おうちで木工生活01
日本の木造建築のテクニックを、西洋家具に応用して、海外からやってきた人たちの家具を修繕・新しいものを作るようになったのが、横浜家具のはじまりで、その”横浜家具”の技術を教えてもらうべく、工房で勉強させてもらっているのですが、COVID-19による二度目の緊急事態宣言がありまして、工房の講習がお休みに。それならばと、今年の目標でもありましたし、自宅で簡単な木工作業を始めることにしました。
はじめに、色々な準備
室外作業でもよかったのですが、水も使う作業がありますから、寒いし冷たいし、そもそも庭で確実に水平を取れる場所が無いので、客間兼書庫で作業をすることにしました。
砥石を置く作業板。ほぼ水平かと。これで大きく傾いていたら、家が傾いていることになって恐ろしいことに!大工さん・基礎組んでくれた人!家を綺麗につくってくれてありがとう。(先生たちは、こういう計測するものを完全に信頼するな。。。って仰いますので、完全には信用しないようにしています。。。。ます。。。。)
床にビニールシートを敷きました。鉋の刃を砥ぐ時に水を使うので、防水厚手のシートを二重に重ねています。これで染みてたら砥ぎ作業は外でやるしかない。。。!!!
いきなり作業開始とはいかない
室内の水平が確認できたからって、すぐモノづくりを始められるわけではないんですよね。工房自体通うのを自粛していて、昨年末から道具を触っていないので、手入れから。
2年で増えた鉋たち。
自分で購入した鉋が、6種。亡くなられた建具屋さんのものを引き継ぎ購入したものが5種。工房で使われなくなっていたものを引き継ぎ購入したものが1種。自分が購入した6種は結構手入れをしているので、砥ぎも困らないのですが、引き継いだものは刃に錆があったりするので、まず、それらを綺麗にしていきます。
中砥石を水に付けて、30分くらい放置します。
右が2年以上使っている砥石。左は新しい砥石!新しい砥石は泡がすごい勢いで出てきてる!右の方は、使ううちに刃で削れた砥粉が水分と一緒にゆっくり浸透していき、砥石の中が詰まっていくので、空気の出方が変わるんですね~。先生方曰く、中砥石は使ううちに実際の目の粗さより細かくなる!だそうです。
建具屋さんから引き継いだ、面鉋ちゃん。砥いでみましょう。
小さい刃を砥ぐのはとても難しい上に、丸みを帯びた刃は砥石に形を付けていかないといけないところが大変。。。!
1時間くらい砥いだところ。まだ両サイドが砥げていません。
明日追加で砥げば完成ですかね。今週中に引き継いだ鉋たちを綺麗にして、木工小物の試作を始めていきたいものです。
(ノミも砥がないといけないことを今思い出しました。。。!)
また自宅作業をしましたら、進捗を公開しますね。
頂いたサポートは、木の小物を作る際の資金にさせてもらいます('ω')