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2022年に向けて 〜雑談力への挑戦〜

いつだったか、かなり前のことになりますが、ある書店の店頭に貼り出されていた「売り上げランキング」の1位に「超雑談力」(五百田 達成 著)という本が挙がっていました。
私は、この雑談というものがずっと苦手でした。なので、そのようなタイトルの本がよく売れているということは、自分と同じように皆、何かしら思うところがあるのだなと、なんとなく思ったものです。

あらためてAmazonで検索してみると、冒頭の「超雑談力」のほかにも類似のタイトルの本がたくさんあるようです。直近では「超一流の雑談力」(安田 正 著)がベストセラーとの一冊に挙がっていました。個人的に、安田氏の「ビジネスコミュニケーションの技術 アカウンタビリティの基本スキルから応用実践まで」という著書が気に入っており、本棚の最前列に置いて繰り返し読んでいますので、同氏の本なら読んでみても良いかなと思います。

この「雑談力」。今でも変わりなく苦手意識を持っています。とっさに機転を効かせて、この場の雰囲気、相手との共通項に沿ったなにげない話題を投げかけること。それが苦手と同時に、あまり好きでもありません。特に、会議や小ミーティングの席についてからの雑談が長くなったときなどは、さっさと本題に入りましょうと、あからさまに顔に出ます。上司がその様子をみて気を遣って話を振ってきても、イライラが最高潮のときは「興味ありません」と跳ね返してしまっています。その場が凍りつこうと気にしません。
生産性向上のためには「時間ときは金なり」ですから、それで間違っていないと思ってきました。
「苦手意識を持っていて、そもそも好きでもない。」よって、その場のトークの流れに合わせようとか、自分のスキルを磨こうとか、といったことはしてきませんでした。

しかし、今更ながら、最近になって自分が間違っていることに気付いてきました。その全てが「雑談力」というカテゴリに収まるというわけではありませんが、大きな括りという意味では、繋がってくるように思います。
直近の2年間、コロナ禍の中、感染拡大防止のためテレワークへの移行が一気に進行し、会社の従業員どうしでも対面で接することが極めて少なくなりました。コロナ前では、毎日のように顔を合わせていた面々とも、タイミングが合わなければ2、3週間ぶりということもザラです。そうして、久しぶりに会う同僚の顔を見たとき、変わらず元気でやっているんだろうか?悩みを抱えていないだろうか?健康面は大丈夫だろうか?、そのようなことが、ザザッと頭の中に浮かんできます。
そんなとき掛ける言葉が「最近どう?」そして返ってくる言葉がきまって「まぁぼちぼちです」・・・これだけだと物足りない。しかし後が続かない。

そのようなことが動機となって、今年の2月〜4月頃から行動を開始しました。上手ではありませんが、とにかく話を振る。エレベータの中、ちょっとした待ち時間、久しい人とのすれ違い時。場数を踏めば何とかなるだろうっていう感じです。
幸い、最近、良い意味でイメージが変わりました、と言って頂けることが多くなってきましたので、素直に、良い傾向なんだろうと思っています。
そういうことをサラっと出来る人からすれば、一体何を言ってるのかわからないということになるでしょうが、苦手人間としては、こんなこと言ってスベらないだろうか?相手は気を悪くしないだろうか?そもそも自分のキャラじゃないし、などざわざわざわと頭に浮かんできて結局スルーしてしまっていた。沈黙に身を預け、その時間を過ごしていた。ということなんです。

2021年大晦日に際して、来年はこの大括りでの「雑談力」を育むということにスポットを当てて、フリーのマガジンを作って、そのテーマにしてみようかと思っています。
そして、その日の出来事、書物に書いてあったこと、セミナー等で学んだこと、その他雑感などを蓄積していく。自分のための備忘録的な意味合いが強い内容となりそうです。

さて、今年もあとわずかとなりました。noteの記事投稿は10月下旬から始めたのですが、たくさんの方々に見て頂き、スキやコメントをいただいて、モチベーションを上げて頂きました。本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

どうぞ良いお年をお迎えください。