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何で「ラピダス」に融資が集まらないのか?

という基本的なお話をします。簡単な事です。

エルピーダメモリ、ジャパンディスプレイ、キオクシア、ルネサスなどこどごとく「日の丸~」のプロジェクトは失敗しているからです。

でもね、自民党の人たちはおじいちゃんなの。なんだったら日本国民自体がおじいちゃんだから認識が80年代で止まっていて、もう日本の半導体はオワコンって事にすらも気が付かないおめでたい人たちだからです。


図に出てないが実は台湾の半導体シェアは9%

で、今や4%とか言われてますね。なぜかって?強電用のパワー半導体だって中国が太陽光発電大国のおかげで日本勢が駆逐されているからです。自動車用半導体が無かったらオワコンです。

で、こんな状態で千歳のラピダスに融資しようと思います?熊本にやって来台湾資本の半導体(台湾積体電路製造:TSMC)ですら3世代遅れのチップ(40ナノ)って言われているのに。というか台湾企業は言われるほど半導体世界シェアは大したことないのに。図の通りだよ。台湾の半導体シェアは9%。つまり9%+4%の弱者連合だよ。13%取ったところで韓国1国分のシェアにもなりやしない。もう台湾製半導体は米国や韓国に負けて久しいんだよ。90年代の認識ですか、この国は。

今や2ナノですよ? 2ナノの時代に40ナノチップ工場作って喜んでる国がいきなり世界最先端を目指せるとでも?アホですか。それ以前にもルネサスとエルピーダでオワコンなのに。

NVIDIAとインテルはさすがっすね。米国の半導体シェアは80年代の日本の分をまるまる奪い返したようなもんです。

ちなみにすでにオワコンと言われて久しい日本の半導体世界シェアは2019年当時で既に10%ですがキオクシア(旧東芝メモリ)が外資に落ちたせいで一気に2021年には6%にまで落ちました。さらに今や4%です。こんな4%世界シェアの国が一発逆転できると思う方が既に頭がおかしいのです。なんだったら台湾だって半導体競争に負けてますからね。つまり日本に進出してきた台湾企業はもう人件費の安さでしか競争が出来なくなったのです。

ちなみに2ナノより短い半導体は作れません。となるともう基板回路開発競争になるのです。もうムーアの法則は限界なのです。

じゃあ基板回路なら日本はオワコンなのか。そんなことはありません。実は世界初の量産プラスチックメッキ開発は日本で関東学院です。おかげで(学)関東学院は基板回路権だけで儲けていて年間1億もの収入があり表面工学の卒業生は日本CMKとかメイコーとか沖電気という基板回路大手に就職して活かす……つまり2ナノチップの開発よりもその先にある2ナノの限界に達した時に来る基板回路高速開発で勝負する時に日本は一気に形勢逆転します。そう、もう2ナノ未満だと原子の大きさと同等になるので2ナノ未満には出来ないのです。だから超・高速基板とかフォトレジストなどの競争の方がずっと効果的なのです。日本はレジストのシェアが9割でしたっけ? 今までは半導体装置やレジストメーカーや基板回路メーカーは半導体完成メーカーに買いたたかれていました。関東学院の基板回路権もしかりです。それが逆転するって意味です。

日本の半導体メーカーは基板回路を下請のように扱っていますが。

つまり全然我が国の価値が分かってないんですね。「フォトレジストってなんだよ?」って話でしてね。

なぜか東工大卒とか東大卒とか京大卒は東京エレクトロンというとこに行き関東学院卒は日本CMKやメイコーに行くのですがね。今のところは半導体製造装置つまり東京エレクトロンの方が儲けが大きい(それでも完成メーカーに買いたたかれる)からなんだけどもういい加減に「基板回路」の重要性に気が付いてほしい。

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