見出し画像

つきあうって何なーん!

今回は、ちょっと軽めの内容でし。えっ?いつもそうだよね?いやまぁ、そうなんですけどね。そない言うてしもたら身も蓋もおまへんがな。皆まで言いなはんな。

ふと、幼なじみのことをふと思い出しまして。小学1年のときに両親が住宅を購入し、引っ越し、そこに同じ学年の女子がいました。名前は、「なお(仮名)」と言いました。共通点は、同学年というだけなのですが、親同士が仲良かったということもあり、意気投合し、よく遊んでいました。お互いの家へ上がり込んで、お菓子を食べながらおしゃべりしたり、お絵かきをしたりしていたのをなんとなく覚えています。また、同じ小学校に通い、偶然にも同じクラスだったので、登下校もいっしょでした。

ところが、小学2年か3年の時にある女子から、
「あんたら、いつも一緒やけど、もしかしてつき合ってんの?噂になってんで〜」と。
ところが、当時の私には「つきあう」という言葉の意味が分かりませんでした。なので、
「つきあうって何やねん?」と聞き返しました。
「なにとぼけてんの〜もう。やらしいなぁ」と言われてしまう始末。
この、「やらしい」というのは、「すけべ」というより「感じ悪い、ありえない、やばい」という意味合いのものです。たぶん。
その日の下校時、なおにそのことを言いました。
「なんか知らんけど、俺ら噂になってるらしいぞ?」と。
「そうなん?」なおは、うつむき加減になりながら、歩いていましたが、
「もう、一緒に学校行ったり、遊んだりせん方がいいかもなぁ。」と。
「そうなんや」なぜなのか聞きたい気持ちもありましたが、学校で他の児童から色々言われて面倒くさいとは感じていたので、そういうものなんだと受け入れました。

後日、先ほどの女子が女子2、3人を従えて目の前に現れました。
「ちょっと話あんねんけど。」「もしよかったらやけど、つき合ってくれへん?」と。
(だーかーらーぁ、そのつき合うつーのは、何をどうしろってことなんだよぉ)
「つきあう」自体を知らないので、「告られる」という事態は理解不能でしたし、はっきり言って対象外でした。理由は、小学校から見て家が反対方向だったので。かわいい子でしたけど。まぁそんなもんです。
私は、困惑と同時に混乱してしまって、その女子たちと反対方向に一目散に走り出してしまいました。背後から、「何なぁぁん!もう、いややわ〜ぁぁぁ」という叫び声が聞こえてきました。

その後、私は父の勧めで地域のリトルリーグのチームに入り、くる日もくる日も野球に明け暮れました。なおの記憶もそこで途絶えています。
ただ、結婚して子供もできて帰省したときに、たまたま家の前でばったりと、なおと会いました。20年ぶりくらいでしょうか。
なおは、近づいてきて、にっこりと笑って、
「結婚したん?」と聞いてきました。
なんだか、前回会ってから半年くらいしか経っていないような気さくな感じと、懐かしい感覚がありましたが、
「うん」としか答えられませんでした。《とても気が合っていて話しやすい友達だけど、親しくしてはいけない子》という感覚にまだ縛られていたように思います。横に妻子もいましたし。

さて、「つきあう」って結局何なのでしょうか? はい、そこの人、答えてみてください。因みに、「つきあうとは?」でググるとたくさん出てきます。

私が今回出会った「つきあう」は次の通りです。

12月24日と2月14日と3月14日と1月1日、それに休日、休日前の夜、誕生日。
年間におけるこれらの日のうち、時間的都合の合致する日になにがしと会い、その時下に人気があるとマスメディアが報せている飲食店に行き、その時下に同じくマスメディアが人気があると報らせている音楽、運動、催しを見聞きし、体調の都合が合致すれば性交をし、ときどき贈答品を贈り合う。飲食代と催し参加代は男性が負担する。互いにしゃべるが、話しはしない。
「整形美女」 姫野カオルコ 光文社

って異議なーし!(笑)あ、飲食代とかは、ワリカンでもいいのかも。

最後までお読みいただきありがとうございました。

駅前の公園に設置するモニュメントとしてはエッジ効かせ過ぎやろー
だから、前回のも近くで確認するまでハラハラしたし。