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20.タイで突然よみがえった記憶に納得したのはもう何年前だろうか

タイが好きで、コロナ禍になる前には、年に5~6回は訪れていた。

きっかけは、バックパッカーで東南アジアを旅する息子の影響。

何がそんなに彼を惹きつけるのか?始めはそれを知りたくて

当時はLINEもまだないし、携帯電話を持つのも嫌がっていた息子と

なんとかメールでやり取りしながら、タイで待ち合わせをしたのが最初だった。

初めていく外国って、なんだか緊張するものだったけれど、何故かタイは

すぐ慣れて、緊張もせず…というよりも、日本に居るときより

もしかしてリラックスできているような気がした。

バックパッカーでタイが好きな息子に「タイで何してるん?」と聞くと

「現地の人のように暮らしてる。タイにいるほうが自分らしく居れる。」

そう言った言葉を思い出し、とっても納得だった。

まずは食べるものが美味しくて安い!どんなに好きな外国でも

食べるものが合わないと、日が経つにつれて苦痛になるものだ。

そして『人』…。ほほえみの国と言われるだけあって穏やかで優しいタイ人。


ある時、アユタヤに友人と二人で訪れると、今は観光地となったそこは

普段は観光客で賑わっていることが多いのに、その瞬間、なぜか二人だけになっていた。

ただ、ボンヤリとそこに佇んでいると、心の奥深いところから、まるで

ヒプノセラピーを受けているように記憶がよみがえってきたのだ。

『あ!私、昔(前世)ここで修行をしていたんだ』そう思い出し、

そのことを伝えようと友人を見ると、感動で泣いている彼女。

『どうしたん?』と聞くと『私、昔(前世)ここに居ました』と同じことを

言い出した。

あぁ、同じ時代に生きていたのか。

だから一緒に来たんだ。

そこに立つだけで時空を超えていた二人。

こんなにタイが好きなのはやはり昔からの縁があるからなのだ…と納得した。

『ただボンヤリ佇む』という行為が、二人を一瞬にして催眠状態に誘導し

前世の記憶を思い出させてくれた。

私たちは、ちゃんと自分の内側に過去や未来の記憶を持っているんだな。

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