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深く潜る【マイナス to 0】

こんにちは。Rikakoです。
昨日書いた記事から派生して、【マイナス to 0】のところで一つお話を。

【マイナス】と言ってしまうとよろしくないイメージもありますが、
「水面に上がって好きなように動く前に、自分の中に潜って見るものがある」というイメージです。
水面に上がる前に深く自分の海にダイビングして、色々と見ていくフェーズという感じです。
水平線、水面より下、という意味での【マイナス】。

「自分の中に潜って、今までの自分が辿ったこと、思ったことなどを見つけにいく」というのが【マイナス to 0】だなと思います。
潜って、見えていなかったことや忘れていたこと、見たくないことも見たからこそ、水面に上がってから認知の歪みなく世界を見る事ができるというか、
そんな感覚です。

ダイビングする海を潜在意識と言ったり、潜る行為をインナーチャイルドワーク、内省(もっと踏み込んでブロック外し、認知の歪みを直す、観念を書き換える)などと言いますよね。
アプローチ方法は色々あって、どれが/誰の提供するものがぴったりハマるかは人それぞれなのが難しいところですが・・・。

私はこれからも自分の海に度々潜るでしょうし、今までも下手なりに試行錯誤して潜ってきました。

その時に思ったのは、「『私』だけでは限界がある」でした。

『私』だけでは、というのは「他の人のサポートがないと」という意味ではありますが、もう一つ、
「『私』と感じている自分の過去・感情・経験の範囲内だけでは」という意味があります。

心理学で言うと世代間連鎖、が近いのかもしれませんが、
すごく簡単に言うと「あなたのその気持ち、あなたの先祖(直系以外も含め)も味わったことがあって、無意識にあなたも引き継いでいますよ」ということです。

結局は自分の中に見つけることもできるのですが、時には
「なんで私がこんな目に」
「なんで結婚した途端こうなるの」
「なんで子供がこんなことに」
という、自分の想定の域を超えた事が起こる事があります。
自分に答えを探そうにも、精神的に参るだけで疲弊していくことがありました。

こんな時には、皆さんの祖父母・曽祖父・親戚の夫婦・その子供たちにも少し関心を向けてみると良いと思います。

今生きている人の細々したお話は聞けないかもしれませんが(皆ひとには言いたくない黒歴史や恥ずかしいこともあるので!!墓まで持っていきたい・・・)、
故人やその人の祖父母の話などは、案外あけすけに語ってくれることが多いです。

そして、その中に思わぬトラウマの鍵や盲点が見つかる事があります。

「自分の小さな頃の記憶だけでも思い出せない事が多いのに、自分以外の人の感情やトラウマまで見つけないといけないなんて無理」

このように捉えるのではなくて、

「もしかしたら、『私』の中ばかりを見ずに家族や親戚の誰かの話を聞けば、糸口がするっと見つかるかもしれない」

と思ってみてほしいなと思います。
結局、その『誰か』の気持ち・経験と思っていたことが、蓋を開けてみれば『私』の海の一部だったりもするんですよね。
血族の中のテーマが見えたりすることも。(これを輪廻や業、カルマと呼ぶ人もいますね)

遺伝情報って、私たちの人生への影響度が高いです。
遺伝って、DNAを何度も何度も何世代にもわたってプリントして新しい肉体に遺していく行為です。
その遺伝情報の中に、(今は科学的に解明されなくとも)ある人生で味わった気持ち・情動が含まれて無意識に受け継がれるのは間違いないと思います。

「呪う」の語源は「何度も口に出す」。
言い方は悪いですが、何度でも何度でも呪って呪って私たちは生まれてきているわけです。(遺伝子情報を何度も何度も繰り返し伝えここまで来ている)

自分の中に潜っていくのは、『私』の海のさらに底にある
同時に呪ってきた(何度も伝えてきた)ことを紐解くことにもなるんですよね。
「マイナス to 0」は、自分のことで精一杯で苦しいことも多いフェーズです。
その時に、少し『私』から視点を逸らして見る事が意外な近道になることを頭の片隅に置くと少しラクになるし解決も早かったよ、というお話でした。






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