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Deflected double weaveと強縮絨

この織りは、日本では英語表記か「ディフレクテッド ダブル ウィーブ」とカナカナ表記されますが、false double weave とも呼ばれます。
日本語に訳すなら、疑似二重織り、二重織りもどき、個人的にはこちらの方が受け入れやすいです。
組織図や織り方は、インターネット上にたくさん出回っていますので、私はこれらの本を持っておらず、ネット上の組織図や記事を参考に、織りの計画を立てています。
今回は、まだ織ったことがない方向けに、どんな織物なのか少しばかりご紹介します。

Deflected double weave

名前からは難しそうな感じがしますが、実は織り易い二重織りで、リジット機でも織れます。
その場合、ピックアップしなければなりませんが、そのピックアップが割と簡単にできるのです。

一般的な二重織りは、それぞれの層が織られ、重なり合っています。
これに対し、Deflected double weaveは、1つの層は織りブロック浮きブロックが交互に現れ、浮きブロックは常に織りブロックの周りに逸れて、各層の浮きブロックは絡み合い、織りブロックが2層重なることはないのです。

糸を線、織られたところを面とするなら、線と線が重なることはあっても、面と面が重なることはありません。
なるほど!疑似二重織りと呼ばれるのも納得できますね。
もちろん縮絨したり、機から下ろしテンションを掛けない状態なら重なる部分もありますよ。

組織図

私が以前織って、インスタグラムに投稿した時の組織図です。

パターン1と2の経糸、緯糸本数は、お好みで変更して下さい

強縮絨

海外ブログで強縮絨された作品を見て、私も試しました。縮絨を繰り返す手間がありますが、布化していく過程が見られ面白いです。

6回目の縮絨後
だいぶ乾いてきました

参考

各パターンの本数が少なく、パターンの繰り返し回数が多い場合、織り上がったものは1枚の布のようになります(下写真参照)。

最後までお読み下さりありがとうございました。
Grazie mille (๑˃̵ᴗ˂̵)

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