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ロシア連邦、このままだと「先進国入り」してしまう!!

という驚愕の事実が舞いこみました。一体どっちが「情報統制」されてるのでしょうね。たしかに経済制裁されてルーブル安なんですよ。だから1人当たり名目GDPで見ると減ってるんです。

が、1人当たり購買力平価GDPで見ると激増してるんです。要はね。ルーブル安でしょ。その安いガスをどこが買ってるのか。

インドなんです。昨日紹介しましたよね。インドは来年日本の総GDPを抜くと。

インドはしたたかですよ。西側にも中国・ロシア側にも付かない第三極なのです。そのうえでロシアのお買い得なガスは買いますよとなって安いエネルギーで急成長。よってロシアに経済制裁が全く効いてないのです。

つまり、兵糧攻めに失敗してウクライナ戦争を泥沼化した真犯人はインド、お前だ~って事です。

インドって地図の北側にアジアと欧州の境になるウラル山脈が見えていることから「西」の世界も「東」の世界も見えているのではないか。そういう国ですよね。冷戦の時代からこの国は第三極の中では超大国でしたけど。今回もこういう結果をもたらしたのです。

ロシアの一人当たりの購買力平価GDP(USドル)の推移

2020年 28,217.27
2021年 31,271.26
2022年 33,252.66
2023年 35,309.62

では先進国最下位のエストニアからどのくらい離れた順位なのか気になりますよね? 先に言いますけどモスクワ大都市圏とシベリアでは下手すると3倍~5倍も平均所得が違うらしいですよ? なおロシア最貧地域はなんと北方4島です。「ロシアが打ち捨てた島」とも言われています。じゃ、日本に返せ。

話それましたね。

36位 日本 49,089.51

41位 エストニア 44,630.07
-----------------------------------------------IMF基準による先進国
42位 ポーランド 43,623.61(OECDのみ先進国と認めた国)
43位 ガイアナ 42,698.59 (南米最富裕国家にして産油国)
44位 ポルトガル 42,692.12 (IMF・OECDが先進国と認めた国)
45位 ハンガリー 42,121.09 (OECDのみ先進国と認めた国)
46位 バハマ 42,022.69 (黒人国家で最富裕)
47位 スロバキア 40,210.85 (OECDのみ先進国と認めた国)
48位 クロアチア 40,128.48 (OECDのみ先進国と認めた国)
--------------------------------------------OECD基準の先進国(準先進国)
49位 パナマ 39,396.86
50位 トルコ 39,313.99
51位 ラトビア 39,166.77(IMF・OECDが先進国と認めた特別認定国)
52位 セーシェル 39,078.63 (アフリカ最富裕国)
53位 ルーマニア 38,703.09
54位 オマーン 38,698.93
55位 ギリシャ 37,526.02 (先進国枠脱落国家)
56位 マレーシア 34,833.99
57位 モルディブ 33,662.67 (南アジア最富裕国)
58位 ロシア 33,252.66
59位 ブルガリア 31,856.86
60位 カザフスタン 30,523.12

74位 中華人民共和国 21,404.01

世界にはサッカーと同じで2部リーグってものがあって「2部沼」と言って一度2部に脱落すると二度と這い上がれないと言われております。ポルトガルしかり。ギリシャしかり。旧ソ連しかり。その旧ソ連の後継国家ロシアがついに60位より上になった。やっぱ2部って侮れないんですよ。中進国ってね、富裕層もそれなりに居るの。特に14億人も居る中華人民共和国に至っては総GDPが2位でも1人当たりGDPだと74位。貧困層も膨大な代わりに富裕層も莫大に居るって世界。それが中進国。

カザフスタン・ロシア・ルーマニアのように最貧国という3部から2部に上がって来たなんて国は特にね。3部から1部なんて国もある。さっき紹介したエストニアだね。でもそんな国はめったにないのでどっかのJ〇Fのように一生J2から這い上がれないチームの方が圧倒的に多いように国も同じなんだ。中進国って意外にハイスペなんだよ。

そしてポーランドのように残念な国があって優秀層からドイツに引き抜かれていく。サッカーも同じだね。J2の有力選手がJ1チームに引き抜かれてしまう。日本やスペインはこの「世界のJ2」に堕ちようとしてるわけ。

日本の1990年における1人あたりGDP(購買力平価換算)は20,302.68です。それを考えると倍増以上ですよね。でもね、それは「安くて便利」をゼロ成長下で追及した結果であって台湾のように1990年には9,999.43だったのが2023年には72,485.43になってるんですよ。約9倍ですね。諸外国ってそれが普通なの。さてロシア連邦は1991年12月発足ですので1992年から見なくてはいけません。1992年に10,920.62だったものが2023年に35,309.62になってるんですよ。3.5倍です。いかに日本の倍額が世界的にしょぼいか。これ「1人当たりの購買力」ですからね。日本人は総じて貧乏になったのです。

※注1:「先進国」はOECDだけにみとめれたらいいってもんじゃなくてIMFとOECD両方に求められないと駄目です。また富裕国でも特にIMFの場合は人権侵害国家には容赦なく「先進国とは認めない」とします。よってそこらの先進国よりずっと豊かなカタールやUAEなどは先進国とされておりませんがさすがに「経済的には」先進国とみなします。ただしIMF基準の先進国認定国家よりも上である産油国が条件です。なおOECDもさすがに女性への権利侵害が酷い中東の産油国については先進国認定をせず「富裕国」とだけしています。

※注2:この順位にはバチカン市国、リヒテンシュタイン、モナコが入っておりません。よって日本の本当の順位は39位なのです。

※注3:OECDのみ先進国と認めた国は「上中位所得国」というちょっと聞きなれない言葉になります。現在パナマがHIE-OECD申請中でパナマがOECDに限り先進国と認められた場合、ロシアとパナマの差なんて小さいですからOECDはいつかロシアに先進国認定をせねばなりません。

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