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フェアトレードでお店で使う什器をもっていった訳

フェアトレードって何?

ってフェアトレードに出るって話をしてたら、何人かに聞かれました
意外とフェアトレードって知られていないんですね。

なので、まずフェアトレードって何かを伝えたいのですが、実はかくいう私もフェアトレードって正確な定義を知りません。
でも私の感覚でいくと
生産者に正当な対価を支払い、それを適正な価格で売ること
・循環できる環境を大切にし、生産者の健全な労働のなかモノを作ること

だと思っています。これこそまさにフェアなトレードです。
(いろいろな団体があるのでそれぞれで細かな定義はあるかと思いますが)

ごくごく当たり前の事だと思うのですが、まぁ世の中フェアじゃないトレードが多いってことなんでしょう。だからフェアトレードって言葉が生まれたんだと思うと悲しいことですね。

かといって、
「貧困国の支援はえらいね!」
とか、
「ボランティアお手伝い凄いですね」
とかと言われると少し違和感を覚えます。

私はフェアトレードは支援でもなく、ボランティアでもないと思っています
あくまでもフェアなトレードです。公正な取引です。
過度な保護ではないのです。

少しひねくれた考え方かもしれませんが、ただの支援をされた人たちが支援なくしては生きていけない、支援が当たり前という感覚になって生きる力を失ってしまった人たちを肌で感じているので、あくまでもフェアという考え方は大切なのだと思います。

だから大切にしていることは、現地の人との徹底した話し合い。
お互いにストレスなく「これならいいよね!」という妥当点を模索することを大切にしています。

私たちはラオスのみんなとその妥当点ができていると自負しています。
そして、その会話を繰り返します。
人はやっぱり日々考えが変わるものだから、どんどんその妥当点も変化するんです。だから都度話し合いながら、ひざと膝をつき合わせながらお互いの意見をしっかりすり合わせることがフェアなトレードには大切なのだと思います。

フェアトレードショー出店

さて、私の考えるフェアトレードがわかっていただけたところで、第13回フェアトレードショーなごやに出店してきた報告です。
今回初めての出店でしたが、重い什器を持ってきて、マジな展示に仕上げました。

屋外の展示には少し不釣り合いとも思える店の什器でしっかりとお店をつくりました。(けっこうほかの店舗さんからも、デパートみたいと注目の的)
ホントもってくるの大変でしたが、そうまでして真剣な展示をしたのには訳があります。

その理由はやっぱり現地の人たちを思えばこそ。
一生懸命原料を生産してくれているスタッフや現地の人たちがいて初めて私たちはここに展示することができるのです。

だからその原料を使ったモノづくりも真剣になるし、展示も妥協なしで真剣になります。

いい素材を託された私たちは、真剣にそれを伝える必要があるのだと思うから、展示場も真剣にするってわけです。

実はこれができたのは、一つのいい出会いがあったから。
それは私たちの製品を愛してくれているデザイナーとの出会い。
自分たちだけではいいモノづくりはできても、伝えるというところがどうしても弱くなってしまうのですが、いいデザイナーさんのおかげで次のステージに行くことができました。

いいものを作っても伝わらなければ現地へも返せない。
だから見える世界を強くする

これは本当に大切な考え方だとおもいます。

一人でも多くの人の目に触れることが、現地で一生懸命物を作ってくれる人とフェアなトレードを続けていけるために必要不可欠なのです。

そんなわけで、一か月半ぶっ通しで「よりよく伝える」ための表現を一緒に練り続け前日の深夜に出来上がったのが今回のショップです。

もちろん、ショップだけでなく、商品パッケージ、ホームページといったトータルのイメージも統一しリニューアルしました。
いやぁ、ほんとおかげさまでいいものができました。

というわけで、初のフェアトレードショーへの展示だったのですが、皆様とてもいい反応していただき、他のブースへ行けないくらい大変盛り上がりました。
が、まだまだ多くの人に伝わったとは言えません。

一人でも多くの人に伝えるために、これからもっともっとアチコチ出かけようと思います。
一人でも多くの人に伝えて、製品として愛用いただいて、それが現地の人へも返せるように、フェアなトレードを続けれるように。


そんなわけで、もし「ここに出たら~?」とか「知り合いのショップ紹介するよ!」などいうものがありましたら、皆様コメントで教えていただけたら嬉しいです。

それではまた~

なお、
「100年続く呉服屋がラオスで養蚕した理由」の続きの第四弾は現在執筆中です・・・忘れたわけではありませんので、しばらくお待ちださい。

サポート頂いた場合は、食べれる森作りを中心に、南ラオスの自然を大切にする農場スタッフのための何かに還元させてもらいます。