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なれずし

大陸から稲作とともに日本に伝わった熟鮓(なれずし)は、日本の寿司の原型と言われています。

ラオスのソムパーという食品は、ソム(酸っぱい)パー(魚)の単語が合わさっていますが、魚の切り身に塩、もち米をまぶし常温で2〜3日置くと、乳酸発酵による乳酸菌でコーティングされ、雑菌からの腐敗を防ぎます。冷蔵庫が無かった時代の保存の知恵ですが、現在でも、焼いたり、揚げたり、人々に好んで食されています。魚肉をミンチにして塩、もち米、にんにくと一緒にバナナの葉で包み発酵させる食品(これもソムパー)は生のまま、お酒のおつまみとして人気があります。

すしというと、魚ばかりを想像しがちですが、豚肉をもち米で発酵させたソムムーもなれずしの一種です。工程は魚と同様で、バナナの葉に包んだものは生で食べられています。日本では同様のものが、タイ食材店などで、ネームという名前でピンク色のソーセージとして販売されています。

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