【ポケモンUSUM】第7世代が面白くない理由50選【前編】

みなさんはポケモンUSUMをご存じでしょうか?
こちらは今ではすっかり懐かしいの部類に入ってしまった3DS時代の作品で、「サン/ムーン」のマイナーバージョンとして「ウルトラサン/ウルトラムーン」のサブタイトルを引っ提げて発売されたものです。
今までの通例で言うなら、青verとかプラチナとかBW2みたいな追加要素を付けたした別verのようなものでしょうか?
ポケットモンスターの世代としてはこれは「第7世代」にあたるもので、今までのシリーズと比べてもこれだけは異様な感じが強く、公式としても今まで通りの路線から脱却した作品を作ろうとした意図や努力はいろいろと見ており、だいぶ勝手がかわって驚いた人も多かったと思います。
おそらく今後も含めてもジムやバッヂがないシリーズは(本編としては)これくらいだと思います

今までのポケモン=ジム巡りの認識を脱却させたうえで、新しくもとっつきやすいシリーズにしたかったのでしょう。
ところがどっこい・・・!それは見事裏目に出ることとなり、現在SVまで数えて9世代まで出てるポケモンの中でこの第7世代だけカタログwiki等で良判定をもらえてないんです。
特にUSUMでは改悪+追加要素の少なさという、アップデート版なのに問題がさらに悪化するということもあり、歴代でもこれだけは今でも賛否両論な状態になるというシリーズでも類を見ない問題児扱いで、こんな扱いを受けるのもおそらく本作ぐらいでしょう。

しかも公式はこの誤差レベルの追加要素(改悪込み)を
違いが分かる50のキーワード
と妙に意識高く自慢げに宣伝してきたわけです。
当時のサンムーンですら賛否両論な状態ななか、この50のキーワードが発表された時はまぁひどいもので「こんなプレイヤーの足元みたver売れるわけねぇだろ!」と賛否両論がまぁ悪い意味で荒れることになりました。

今回はこのキーワードに合わせて
第7世代が面白くない理由50選
という形式で紹介していきたいと思います。
結構ツッコミいれながらやるうえだいぶ批判寄りの意見になる関係で、暴言寄りの口調でかなり容赦なく発言していきますので、苦手な方はご注意ください。

あと、さすがに50もあるとすさまじく長くなったので前中後編の3分割にしました。
公式がどんな狂気的なキーワードを出したのか、そちらも見てもらえばと思います。






1.主人公の部屋が模様替え!?


公式サイト参照

まずポケモンというタイトルで自宅に帰ること自体稀だということは自覚してもらいたいです。
母親に顔見せしてちょっと休むぐらいしかまぁやることがないので、まず帰るメリットがないわけです。
これキーワードにいれるならまず金銀みたいに自宅の模様替えとか貯金関連でなにかイベントが起きるとか自宅がらみでなにか仕込んでもらいたいものです。

・・・そういう意味でも金銀ってすごく異端だったんだなと。

ちなみに自宅で寝ると家のニャース(原種)からなぜか「ねむけざまし」がもらえます余計なお世話
寝てる暇があったらUSUMを遊びつくせってことか・・・?



2. 道ばたのポケモンとふれあおう


これはこの後紹介する[41]のヌシールにも関係する問題も抱えてしまってるので、これも結構面倒くさいもの実装したなぁと感じました。

本作は道端や町中の特定の場所でポケモンが散歩しており、話しかけるとポケモンと遊んで触れ合えるというシステムがあったりします。
これ自体は発想としては悪くなかったのですが、「左右ターン」「見つめる」「にらめっこ」ぐらいしか遊びのパターンがないのですぐ飽きるので、ポケモンのかわいい一面を堪能するにも物足りない手抜き要素だなぁと感じました。

これだけなら「なんで実装したかわからない謎仕様」で済むのですが・・・なんとこのポケモンの一部の足の裏にヌシールが隠されてるわけです。
こんなん見つかるわけねぇだろ!どんだけふれあいやらせたいんだよ!

真面目にヌシールまで探した人からすればなお不評なシステムとなったことでしょう・・・なんでお遊び要素にまでさりげなく悪意を混ぜてんだよと。



3.Zワザのワザ名がさらにド派手に!


ここまでエフェクトのパワーアップにすごく自信を持ってるようですが、旧サンムーンでも問題となってたコオリZ、ひこうZ、エスパーZの配置が適当かつノーヒントという問題が据え置きとなっているんです。

ひこうZは入手後にカヒリ(飛行四天王)がポーズを教えるイベントが追加された関係でカイリキーライドが不要になり入手自体はしやすくなったのですが、コオリZは終盤のほこらに雑に配置してるのでは?と思いたくなる状態でポッと置いてある状況も据え置き(冷凍ビームのわざマシン探してれば自然と見つかる場所にはあるが)
エスパーZに至っては「ハイナ砂漠」というすごく道に迷う砂漠に配置しているので、これはそもそも見つけなかったという人もいたのでは?レベルで一番扱いが悪かったです。
そこまでこだわったのならせめてこの3つの入手手段改善してやれよとは思いました。特にエスパーZ

あと、しれっとUSUMから「ルガルガン」「ミミッキュ」「ジャラランガ」「コスモッグ一門とネクロズマ等伝説UB」に専用Zワザが追加され、戦術に幅が広がったには広がった・・・のですが、マトモに有用なのはぶっちゃけミミッキュZぐらい。
というか当時から言われてたが元からぶっ壊れのミミッキュに専用Zワザとかどんだけミミッキュひいきしたいんだとこれはこれで結構荒れました。

というよりZワザ自体がそもそもウケがよかったってワケでもなく
・演出もなんか某サッカーゲーみたいだしなによりポーズがダサい
・やってることはただのジュエルの上位互換(Zはねるみたいに変化技にも対応)なのでどうやっても大味な性能にしかならない
・よく言えば「どんなポケモンでも一発逆転が狙える」悪く言えば「ぶっ壊れポケモンが雑に使えばもっと強い」
・メガシンカ、キョダイマックスみたいな専用Zワザもそんな多くないので独自性もぶっちゃけ薄い

とまぁ、メガシンカみたいに固定ファンがつきそうなものでもなかったのも定着しなかった原因かなと(メガシンカはやりすぎて剣盾以降消されたが)
新システムの実装については公式も頭抱えてそうなので、そこはお疲れ様ですとしか言いようがないです。


4.「ピカチュウの谷」をキミは見たか!


カワイイっちゃカワイイんですが、これサトピカのガオーレディスクないとただのピカチュウを眺めるだけのゾーンにしかなってないんですよ。
一応ここで「サトシピカチュウ」と、アニメでもウツロイド戦で活躍した「1000万ボルト」のZクリスタルが入手できるのですが、ここでやれることはこれとピカチュウのふれあいぐらいかなと。
([2]でも述べたようにコマンドも少ないので遊びの幅はぶっちゃけ狭い)

一応プレイヤーが入れないバンからピカチュウが出てくるところで、超低確率でミミッキュが出るとのことらしいですが、そこまで愛を持ってやってるプレイヤーは果たして何人いるのだろうか・・・


5.特別なイワンコだけがルガルガンの新たなすがたに進化


これはSVではもう平然と野生で出て入手ハードルも一気に下がった「マイペースイワンコ」のことでしょう。
夕方にのみ進化できるルガルガンの第3の姿ということで売り込みがされたのですが、これに進化できる「マイペースイワンコ」なんと早期購入特典限定品で野生個体ではまずこれに進化しないんです。

今となっては平然と野生で出るようになったわけですが、当時はこれを逃すと入手の手段はもうないわけで、オンラインで誰かからマイペースイワンコをもらわないといけない手間が発生するわけです。
一応マイペース自体はタマゴでちゃんと遺伝するので配ること自体は容易なのが救いですが・・・3DSで今から入手するのはもう無理でしょう。
だってもうオンラインサービス終了しちゃってるんですから。

あと、夕方が短いので進化もすごく手間なのも結構問題視されてました。
(※サンムーン、剣盾では夕方はなんと1時間しか存在しない)
しかもマイペースイワンコ、たそがれverにしか進化しないからなおさら問題だったなぁこれ・・・

実はアニメのサトシもたそがれルガルガンに進化したので、今にして思えばこれもアニメ連動要素だったのかなと。
今回は結構そういう要素があったりします。


6.マンタインの背中でサーフィン!?


ポケモンは毎シリーズでどこかしらにミニゲームを仕込んでることがあり、その歴史は古く初代ピカチュウ版の「ピカチュウのサマービーチ」から続く伝統だったりします。
(※厳密に言えばスロットとかもあるが、レーティングの関連などの話も交じるので今回は除外)
ただ、このミニゲーム自体をプレイするのに、当時としてはすごく貴重だった「なみのりピカチュウ」が必須になるため、そう手軽にプレイできるミニゲームというわけではなかったわけです。
(現在VC版ではお手軽にプレイ可能。まぁそのVC版も販売終了しちゃってるわけなんですが・・・)

他にも赤緑リメイク版にもミニゲームが仕込んであったり、もっと有名なのが最近ニンテンドーオンライン+にも参戦したポケスタ2とポケスタ金銀のミニゲームでしょうか。
ただしあの時代はまだオンラインでゲームをするということ自体が道の領域で、友人の家に集まってワイワイプレイって時代だったためか(ある意味)プレイのハードルは高かったわけです。

そして時代は移り変わり、wi-fiの流れが来たことでポケモンもついにオンライン化。自宅でバトルにいそしむ層も多く、この頃は物理特殊が分かれ、道具も強力なものが増えた時代だったためかバトル考察がすごく盛り上がったこの時代、ミニゲームもオンライン向けに進化してました。

ひろばに滞在できる時間は限られてはいたのですが、このミニゲームもまぁ盛り上がったとのこと。
wi-fiどころか3DSのオンラインサービスすら終了した今となっては想像もつかないし、公式も多分これの存在を忘れてることでしょう。
これも当時のオンライン黎明期だからこそのミニゲームだったなぁと思いました。

他にも金銀リメイクでも実施されてた「ポケスロン」も面白かったです。
とにかくすごく白熱するミニゲーム詰め合わせで、オシャボにも使うぼんぐりもここで使い道があったりします。
これといい自作サファリといい、金銀リメイクは全部が面白かったなぁと今でも思ってたりします。


その後BW時代は舞台をPCに移し、完全にPCと連動させること前提の作りになっておりミニゲームもその影響をモロ受けてたり、BW2では「ポケウッド」なる詰将棋的なミニゲームバトル要素があって意外とこれはこれで面白かったり、XYではポケモンがサッカーシュートを決めてトレーニングついででミニゲームをして、そのミニゲームが普通に完成度高かったりと、なんだかんだで遊べるミニゲームは毎回なにかしらの形で仕込んでいたわけです。

ところがサンムーンではそんなミニゲームはどこにもなく、この流れは完全にストップした・・・と思われてた中、ついに来ました

マンタインで波乗りをするという狂気のミニゲームが

といってもやれることはそう多いわけでなく、上下左右に動かしてスピードをあげ、波からジャンプしてトリックを決めるというもの。
そのトリックも「ステージクリアごとに開放」(なんなら全制覇後に隠しトリックが解禁される)であるため、基本的にはメレメレからポニまで順番に攻略していくことになりそうです。
なぜかというと後半に行けば行くほど難関になっていく関係でトリック数は多く持ったほうがいろいろやりやすいので・・・

クリアするとなみのりピカチュウが一応もらえるにはもらえる・・・のですが剣盾以降だと手軽に習得できるから今となってはそんなありがたみもない・・・
(※当時としてはすごく貴重だったことは言っておきます)

とはいえミニゲームとしては完成度が高く、そこはさすがゲーフリだなと思いました。
サメハダーがしつこすぎる+数多すぎるのと、コースごとにいちいちビーチまで飛ばないといけない手間はさすがにどうかと思いましたが、やればやるほどなんだかんだで楽しいスルメゲーなのでここは楽しかったです。
ホエルオーが飛び出すところとか見ごたえある場面もありましたし、サーフィンっぽさは出てたと思います。

そしてこれの何よりうれしいポイントが「BP(ビーチポイント)」
名称は異なるが一応これもBPなので、バトルツリー等で入手できるBPと同じ通貨で使えるうえ、ミニゲーム1回で入手できる量と考えるとすさまじく稼ぎ効率がいいのもポイント。
ホイップや深海のウロコ等の通信進化関連やタウリン等のドーピングアイテム、そしてここ限定の教え技も各4島ごとに種類も大量にあるので、ありがたみを感じた対戦勢も結構いたのではないでしょうか?


7.「かがくの ちからって すげー!」さんをさがそう!


8.20年経って、おこづかいが10倍に!?

結局薬やらブティックやらで金が飛ぶからそんなありがたみないんだよなぁ・・・
結局ナマコブシ投げて金策するハメになるし
(今作は四天王も異様に強いので結局これ安定になる)

ここまで意識してやってたらもうポケモンのプロ名乗っていいと思うし、そこまでプレイヤーは意識もってやってないということだけはあえて言っておきます。


9.オハナ牧場ではフィットネスが流行中!?


これで公式がなにをプッシュしたいのかというと、モーションごとに視界の判定が細かく変わっていて、トレーナーに引っかかる判定に影響してくるというアピールをしたかったのでしょう。
たとえば↑の場合、腰を上げてる場合は正面を向いてるのでひっかからないが、腰を下ろす場合視界が下がってこっちが見えるようになるので、そこでこっちの姿がバレてバトルになる・・・という感じ。

正直これ戦闘の回避がなお面倒になったり、よくわからん連中が島中で腹筋や体操してるカオスが作り出されるだけだったので「これのほかにもっとやるべきことあったよね?」とは内心思ったうちの1つだったりします。


10.主人公の見た目をアレンジしよう!


今作でもXYから続くキャラクリ要素は続投し、ちゃんと服装も種類を増やしてさらにいろいろコーディネートできるようになりました・・・が、それでもなんか「服装すくねぇな?」と思ったが、今になってその理由がわかりました。

第7世代の舞台はアローラ・・・つまり某南国みたいな熱帯の観光地、つまりすごく熱いわけです(雪山もあるにはあるが)。
つまりそんな地域に長袖的な服装なんて置いてるわけもなく、どうやっても似通った感じのコーデになってしまう。
言ってしまえば「XYがいろいろ多彩すぎた」だけなんです。

いろいろ頑張って実装はしたが、そこはやっぱXYが強かったなぁと
そう思わずにはいられない場面でした。

とはいえまだ服装が選べるだけ神仕様なんだけどね!
SVなんか学生設定だからカバンと靴ぐらいしか選択肢ねぇ!!!


11.アローラナッシーの日光浴、月光浴を目撃!

今作ではポニ島関連のテコいれがとにかくすごく、後半以降の展開は全くの別物になっていました。
というより旧サンムーンでは試練やキャプテンすら不在だから、マジで手抜き感がすごいマップだったんだけどね。
そのうちの追加イベントの1つがコレで、アローラナッシーが原因不明に暴れまわっているというもの・・・なのだが、これは後半のイベントを変更したものだったわけです。

はい、これはUSUM不評要素の1つ
リーリエの雨やどりイベント全カットとなります。
よりによって好評だったシーンをカット・・・いやどういう判断!?

そして、そのカットした雨宿りの代わりになにが用意されたかというと
知らんオッサンとの雨宿りツーショット
いらねぇんだよそんなイベント!!!
何が悲しくて知らないオッサンと雨宿りしないといけねーんだ!?

これについてはマジで言いたいことが多すぎるので、[25]でいろいろとぶっちゃけたいと思います。
それくらい今回はシナリオを無理に変更した結果、矛盾が相当ひどいことになってます。


また話は変わるのですが、今回ポニ島にもようやく試練と大試練が追加されることになりました。
サンムーンでは特段出番がなかったマツリカの試練もようやく解禁!・・・と思ったが、その内容はなんと各島のキャプテンへのあいさつ回り

一応うれしい点としては、サンムーンではなかった本編中でキャプテンとのポケモンバトルができるという点。
ただ、それを考えたとしても各島にたらいまわしにされる状況に変わりはないなのでまぁ面倒くさいのなんの・・・
しかも1人は四天王になってるし、バージョン別で戦える相手が1人分岐する関係もあってキャプテン全員と戦えるわけでもないのでなんとも歯切れの悪い感じでした。

そしてマツリカ家に達成の報告をしたその時・・・なんの説明もなく唐突に
追加ヌシである
。こんなん予想できるかぁ!?
しかもアブリボンがヌシという関係もあって、なんと全ステータス2段階上昇。しかも同伴で来るペリッパーも結構強いのでなお面倒くさい。
アブリボンはちょうのまいを持ってる関係で長期戦にもできないのが、なお難易度方面で地獄を見ることになりました。


ちなみに追加大試練はvsハプウ。当然地面特化のしまクイーン。
リーリエとのからみがとにかく多かったので、しまキングクイーンの中では結構出番は多めだった気がします。
そういう意味でも一番シナリオでの待遇よかったよなぁハプウ・・・


12.みんなともっとおしゃべりしたいロト!


今作のロトム図鑑はまぁとにかくしゃべる存在であり、アニメでもムードメーカーとして一役買ってくれる等、ロトムの新たな可能性の1つを見せてくれた・・・のですが、今回はそのやり方が少々マズかった
とにかくロトム図鑑へのキャラの深堀りをしようとした結果、かえってそれが改悪要素になってしまったという最悪の要素となってしまいました。

サンムーン時代の要素もあわせ、何が問題だったのか説明します。

ロトポン関連

これがどういったシステムかというと、定期的にロトムがガチャを行ってくれるというもの。
これで手に入るロトムパワーも結構有用なもので、HPやPPを回復するものから根切交渉、さらには孵化サポートもしてくれたり捕獲率を底上げして伝説系やダンバル等を捕獲しやすくしてくれたりと様々な種類があり、なにより有能なのが難易度が極悪にまであがったUSUMへの救済措置としてステータスを全部底上げしてくれるおうえんパワー
これにはマジで助けられました。
しかもこれ使うたびにZワザの回数も1回だけ追加で補填してくれるボーナス付き。

じゃあこれの何が問題だったかというと「ロトムパワーが有能だった
これに尽きると思います。
難易度がヌルくなるから問題になる?いえ、問題はそこじゃないんです。

このガチャを回せるタイミングは「ロトム図鑑との定期的な会話」をトリガーとしている
これがなによりマズかったんです。
厳密な条件としては以下のとおり
 ・約10~20分おきに唐突に質問してくるのでかまってあげる
 ・ポケモンが進化したとき「写真とろロト~」と言ってくるので
  ちゃんと写真をとってあげる
 ・「サーフィンしたいロト~」等、行きたい行先を言ってくるので
  その先のコンテンツを少しでも遊ぶ
と言った感じで、これ全部に的確にかまってあげると効率的にロトムパワーガチャができるようになるので、冒険をより有利に進められるようになる・・・のですが、逆に言えば定期的にこのかまってちゃん図鑑の相手をしなきゃぁならない
つまりどうなるか・・・かえってゲームの進行テンポが悪くなってイライラしてくるんですこれ。

公式としてはとにかくロトム図鑑と遊んでほしいという意図なんでしょう。ただ、やるにしてももうちょっとやりかたはあったのでは?と思いました。
しつこいのは正直どうかな・・・と思いながらプレイすることになるとは思いもしませんでしたよ

ちなみにこいつ「〇〇ポンって呼んでいいロト~?」の質問にYESすると、マジで〇〇ポンになるうえ、会話もすごい挟んでくるので距離感が近すぎてなんかあの馴れ馴れしさがかえって嫌になりました。
(しかも1回YESにするととりかえしがつかなくなる)
しかもその間マップも使えないので不便さも出てくるという・・・
なんで陽キャ度パワーアップしてるんだよ!?もっと別のパワーアップあっただろうよ!?


ポケモン図鑑も悪化

これは旧サンムーンでもとにかく問題だったのですが、内容が妙に残虐的
公式としては「弱肉強食な自然の厳しさ」も表現したかったのでしょうが、それにしてもポケモンに愛がなさすぎる内容で結構賛否両論になりました。

特にメガシンカ勢はマジでひどく「使ってる間何かしらのダメージがいってる」というむごい設定がいろいろ増えたのでXYファンからは相当不評。
Zワザをプッシュしたいのか、この時の図鑑担当がマジなメガシンカアンチだったのか・・・にしてもこれはよくないと思いました。

USUMではウルトラビーストの描写も手抜きになっており、「別世界では当たり前のようにいるポケモン」の文面1つで済まされる手抜きっぷり。
しかもこれコピペしてるかのように同じ文面で図鑑を埋め尽くしてるのがなお問題で、重要キャラであるはずのウルトラビーストは出番激減もあって扱いはぶっちぎりで最悪なものになりました。

一応今作でポケモンが+100された関係でデータが追加されたポケモンもいるにはいるのですが、旧サンムーンに引き続き今作でも全国図鑑がないので、図鑑データがないポケモンも結構多いです
(とはいえ剣盾以降みたいにリストラされてないだけマシだが)


ロトムフォーカス

USUMでは初見のポケモンを見つけるたび「知らないポケモンロト!」といちいちフォーカスしてくるようになりました。
ここまでポケモンやってきた人からすれば「知ってるしここで初登場なのももわかってるんだよなぁ」とまぁ余計なお世話そのものなのでぶっちゃけ必要のないシステムだし、なによりこれのせいで微妙にテンポも悪くしてる

公式はロトム図鑑をどうしたかったのだろうか
悪い意味でいろいろと迷走が見える改悪部分だった気がしました。


13.「がっこう」で何かが起こる!?


ポケモンでは定期的にこの手のホラーイベントを混ぜてくることがあり、その始まりはおそらく第4世代(DPあたり)の「森の洋館」から始まった気がします。
今までも「シオンタワー」とか「やけた塔」とかのホラー的な要素や廃墟等はあったのですが、ステージまるごと本編から完全に独立した「ホラーの舞台」はすごく異質な存在でありつつも意味深な伏線もいろいろあるため、ここから様々な考察が盛り上がったりしました。


サンムーン世代のホラーイベントは「学校の七不思議
夜中のビーチから噂を聞いたところから始まり、スクールの少女から七不思議を調査し学校の安全を確認するよう依頼されるところから、全編が深夜のスクール内部で展開される「七不思議」のサブイベントが始まります。
最初はこの手の七不思議らしく「怪異かと思えば案外しょうもないことだった」ものから、中盤からは「ゴーストポケモンがいるこの世界ならでは」の割とガチめなホラーだったりと色々あるのですが、あくまでここまでは「ちょっと長めのサブイベント」という認識でした。

ただ、こいつの本当の恐怖は「このイベントが終了した後」だったのです。
なんと、七不思議の調査を依頼した少女は最初からいなかったというのです。

そしてイベント終了後、噂を聞いたビーチの少年いわく「最近七番目の不思議が噂されるようになり、転校生が行方不明になった」という話と、それに関する日誌がスクールのどっかに隠されてるという話を聞くことになる。

その内容は「失踪にスリーパーまたはフワンテが関わってるのでは?」というもので、しかもその日誌はいろいろいわくつきだったのか、他のページは破られてて詳細は一切わからなくなっていた。

ここで、ポケモンをちゃんと図鑑ページを埋めてる人は、あるページの存在を思い出したことでしょう。

幼い子どもの 手を 握り あの世へと 連れ去る という。
重たい 子どもは キライ。

フワンテの図鑑説明(サンver)

丸い 身体の 中に たくさんの 魂が 詰まっている。
誰かを 道連れにするたび 膨らんでいく。

フワンテの図鑑説明(ウルトラムーンver)

そしてこの依頼主の少女はフワンテと一緒にいて、日誌の内容にもフワンテについての記述があるわけで・・・といった「フワンテが子供を連れ去ったのでは?」というダークよりの考察が出てきそうなイベントだったわけです。ついにやりやがりましたこの悪魔風船

そりゃヒスイの住民も「恐るべき脅威」と警戒するわな・・・
特にゴースト系は油断するとこういったホラー展開待ったなしなんだもの。

と、ホラーイベントは毎回気合はいってるなぁと思いました。
中にはBW2みたいに救いがなさすぎるものから、XYみたいに考察すればするほどヤバいものもありますけどね。



14.なんだこの人たち? クセあり過ぎな4人組


結局こいつらをシナリオに生かし切れてないんです。
一応扱いとしてはエーテル財団(ルザミーネ)の協力者として出てくるのだが、こいつらはあくまで「ネクロズマの調査」「アローラの調査および現地での戦力確保」が目的なので最初から最後まで基本味方サイドなのも問題だった。

なにせこいつらがやったことって「アクロマに助力を頼んだ」のと「終盤で主人公をネクロズマの決戦の舞台に送り届ける」ことぐらいなんです。
しかもこいつら自体「ポケモンはみんなで共有してる」考えの民族である関係上ポケモンを持つことがなく、最後までベベノム1匹のみで茶々入れてくるぐらい。

せっかくの新キャラなのに役割がほぼないって割と問題なのでは?
正直もう既存キャラだけで渋滞してるのに設定のためにキャラ増やすから公式も処理しきれてないなぁと感じました。
これはぶっちゃけあんまりだなぁと。


15.奇妙な姿のウルトラビースト発見!

進化する伝説ポケモンが出た!ということで、今回は進化するウルトラビーストというのが出てきました。
アニメでもこの「ベベノム」はサトシのメンバーだったので、結構覚えてた人はそれなりにいるのではないでしょうか?

これがどういう影響をもたらすかは[43]で
ちなみにウルトラ調査隊はこいつを進化させてないので、最後まで進化系も見ることもなく、さらに進化条件のヒントもないので進化しなかったって人もそれなりにいるのではないでしょうか。
(進化条件自体はそんな難しいものではないが)


16.日食・月食ネクロズマ、その力とは?


やってることはBW2のブラック/ホワイトキュレムと同じようなものなので、これについては問題点も併せて[45]にて解説。

専用Zワザが増えたりと恩恵もあるにはあるのですが、これについては問題点のほうが強くなってしまいまして・・・


17.カフェでのくつろぎの一杯がより優雅に!


サンムーンでは左側にカフェスペースがあり、そこでコーヒーやらドリンクやらが楽しめるようになっています。
時にはポケモンセンターのナースもオフ状態で楽しんでるところが見られるなど、役割としては完全に雰囲気づくり以上のものはないです。

一応おかしとかはもらえるので全く無駄ではないのだが・・・まぁ必須ではないですよねこれ。

で、そんなカフェのドリンクに固有グラフィックが追加されました。
ただのフレーバーにしてはすごい気合の入りよう・・・よほどのカフェ好きがスタッフにいたようです。

で、これの何が問題化というとUSUMひいてはサンムーンの問題が「何1つ改善要素を入れてないのにこういうのばっか追加してくる」こと。
しかも本筋には一切かかわらないドリンクの追加である。
FF15の料理かな?と割と思いました。えぇもちろん悪い意味で。
(FF15の料理:すごくこだわって作ったようで、おにぎり1つにリバイアサンと同じ容量だと自慢してた程。なおあっちの本編はもっとアレ。)



18.『サン・ムーン』では出会えなかったポケモンが…


図鑑でも説明したように今回は+100されて400匹になったので、いろいろと攻略にバリエーションが出るようになりました。
序盤からゾロアが出るのはマジで大きく、これは終盤でもすごく重宝するので是非プレイする方は育ててみてください。

NPCとの交換でももらえたルチャブルも妙に活躍してくれました
なにせ格闘と飛行がまぁ相手によっては刺さるささる・・・
ゾロアークとの組み合わせの良さもあってこれはマジで便利枠でした。


19.夕焼けの見えるスポットをさがしてみよう!


これ[5]の時も言いましたが1時間しか楽しめない、それもだいたいの人は帰宅時間であろう5時になんでこれを実装しようと思った。

まぁこれに尽きますね
正直ゲームの難易度も極悪なこともあって時間の風情とか楽しんでる余裕なんてないですこれ。
しかもウルトラムーン版だと夕方イベントが発生する時間はだいたいの人が寝てるド深夜だからな!?
これマジで設計ミスなんじゃねぇの!?


20.気になるポケモンの鳴き声をさがそう!


鳴き声ネタってのはそもそも「いやそうはならんやろ」となるから面白いんです。
たとえばモエルーワ!とかぱるぱるぅ!とか
もうこれ聞いてるだけで笑っちゃうでしょ・・・これ伝説ポケモンの鳴き声なんだぜw

とまぁ、そういったギャップを狙えないという意味では「ヌシポケモン」の鳴き声テキストを自慢されても・・・となるのがこちらの意見だったりします。
こういうのは狙うとなぜか面白くなくなるんだよな・・・なんでだろ。



21.何に使えばいいの? この道具。


マジで説明しろ。これは本当になんだったんだ

実はこれXYから仕込んであったもので、当初から南国を舞台にするという舞台構想はあったのでしょう。
おそらくカプ関連でなにか意味を成す・・・予定としてはそういうものだったのでしょう。

ところがどっこい!
ふたを開けてみればサンムーンのメインはあくまでリーリエを中心とした家族の物語で、当時前面にプッシュされてたのは守り神のカプ族ではなく外来種ウルトラビースト!
カプ族の出番は序盤Zリングを渡したコケコが出番あったぐらいで基本まず空気!
(対戦では露骨なぶっ壊れだったのもなお問題)
とまぁ、結局この置物は何の意味も持たなくなったわけです。
しかもこれがスーパーメガやすで売ってるというカオス・・・使い道ないからついに在庫を押し付けられたか

一説では本来XYのマイナーverとしてZを出す予定が、いろいろ予定がズレこんでこうなったのでは?という話が出回るぐらいにはカプ族関連は存在感が薄いです。
(実際旧サンムーンでもジガルデセルという形で残ったうえ、これも探しづらすぎて相当不評だった模様)
こうしてみると3DS世代はマジで迷走の世代だったんだなと・・・
結局ここで実装したシステムってほぼほぼ後継作に受け継がれてないし。


22.マスコットとして活躍するポケモンが!


2か所にしかないマスコットをアピールされましても・・・

実際マジで2か所にしかないんです
ウラウラ署はクチナシおじのポケモン保護所みたいになってるうえスカル団アジトに隣接してるのでまぁ機能してない。
ポニ島はそもそも海の町しか市街地がなく、あと人がいそうな場所はバトルツリーぐらいなものなのでそもそも交番がない。
なのでそもそもこのマスコットが見れるのはメレメレ署とアーカラ署の2か所のみで、しかも交番ってそうお世話になる場所じゃないので「なにこれ?」になっちゃうわけなんです。

アーカラ署は[50]で語ることがあるのでここはひとまずスキップするとして
問題はメレメレ署・・・なんでスリーパーに乗っ取られてるんですか!?
しかもなんでイリマもいて、モメてる理由がなんで「きんのたま」なんですか!?

つまり、ここから導き出される答えは1つ・・・
イリマもまたきんのたまおじs・・・
かと思ったら今回はちゃんときんのたまおじがいたそうです
([29]にて説明)

これに限った話じゃないんですが、USUMではとにかく1つ1つが冗長だが特に話に進展がないこういった細かいサブイベントが多いので、全部やるのはなかなか手間だったりしますし、ゴミ収集場親子みたいに人の好みがわかれるイベントもあるので、力の入れどころ完全に間違ってるよなぁこれと内心思っていました。


23.地方ごとに特色豊かなポケモンセンター


BWあたりからフレンドリィショップもポケセンと合併して、買い物は基本ポケセンで行うことになるので、冒険においてポケセンはどうしたってトレーナーにとっての生命線となるわけなんです。

なので、トレーナーとしての理想としては「ポケセンに売ってるラインナップは基本同じ」であってほしいわけです。
なんでと思う人もいるかもしれないですが、実際ポケセンごとに特色を出されるとすさまじく面倒になるわけです。
つまりどういうことかというと、特定のポケセンにしか売ってないアイテムがある場合、売ってる場所までいちいち全部記憶してないといけない。

たとえば「ダイブボールが欲しい!」と思った場合、基本的に他のポケセンには売ってない商品なので、これが売ってる場所は8番道路だということを記憶しておく必要があり、「技マシンが欲しい!」となった場合はカンタイシティやマリエシティ等、わざマシンだけを売ってる場所をしっかりと把握してないといけないわけです。
当然、必要となった場合はいちいちそこまで飛ばないといけないという手間のおまけつき。

一応今作にもデパートポジションとして「スーパーメガやす」があり、しかもここでは割引されてるのでマジでお世話になる場所なのですが、メガやすで売ってない商品はそのポケセンの位置を覚えたうえでいちいち移動しないといけない
えぇ、もうハッキリいいます。
これすっっっっげぇ手間!!!

こういった特色を付けたい場合は特色自体をわかりやすくする工夫があるか、マップごとに売ってる商品を表示するか、もういっそのことこういう面倒くさい特色づけはそもそもやらない。
まぁ、正直こういう余計なことはするなというハナシでした。

ちなみにマリエシティではジョーイさんがカフェでサボってる一幕が見れますので、カフェの利用をする際はぜひお試しあれ。



24.あなたのタイプは何タイプ?


いや知らんってそんな性格診断

読み進めて分岐を進めると「モクロータイプ」とか「ピカチュウタイプ」とか出ますが、よっぽど意識しないとまぁ見つからないです。

むしろ自分はこのエーテルハウスの一室で子供がうっかりほしのすなをブチまけて掃除するハメになったイベントのほうが印象に残ってます。


[25]以降は中編に続きます。
次回はUSUMで変更されたシナリオ関連を中心に不評の原因となった問題の話をするので、たぶん次回も容赦ない回になると思います。


【中編】
https://note.com/lapis_squash228/n/n723ed4c957c4

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