 技範囲も広く、倒せば倒すほど特性でステータスがあがる
 調整次第であがるステータスを変更できるカスタム性の高さ
 高耐久でありながら「早く処理しないと手が付けられない」タイプ
 そもそもフェアリー環境だったのも強さに拍車をかけてた

XYから強かった連中に加えてこんなのが暴れまわっちゃ、そりゃドラゴンはもうマトモに動けないかなーと思いましたし、それ以外のアローラ追加の一般ポケモンすらマトモに活躍できないレベルの暴れっぷりは正直どうかと思いました。
これでもメガガルファイアロー等の弱体化組はいるが、結局この弱体化対象組のせいで表に出れなかったぶっ壊れ(ガッサやメガメタグロス)や、元からあたおかなぶっ壊れ(ランドロスやギルガルド)、あと公式の優遇が元からすごい連中(メガゲンガーや輝石ラッキー)がフェアリー環境に入り込んだだけなので、結局強ステータス強特性のパワーインフレゲーを悪化させただけになった気がします。
雑に強かった主人公ガブをどうにかすりゃよかったのに、かたくなにガブを調整の中心にそえるからドラゴン全員+格闘が巻き添えに・・・

実際その後、剣盾以降フィールドの威力上昇倍率が1.5→1.3に下がり、ギルガルドも種族値下げられて並ポケ扱いになり、ミミッキュのばけのかわもHPが微妙に減る調整がされタスキと併用不可能になり、調整不可能と判断されてメガもZワザも没収、そして一部強すぎる技も没収とガッツリ調整を受けることになりました。
それくらいこの世代でやらかした爪痕はデカかったということだけは言っておきます。ここまでナーフはいるってなかなか狂ってますよ

しかも、これでも容量ギリギリまで内容を詰め込んだので、その影響が対戦にも出ることになりました。
やったひとならわかることでしょう。
ダブルバトルがなんかすごく処理落ちする

3DSで動作が重いって初めて見ましたよ!?
なに詰め込んだんですかマジで!?


バトルロイヤルとはなんだったのか

XYのスカイバトルとかの一部特殊ルール全般に言えることですが
結局コレなんだったんですかね
トリプルバトルを廃止してまで実装するようなものだったんですかねこれ

遊〇王クロスデュエルというゲームも結局失敗してサ終したことを考えると、日本でバトルロイヤル形式のRPGorストラテジーはやっちゃいかんなと思いました。

この手のバトルロイヤルの戦い方の基本が「とにかく悪目立ちせず様子見する」ことなので、とにかく沈黙という駆け引きと「ヘイト管理」が重要となってくる。
とにかく雑に強いキャラを持ってきたり、嫌われがちな戦術を使ってると狙われるし、そもそも「こいつ倒そーぜ!」という流れになったら1vs3から一方的にボコられるので、やられた側からすればたまったもんじゃない。
悪い意味で人狼ゲームに近い一面も持っているわけである。

それにCPU戦でも平然と準伝説やメガシンカが飛んでくるので、クリア後にやらないとまぁ一方的なサンドバックゲーが始まることに。
これなんで楽しいと思える要素があると思ったかなぁ!?
しかも中盤で1回は強制的にやらされるのも、シナリオのテンポの悪さにもつながってるのでそこも問題点でした。
こういうのは興味が出た時にやらせるようにすればいいのに・・・USUMではとにかく実装された新要素は全部1回は強制的にやらせようとする厚かましさがなんかすごく嫌でした。


売り方にも非常に問題アリ

そしてなにより、これが出た時期が旧サンムーンから約1年後だということ。えぇ、そんな短いスパンで良質なゲームが作れるわけねぇんですよ。

しかもこれだけ新要素追加しておきながら、改善となった部分がわずかで、残りはむしろゲーム攻略に影響が出るレベルの改悪ばかり。
まさに当時はだれもが思ったことでしょう・・・
なんでこの出来で発売しようと思った

無理やり感のすごい50のキーワードも当時はすごく炎上しました
えぇ、こんなのを見て「わー!すごい!新しくって楽しそー!」になるわけがない!むしろなんでこんなの作った!?

この悪ノリは次回作の剣盾のDLCのエキスパンションパックにも受け継がれ、30のキーワードとしていろいろ紹介されることとなりました。
まぁ、あっちはDLCという完全新要素の紹介だからいいんだけどね・・・


結局USUMのなにが問題だったのか

では、これらの要素をすべて踏まえて、USUMの何が悪かったのかを一言で説明します

結局これに尽きるんです
よかれと思って改善要素としてブッこんだ要素は基本改悪またはBWかXY時代の要素のなにかしらの劣化にしかなってなく
フェスサークルといいバトルロイヤルといい、とにかく新要素をせっかく作ったのでやってもらいたい!という怨念が強く出すぎており、嫌でも強制的にやらせるというあつかましいスタンスが見えたのもすごく気持ち悪かったし、その他の要素も冗長なうえすべてにおいてユーザーにとって不便なものばかりで手間にしか感じられない。

これほどまでにエゴまるだしなシリーズは初めて見たという感じでした。
(のちにダイパリメイクという、これより開発のエゴがひどい作品をすることになるのだが)
この時からちょっとポケモンから離れかかってた時期なので対戦はやってなかったのですが、実際やってた人はどういう感情でこれをプレイしてたのか・・・正直それは個人的にも聞いてみたいと思いました。


さすがに今でこそちゃんと完成度の高い作品に落ち着きましたが、やはり後先考えずに公式がやりたいことだけをぶっこむというのは、基本作品によくない影響をもたらすんだなぁと感じました。
もうさすがにないとは思いたいですが、ちゃんとユーザー視点で「楽しい!」と思える作品を作ってほしい。それだけが願いです。



それでもなぜ今USUMを持つべきか

ですがなんと、そんな評価に困るという結論に落ち着いたUSUMですが、なんとこんなんでも3000円台をキープし、一切値崩れを起こしてないんです。

つまりそれは、今の時代であってもこのソフトはポケモンを始めるにおいて持つだけの価値のあるソフトになってることの証明にもなっているし、おそらくこれから需要はもっと高まっていくと思います。

ではなぜ、今だからこそUSUMを持つべきか
それを説明していきます。


ポケモンHOME

ポケモンの種類によっては過去作のほうが入手しやすかったり、なんならサンムーン世代限定のポケモンもちらほらいるわけで、そういったポケモンもコンプするにはやっぱ過去作から引っ張ってくるのが一番なわけです。

剣盾世代以降では800匹近くも実装できない関係から、いくらかポケモンのリストラなんてのも発生して賛否両論になりましたし、それは1000匹という膨大な量に増えたSV世代の現在でも解決してない問題だったりします。なので剣盾SV両方に実装されず、過去作じゃないとそもそも手に入らないポケモンも存在するわけです。
ゼブライカとかダルマッカ(原種)とかがいい例でしょうか。
(ゼブライカはSVのDLCに内定したが)

ポケモンHOMEではコンプリート報酬なるものがシークレットで用意されてるわけです。それはガラルDLCやザルード等を除外した剣盾までの(ゼラオラやメルメタルなどを入れた)実装されたポケモン全部の登録という、すさまじく面倒な条件となっているわけです。

それにはどうやってもswitch世代だけじゃコンプはできないってことになってしまうわけで、どうやってもDS~3DS世代からの出張は必要になってくる。故に今でも過去作需要はまだあるというわけです。

ちなみに報酬はマギアナの1000年前の綺麗な塗装仕様モデル
色違いとは別判定の、ホントここだけのスペシャル仕様となってます。


無限に入手できるUB

特に型が多くて多用されがちなテッカグヤはホントに需要が高く、今でも意外な取引がされるほどです。
なので今からやる人はウルトラムーンをオススメします
そうでなくともどいつもこいつもが種族値がバグレベルで狂ってる連中勢ぞろいで、BW世代以上の戦闘マシーンという印象を受けるやつらばっかりなので、やっぱ今後SVで実装されることを見越して今のうちにいくつか捕獲し、HOMEでの取引用にもいくらか確保しておくこともできます。

それができるのは悔しいがやっぱウルトラワープライドから無限回集できるUSUMの強みだし、持ってるだけでも大きなアドバンテージにもなったりします。

あとカプ族も全部とれるのも強み(さすがに1匹のみだが)
DLCを見越したスタートダッシュをかけれるという意味では、今からでもやる意味はあるのではないでしょうか?


アローラリージョン

このあたりは蒼の円盤(DLC後半)で実装されてそうですが、今だからこそこれが価値として光る部分かなと思いました。

HOME連携では一部のアローラ組が先行実装で送ることが可能となっており、すでにミラクル交換でも出回ってる状態でもあります。

・・・ですが、それはタマゴから作れるリージョン組の話
今現在でもアローラライチュウを手軽に作る手段はサンムーン世代ぐらいしかないんです!
(レッツゴーピカブイにもいるにはいるが、交換入手ぐらいしか手段がないし、そもそも一方通行なのでHOMEとは相性が良くない)
しかもガンテツボールもサンムーンからの復活なので、好きなオシャボのピカチュウだって作れる
(なんならウルトラボールはこの時代1個1000円)

といってもアローラライチュウとガンテツボールぐらいしか強みがない(そのオシャボも1データにつき基本1個)が、まだSVにいない御三家のオシャボも作ろうと思えば作れるので、強みをフルに生かせばいろいろできるのは大きいと思います。


伝説ポケモン取り放題!

この強みは剣盾にもあるのですが、あれの入手手段といえば「ダイマックスアドベンチャー」
自分のポケモンは持ち込めないうえ、ソロ用に作ってないので1人でやるには鬼のように難易度も高い。
つまりはこれで伝説のポケモンを捕獲するのは、そもそもたどり着くだけも苦行になってくるというわけです。

その点USUMでは苦行にはかわりないが、ワープライドガチャにさえ当たればゆっくり伝説のポケモンの厳選や捕獲ができる
しかもXYまでの伝説ポケモン全部に対応してるため、両verそろえていればもう伝説ポケモン取り放題祭り。

とはいえ伝説らしくなかなかボールに入ってくれないという難点もありますが・・・ダイマックスレイドがらみで苦行を見るよりはたぶんこっちのほうが楽かもしれないです。
仮にも伝説ポケモン全員集合なだけはある!そこは素直に評価点です。

ちなみにデオキシスはORAS限定入手なので、これとは別に3世代リメイクはどっちか1本は持っておいたほうがいいです。
個人的にはカガリがかわいいORをオススメしたい(オイ


今更ですがここまで語った内容は、3DSでポケモンバンクが使えて対応してることを前提に話しているので、その点は注意です。
持ってない人は・・・naokiです。
今後の実装を待ちましょう。おそらくセレビィデオキシスは何かしらの形でまた実装されるかもしれませんし。


中古から思わぬ刺客

switchになった今でこそ、セーブデータはアカウントごとの保存となったため中古ソフトにデータが入ってるなんてことはなく、昔と中古事情は大きくかわることになりました。

ですがUSUMは3DS最後の作品
まだこの世代ではセーブデータはソフトそのものに入っており、中古ショップがその中のデータを消してない限り、その中に思わぬ宝物が眠ってる!なんて夢のある可能性もあったりします。
とはいえ、基本はそううまくいかないのですがね・・・


話はちょっと逸れるのですが、私はちょうどこのUSUMあたりからいろいろバタバタして、ポケモンから少し離れることになってしまったわけです。
もちろんSVからの復帰なので剣盾なんかやってないのでダイマックスのダイジェット環境がどれだけ劣悪だったかリアルタイムで見てないわけですし、その間の幻ポケモンはほぼ取り逃したに等しい状態でした。
ゼラオラはその最たる例で、私はこいつのゲットチャンスに一切縁がなかったわけです。













それがなんと・・・来てしまいました!!!
予備ロムとして買い足したウルトラムーンのなかに!こいつが!

こういった意外な幻ドリームもあったりするので、ぜひ1度は手に取ってみてはどうでしょうか?


最後の総評

とまぁ、こんな感じでいろいろと酷評しつつも「やっぱ買え!」という「いやお前どっちなんだよ」と言いたくなるような無茶苦茶な記事ですが、それでもクソゲー判定まではされてないあたり「難易度の高いRPG」として最低限は遊べるようになっているのはやっぱさすがポケモンだなぁと思いましたし、対戦とか厳選とかやりこみの部分に不平不満はあれど、キャラモノのRPGという観点からすればやっぱどれも完成度は高いものばかりなんだなと感じました。

まぁ、結局のところ

最終的にはこの評価に落ち着くのかなと思いました。
なんだかんだ普通に遊べるゲームを継続して作り続け、世代が進むごとにキャラも増やし、その全部を調整していく。
そう考えるとやっぱすごいことやってるんだなと思いましたし、だからこそ海外規模でファンも多く、ポケモンのためにわざわざ日本に来る人がいるのも納得だなぁと思いました。

だからこそ人気IPであることに殿様気分を覚えず、今も昔もずっと変わらず
ポケモンが好きな人のための遊びやすいゲームであり続けてほしい
それだけは私の今後も変わらぬ願いでもあったりします。

そんなすごいのかダメなのかよぅわからん作品に愛をこめて、最後はこの一言でしめたいと思います。
4本分の長い長文にお付き合いいただき、本当に、本当にありがとうございました。





やっぱポケモン最高!!!


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