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真実は常識の逆にある。世を見極める老子の言葉

本当に正しい言葉は本来と逆に聞こえるものだ。(78章)

信頼できる言葉は華やかではなく、華やかな言葉は信頼できない。善人は口が巧みではなく、弁舌が巧みな人は善人ではない。本当の知者は博識ではなく、博識な人は本当の知者ではない。(81章)

本当に知っている人はあれこれ喋らない、よく喋る人は知らない。(56章)

曲がって役立たずに見えるほうが、生をまっとうできる。かがむからこそ伸ばす事が出来る。窪んでいるからこそ満たす事が出来る。破れるからこそ新しいものに変えられる。少ないから得る事が出来る、多ければ迷ってしまう。(22章)

世の中の人が美と感じているものは醜いものだ。善いと感じるものは善くないものだ。(2章)

自ら目立とうとしないから誰もが気づく。自らを肯定しないから誰もが認める。自ら功績を誇らないから誰もが称える。自ら自慢しないからこそ長続きする。そもそも人と争うことをしないから、誰も彼と争わない。(22章)

学ぶことを止めれば、憂いも無くなる。(20章)

背伸びしようとつま先で立つ者は長く立っていられない。早く歩こうと大股で歩く者はうまく歩けない。自ら目立とうとする者は誰からも注目されない。自分が正しいと主張する者は人から認められない。自分の功績を自慢する者は人から称えられないし、自分の才能を自慢する者は長続きしない。(24章)

完全な物はどこか欠けている様に見え、満ちている物は空っぽに見える。真っ直ぐな物は曲がっている様に見え、巧妙なものは稚拙に見え、本当に雄弁な者は口下手に見える。(45章)

本当に明るい道は暗く見える。本当に進む道は後退するかのように見える。本当に平らな道はでこぼこしてるように見える。最高の徳は空虚なように見え、大いなる潔白は汚れているように見え、広大な徳は物足りなく感じる。
しっかりした徳を持つ人は怠けてるように見え、純粋なものほど変わりやすく見える。
大いなる形には角が無く、大いなる器は完成が遅く、大いなる音は聞き取れず、大いなる姿には形が無い。(41章)


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