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息子のこと

 胎盤を人の手で引き剥がさねばならないほど癒着させて私から栄養を取っていた息子はは3730gと本当に大きく生まれた。新生児室で隣のコットに眠っていた同じ誕生日の子と体重差は1000g以上。まるで別の生き物ではないかと新生児室に行くたび見比べた。  完全母子別室で日中のみ呼ばれたタイミングで赤子に乳をやるシステムの病院だったのだが、息子は助産師さんから「不夜城」と命名されていた。眠れない原因は空腹だったようで、新生児室に置かれた授乳表を覗いてみると、息子は他の新生児の倍量(こ

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