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水浸しのTシャツ・24時間ビニール袋に入れても玄米乳酸菌を使えば大丈夫!?

ドンっ!!

嫌な音がした。
振り返るとリュックが床に落ちていた。

農場へ帰る準備をしていた私は、今日がチェックアウトの日。
しばらくはビエンチャンへ来ることもなさそうだし、買いだめした食材をリュックにつめて準備をしていた朝の出来事。

あ、リュック落ちちゃった・・・

と思い拾おうとした瞬間、
「しまった!」
と不意にカバンに詰めた内容物が頭をよぎる。

大きなバッグはバスの荷物室に預けるので壊れないもの。そしてリュックには預けないものということで瓶類を中心に入れたばかりだった。もちろん割れるといけないからと服には包んでいた。しかし、リュックを置いてたテレビ台は高さ90cmほどある。

一縷の望みにかけ、リュックを開く。
触った感じ瓶はしっかりと形状を保っていた。
ホッと息をつこうとしたその瞬間、中からシャルドネの芳醇な香りが漂ってきた。

嫌な予感がする。まだ捨てきれぬ希望とともに手をリュックの奥に伸ばす。
ジャリっ。
希望を打ち消すガラスの音。

真っ白な頭のまま、手は白ワインの冷たさを感じていた。

・・・・・

そんなわけで、クリスマスに帰国できないことがわかった私は、農場で地鶏とともにワインをいただこうと安ウマのイタリアワインを何本か購入していたのですが、ドジな私はそれをリュックの中で割ってしまったのでした。

幸い全てではなかったのですが、割れたのはもう一度飲みたいと思っていた香りの高いシャルドネだっただけにショックは隠せません。しかし、何より私を呆然とさせたのは、カバンの中で割れたことでした。

しかも割れないようにといくつかの衣類に包んでいたため衣類がべちょべちょに。さらに間の悪いことにチェックアウト当日の朝。チェックアウトまで後1時間と迫った時の出来事だったのです。

割れないようにと包んでいた衣類達は"もれなく"濡れている。
いや、ワインは"漏れた"のだが・・・などと悠長なこと言ってられない。

ガラスに気をつけながら慌ててそれらを取り出し、ひとまず洗面に持って行き水で流す。洗ったTシャツをハンガーにかけては見たものの、頭の片隅では乾きようがないことを悟っている。

「もう古いTシャツだし、このまま捨ててしまおうか・・・」
なんてことも思ったけれど、絞るだけ絞ってダメ元で袋に入れて持って帰ることにした。ラオスに来てからゴミを出すのを躊躇するようになっているのだ。

これはもう一泊するか〜。と頭をよぎるものの、ラオスで培ったボペニャン(なんとなる)精神がむくむくと顔を出してくる。

「やっぱ農場に今日帰ろう〜。なんとかなるさ。」

と、できるだけ絞ってはみたものの水浸しに変わりないシャツをビニール袋に入れて大きなカバンにしまい込んだ。チェックアウトを済ませ、荷物を預け、バスに乗り、農場に着くのは24時間後。その間のビニール袋の中を想像すると恐ろしく感じたけれど、結局そのままバスに乗り農場までたどり着くこととなった。

//////24時間後///////

長い長い旅は終わり、農場には無事に着いた。
クタクタになりながらも気になるのはやはりリュックの中身。
残りのワインを包んだ衣類も漏れなく芳醇な香りを残している。

クタクタの私はリュックの中身を嗅いだだけでほろ酔い加減。

そんな中、最も気になった水浸しのTシャツ類。ビニールに包んだ上に暑いばすの荷物室。
「これじゃ細菌のために特等席を用意したようなものだ。」などと虚ろな頭で考える。

恐る恐る開けてみると、思ったよりは酷くないものの、やはり、独特の生臭い香りがすっかり染み付いている。

移動疲れにバタンと倒れたい衝動を堪え、ひとまず濡れたものすべてを出して洗濯機に入れボタンを押した。
そして私は玄米乳酸水を投入した。

/////1時間後/////

ピーピーという合図に仮眠していた私は目を覚ます。
匂いはどうだろうか?
あの芳醇なシャルドネの香りと、混ざり合った生くさいシャツの匂い。
恐る恐る顔を近づけ、嗅いでみる。
と、びっくり!

無臭。。。

なんとあの嫌な匂いも、酔っ払いそうな匂いもすっかり消えていた。
もちろん他の洗剤は使っていないのに。

玄米乳酸菌の力はやっぱりすごかった。
というお話。
乳酸水の話だけなら、3行くらいで終わる内容を2000字使って書いてみました。お付き合いありがとうございます。


玄米乳酸水の作り方
【材料】
 玄米1合、
 黒砂糖(3%―60g)、
 粗塩(1%―20g)
 ミネラル水(2リットルのペットボトル)
<作り方>
2リットルのミネラル水を少し減らし、玄米を一合投入。そこに黒砂糖と荒塩を入れてしばらく放置するだけ。1日に1〜2回くらいはペットボトルを上下させて蓋を開けて気を抜いてください。気をぬくのを忘れると驚くほどパンパンに腫れ爆発する恐れがあるので、蓋はしっかり閉めない方がいいかもしれません。ちなみに私は先日1日弱気をぬくのを忘れて見事爆発させてしまいました。
半分ほどなくなってきたら、玄米をそのままに砂糖・粗塩を半分の量(30gと10g)を入れて水を追加してまた満タンにしてあげれば2〜3日で復活します。なので私は常に2本用意してあります。
<使用方法>
洗濯に、掃除に、洗顔に、飲料に自由に使えます。が、あくまで自家製の菌のことなので体に使用する場合は自分に合ってるか、色々と調べて実験してからにしてください。

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