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ハンドメイド作家になるまで(前編)

きっかけは、コロナ失業でした。

正社員の雇用を守るため

10年以上も派遣社員として事務の仕事をしてきました。

2019年10月から、産休代理として1年間の短期派遣で働いていました。

当時はできるだけたくさんの職場で、様々な人たちといろんな仕事をしてみたく、あえて「短期」の仕事を選んでいました。

まさか、あんなウィルスが出てくるなど思ってもいなく、順調に1年間就業できるものだと思っていました。

2020年の3月から完全在宅となり(派遣社員でも即在宅勤務に切り替えてくれたところはよかったですが)、その時の契約期間(6月末)で打ち切りと宣告されました。

はっきりと「正社員の雇用を守るため」と言われたんです(笑)

まあ、そんなもんだよね・・・

応募してもスルーの毎日

とは言え、派遣切りなんて何度も経験しているので、離職票が届いたら(丸1ヶ月待ちました!)ハローワークや区役所に行ってあれこれ手続きを済ませました。

そして、失業保険を受給するためにも必要な「就職活動」を始めます。

私の場合は、派遣の案件にエントリーするところがスタートです。

その後、派遣会社から詳細を伺い、派遣先へスキルシートというものが提出され、その後「面接」が行われます。

普段なら、早ければエントリーした当日に派遣会社から連絡が来たりしますが、この時は全く何の反応もありませんでした。

実は、リーマンショックの時も派遣切りにあい、再就職するまで50社くらいエントリーしたんです。

しかし、その時ですらエントリー後に派遣会社から何かしらの連絡はあったんですよね。

今回は、本当にスルーでした。

捨てる予定の洋服から作ったもの

暇な時間が増えたので、部屋の片付けなどをしていました。

ちょうど季節の変わり目だったので、衣替えをしたのですが、何枚か不要な服が出てきたのです。

捨ててしまおうかと思ったのですが、柄がギンガムチェックで可愛かったため、この服から何か作れないかなと思いました。

最初は、巾着を思い浮かべたのですが、でも、なんか違うな・・・

そしてふと思いついたのが「マスク」でした。

失業中で、世の中も外出自粛ムード。

マスク必要ないじゃん!と自分にツッコミをいれつつも、この先しばらくはマスク生活になるだろうし、使い捨てっていうのもゴミ増やすし・・・

それに、白のマスクじゃなんかつまらない。

早速、Youtubeで検索しました(笑)

「マスク 手作り 手縫い」

突然現れたくまモン

プリンターの調子が悪かったので、自分でパターンを起こせるものを試しに縫ってみました。

それが、なかなか上手にでき、とても可愛かったのです!

意気揚々と母に見せました。

すると、母はバイト先で白地のものしかつけられないらしく、白で作って欲しいと要請がありました(笑)

実は、私は幼少時から手芸全般をよくやっていましたので、手縫いは得意です。

そこで早速白い生地を探しに行きました。

手芸店では、抗ウィルスガーゼなどもあり、気になるものは全て買ってきました。

一気に増えた材料に満足しながら、ちくちく手縫いしていた時、母が突然「ミシンあるよ」と言ってきたのです。

壊れたミシン(これは後編で書きます)があるのは知っていましたが、別のミシンがあると。

出てきたのは、なんと!くまモンでした(笑)

狂ったように・・・

最初は手縫いで作っていましたが、動画を観ているうちにミシンが使いたくなり、くまモンミシンを出してマスクを縫い始めました。

その頃、相変わらず派遣の仕事はスルーが続いていたため、若干精神状態が不安定になっていました。

そんな不安を払い除けるかのように、狂ったように朝から夕方まで、ひたすらミシンに向かってマスクを縫う日々。

2、3日に1回は手芸店へ行き、新しい生地を買いに行ったりしていました。

マスクも徐々に上手になり、母も喜んでくれるので、なおさらのめり込みました。

今思うと、あの時くまモンがいなければ、私の精神状態はやばかったと思います。

くまモン・・・ありがとう!


さて、それからの日々は後編にて!

では、また。



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