ギリシャ、ついに破綻前の1人当たりGDP額に戻る

だからといって失った月日はこれからも続きます。なぜなら2007年がギリシャの1人当たりGDP額のピークで2008年にリーマンショックが来て2011年に正式に破綻しました。くしくも日本が東日本大震災に襲われ原発事故が起き文字通り日本が完全にオワコンになった時と同じ年なのです。ギリシャはこの失った15年にプラスして15年間他所の国が着実に経済成長した分もリカバーしてようやくギリシャ復活になります。だから「財政破綻処理は終わった」けど「ギリシャ再生」はまだなのです。

そこは腐ってもギリシャで世界遺産の塊とも言える人類の遺産ともいえる国を世界の人々は観光し続けたということが大きいですね。もうギリシャ人はギリシャ正教信仰をやめて古代ギリシャの神々への信仰に戻ったらどうなのでしょうか。

ギリシャが失ったのは「人」です。ギリシャ破綻時に大量にアメリカなどに移民してしまったのです。これからどうやって人を呼び戻せるのかが課題です。

ギリシャはIMFの傘下に入ったことでなんとIMF-AEに入ったままです。同時にHIE-OECDにも入っており先進国の真の最下位国家として君臨しています。国民所得はラトビア、パナマ、バルバドス、セーシェル、セントクリストファー・ネイビス並みです。つまり先進国指定をIMFから受けていないハンガリー・ポーランド・バハマのほうがギリシャよりずっと裕福なのです。不公平すぎない?セーシェルってアフリカの国ですよ?まあギリシャって過去のインフラ資産が生きたという感じなんですかね。

1人当たり名目GDPランキング 2023年 2024.04.24 IMF公表 (単位:US$)
26位 アンドラ 43,784.57
27位 マルタ 38,673.58
28位 イタリア 38,325.84
29位 キプロス 34,956.73
30位 ブルネイ 34,248.03 産油国
31位 バハマ 34,224.07 (非IMF先進国指定)
32位 日本 33,805.94
33位 韓国 33,192.05
34位 スペイン 33,071.35
35位 クウェート 32,638.04 産油国
36位 サウジアラビア  32,529.70 産油国
37位 台湾 32,443.71
38位 スロベニア 32,233.06
38位 チェコ 30,599.60
39位 エストニア 29,838.99
40位 バーレーン 28,262.19 産油国
41位 ポルトガル 27,880.07
42位 リトアニア 27,026.12
43位 スロバキア 24,337.25
44位 ラトビア 23,153.48
45位 ギリシャ 22,805.20
------------------------------------最終先進国ライン
46位 セントクリストファー・ネイビス 22,366.13 (非OECD・非IMF先進国指定)
47位 ハンガリー 22,146.89 (非IMF先進国指定)
48位 バルバドス 22,020.34 (非OECD・非IMF先進国指定)
49位 ポーランド 21,996.00 (非IMF先進国指定)
50位 ウルグアイ 21,656.98 (非OECD・非IMF先進国指定)
51位 オマーン 21,623.40 産油国
52位 セーシェル 21,575.32 (非OECD・非IMF先進国指定)
53位 ガイアナ 21,472.27 (非IMF先進国指定)

腐ってもギリシャで造船でも食ってる国です。でも観光収入の方が圧倒的でこれからもギリシャは過去の遺産に頼りながら「先進国の最下位」として存在していくのでしょうか。

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