いつまで日本は「文学部心理学科」という変な置き方をするのか?

という悲しい話をします。だいぶ心理学は医療心理や臨床心理の方に我が国も傾いてくれたのですけどいまだに「心理」をストーリーだと思ってるわけですね。んなわけないから。最近でこそ「心理学部」という独立学部になるとこも増えてはいるのですが。

厳密に言うと抗精神病薬の発明まで精神医学と心理学は根拠もなくあーでもない、こーでもないとかやったり「ラットの実験結果でこうだから人間もこうに違いない」などと言ったとんでもない非科学の状態で心理学は確かに昭和中期までは人文の領域、もっと言うと哲学と不可分だったのです。

フロイトやラカンやユングの時代までは

抗精神病薬の発明がなされてもそれは麻酔薬から偶然発見されたもので本当に利くのか分からない薬剤を投与するという事実上の人体実験状態もしくはカクテル療法となりました。抗不安薬も同様です。それどころか薬物乱用という別の精神病を作ったのです。依存性が高いからです。万死に値します。処方薬依存は立派に社会学における「社会病理」の研究対象です。「見えないスラム」ともいい特にアメリカでは処方薬依存が高収入ホワイトカラーの間で深刻です。これ、医学ですかね? 心理学はこの状態を止める事が出来ませんでした。

また心理学はパーソナルで社会学がマスで見ると心理学・社会学の両学科で一番最初にやると思います。

心理学:パーソナルコミュニケーション(1対1)研究
社会学:マス・コミュニケーション及び社会コミュニケーション(1対多か多対多)研究

しかし「脳科学」が完全に解明されてないことをいいことに心理学にはトンデモ学問もまだかなり残っています。
医学の発達により抗不安薬・抗精神病薬の進歩とカウンセリング療法の進歩で心理学は医学つまり自然科学に移動し群集心理などの社会心理学は社会科学の一分野である社会学に移行しました。過去の心理学や精神医学の嘘は文字通りサイエンス(自然科学)が暴いていったのです。

心理は「ストーリー」ではありません。科学です。しかし精神病領域の偏見をいいことに特に我が国は「発達障害」などというホントかいな?というレッテルやスティグマを貼る凶器にもなってます。そんなものは社会が対人関係を必要としない職業を用意すればいいだけの話であって人間関係を強要する社会の方が強迫神経症です。「コミュ障」って本当に障害なんですかね。そんなものはITの力でどうとでもなりませんか。リモート営業、リモートワーク、無人化投資で。つまり人間が精神病を作っているのです。そういう「寛容」のなさこそが幼稚化現象であってまさにこれが「社会病理」というのです。
フロイトの「精神分析入門」は今となってはトンデモ本です。それは哲学の領域から精神病を分析しようとしたからです。まだこの時はセロトニン不足→うつ病、ドーパミン過剰→統合失調症という当たり前の常識が抜けていたからなのです。ゆえに医療社会学では精神医学を「インチキの塊」と言います。画像診断も脳内物質測定もせずに治療するのは医学では無いし病名の誤診多発も精神科領域だけ異常に多いし、こんな状態だから我が国は精神科領域で世界最悪の「宇都宮病院事件」を引き起こしたのです。

もう一回言います。心理学はストーリーではありません。医学です。

ちなみにフロイト先生が言った「無意識」という概念はとっくの昔にブッダが「末那識」・「阿頼耶識」という形で発見しております。つまり西洋の心理学は東洋の約2500年遅れだった可能性があります。

それどころか認知行動療法は仏教の「禅」から取り入れておりなんと日本の心理学はアメリカ心理学から逆輸入しているというから驚きです。日本の心理学は「アメリカ様」のお墨付きが無いとやってはいけないという不文律でもあるのでしょうか。バカですか? ということはシッダールダ王子は事実上の心理学の開祖でもあるということです。

認知行動療法はベトナム戦争従軍者に戦争PTSDの緩和のために上座部仏教の「禅」の教えを取り込む形で全世界に普及させたものです。なおマインドフルネスは「禅」の教えをグーグルが取り込みグーグル社員がマインドフルネスを全世界へ普及させました。なんで日本にこの概念が入った時にカタカナになってるのですかね。「禅」は曹洞宗の教えですが駒澤大や東北福祉大や愛知学院や鶴見大のいわゆる「曹洞宗4大学」は今まで何をやってたんですかね?

筆者注

まだあります。
ユングやフロイトが言った「コンプレックス」も本当にコンプなんでしょうか。例えばロリコン。本当に「大人の女に相手にされないから少女の方に性愛が向かう劣等感によるもの」なのでしょうか。しかしこの手の犯罪をしでかす教師や警官を見ると既婚者の方が多いんですよね。それ本当に劣等感ですか? 単なる欲望のむき出しに過ぎないのでは? 本当に認知行動療法が効果的なのですか? 単に結婚年齢を引き上げたせいで本来持つべき欲望を抑えられたせいという「社会病理」なのでは?というのも1947年まで女性初婚年齢は15歳からだったんですよ。しかも日本は農村では20歳女性が独身のまんまだとで行き遅れとされたんです(だから「女性に教育するなんてもってのほか」などの差別があった事を思い出してください。当時は小学校卒が90%の時代です)。1947年に男性18から、女性16からになり高校進学率が50%超える1964年前後にようやく女子も短大まで進学を農村部でも許すようになったのです。また高校生に手を出す行為を犯罪とみなすようになったのです。わずか約60年前の話ですよ。2022年に男女ともに18からとなりました。これら史実を考えると単に社会抑圧の結果と女性の高学歴化によって高校生以下に手を出す行為は高度成長期後期から犯罪行為とみなされただけでコンプじゃないと思うんですよね。社会学的に考えると本当心理学の嘘って見えてきますよ。
なおつい30年前まで同性愛は「精神病」とされてきました。昭和ですらありません。平成の話です。じゃあ江戸時代は少年が居る遊郭(青線)もあったぐらいなので日本人全員が病気だったのでしょうか。嘘ですよね。このように精神科医や心理学者は病気を作るのです。いまでこそ「LGBT」と言われ人権を守る方に今を生きる人類は気が付いたのですが平成の初期には「保毛尾田保毛男」といってフジテレビが公共の電波を使ってギャグと称して男性同性愛者を差別及び笑いのネタにしていたぐらいなのです。心理学や精神科の先生が言う病気ってそれ、本当に「病気」ですか?

犯罪を正当化する者ではありません

筆者注

21世紀ともなるとf-MRIやPETによる進化でかつての心理学の嘘、精神医学の嘘がばれて行きました。それでも偏見や精神医学のずさんさは相変わらずですし我が国の「公認心理師」国家資格制度はなんとつい数年前(2019年)からのスタートです。修士か実務経験2年要求なのでまだ有資格者がおりません。そのくらい我が国の心理学は世界から約4週遅れの状態です。

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次回:なんで日本の経済学は社会経済学と数理経済学に分離出来ないのか? 日本の学問における最強のガン

こう、ご期待!

経済学は我が国は約40年遅れの上に非科学的なマルクス経済学をいまだに信じ……いまだにマルクス経済学者がそれなりにおります。「ソ連の崩壊はマルクス主義をゆがめたからだ」とか「中国は共産主義国家じゃなくて超・資本主義国家だから」などと言います。一面それは正しいでしょう。でも経済の不平等を完全になくすことは出来ないしだから北欧型社会民主主義という性悪説による経済こそがうまく行ったことにもなるんですね。
それと、経済学というのはお金の流れを研究する物で「~主義」という宗教を流布する場じゃないという事すらも分からない上に数学が出来ない経済学者が多数居るせいで我が国の経済学は約40年も世界から遅れたのです。

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