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<ラオ料理>アヒルづくしをいただいた話

ラオスで肉料理は何を食べてるか

さて、アヒルの話にいくまえに、まずはラオスの肉料理のはなし。

ラオスで肉料理といえば、一番高級なのが水牛。ならんで高級なのが
これらは結婚式や村の祭りのときに一頭~数頭をさばいていただくことが多い。
ちなみに水牛か牛かの違いは民族によって違うらしく、うちの村はラオ族で牛、近くの村は少数民族で水牛らしい。

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お次に高級な肉は豚とヤギ
豚はどの国もよく使われるようだけど、ヤギも中々美味しい。
これもお祝いや祭りなどでよく食べられるけど、金額と人数、祝い事の内容などによって
「牛じゃなくてよくね?」
と豚やヤギを食ている感じ。何せ牛はさばくのも相当大変。って、肉を食べるっていうことは一頭をさばくのが当たり前の感覚なのが凄い。(市場にもブロックが売ってたりするのですが、村では基本それは使わずに一頭ものを使用してるんです)

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ちなみに今年の新年の祝いは私ところはヤギ一頭にしました。

それ以外の肉といえば、アヒルや、鶏といった肉が使われる。ラオス全般ではないけれども地域によってはまだよく食べられている。
これらは祝い事というよりはお礼に使う事が多い。
例えば、田植えを終わったときとか、大工仕事を終えたときのお礼にふるまったりする。

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鶏といってもなかなか野生チックでしょ?

とはいえ、まぁそのような肉を食べる機会は月に1回もないのだけれど。

後の肉と言えば、ネズミや蛇、トカゲといった日本ではゲテモノ扱いされる肉。これらは日常で捕獲できたら食べる肉。家畜がいなくなって、肉が食べれない!って困ったときのために覚えておきましょう(笑)

大工工事のお礼のアヒル尽くし料理

ラオスの肉全般の様子がわかったところで、やっと本題。日常の中のお礼の肉、アヒル肉をいただいた話をしよう。実は、少し前に天井をはってもらう工事をお願いしたのだけれど、その終わりとともにアヒルが一羽やってきたのだ。

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アヒルの写真とりわすれましたが、こんな感じ。
村では結構あちこちで飼ってます。

さて、いよいよアヒルのコース料理を堪能する時間です。ご覚悟を。

1 アヒル生肉のレモン塩

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まずは生肉がでてきました。
これはヤギのときもそうだったのですが、料理の最中に切り分けながら頂く感じです。
アヒルの胸肉だと思いますが、その生肉にレモンを絞り、塩をつけて、葉っぱに包んでいただきます。
葉っぱはバジルとマンゴー、カシューナッツの葉を使用。

2  アヒルの手羽焼

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お次は手羽。あげたような感じがしますが、カリカリいn焼いただけ。骨ごとぼりッといっちゃいます
味付けなくても普通に美味しいですが、骨がなかなかてこずります。

3 バナナラオラオ(ラオ焼酎)

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ここで、ドライバナナをつけたラオスのコメ焼酎が投入されます。
ラオスでは、グラスは一つ。一人づつ回しのみのスタイル
グラスに少しいれて、一人に手渡し、飲み終えたらまた少し入れて次の人に渡して・・・を繰り返します。

バナナがまだ味をだしてませんが、数時間漬けると赤く甘みのある焼酎ができあがります。(この日は結局赤さが出る前になくなってましたが(笑))

ちなみに、赤バナナ焼酎は精力増強剤とのことで、「今日は嫁さんと・・・」的な下ネタが毎度投入さて大爆笑してます。小中学生の下ネタ程度の笑いのツボが微笑ましい

4 アタマのレモングラス漬け焼

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アタマはレモングラスとニンニクをすりつぶして塗り込んだものを焼いていきます。脳は生のままいただきますが、この日はすでに誰かが食べたのか出てこなかったなぁ。

5 焼アヒル肉

え?最初以外全部焼いてるだけやん?って?
それがどうした文句があるか!?

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ということで、いよいよ骨のない肉の部位です
どこの部位だかは確認できなかったけれど、やっとぼりぼりせずにいただけます(笑)
油が一番乗っているところで、味付けは塩のみ。いやぁ美味しい。

6 もち米と唐辛子

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ここでいよいよ米が登場。青唐辛子もでてきて、ポリッとたべながら肉をいただきます。

7 アヒルのラープ(血あえ)

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ここで、写真ではギョッとしてしまいそうな料理の登場
肉の伝統的な料理、ラープ
生に見えますが、焼いています。生にみえる理由は
(生ラープというのもあります)
焼いた肉や内臓と唐辛子、ノコギリコリアンダー、塩に、新鮮な血を加えて合えるんです。
写真には載ってませんが、フレッシュなノコギリコリアンダーをもってきて、それで包んでいただきます。

めちゃめちゃ美味しいんだけれど、みんなひくかなァ(笑)

8 骨髄スープ

最後は骨髄を砕いてレモングラスなどとともに茹でた肉料理
スープと書いたけれど、今回は肉をいただく程度に茹でたもの。

これも骨ごと食べるんだけれど、めちゃくちゃ味がでてて美味しいです。
食べずらいのが難点ですが。

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添え物はなんとドクダミ
生のドクダミやミニナスなどの葉っぱとともにいただきます。

ということで、無事にアヒル肉のコース料理が終了。

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久しぶりに肉尽くしでお肉をいっぱいいただきつつ、お酒もまぁまぁ飲んだ夜になりました。

和牛のような柔らかくて霜降ったお肉も美味しいですが、最近はこの野生みたっぷりの肉に慣れてしまったせいで、油少な目の赤身の肉肉しい肉が美味しく感じるようになりました

肉という肉は少ないですが、骨の周りはやっぱり美味しいです。
みなさんもラオス来られた際はアヒル一羽買ってコース料理を堪能してみたはいかがでしょう?

ちなみにアヒル一羽の価格は1500円程度です。


サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。