#26 transitions(転換語,つなぎ言葉)に関する英語記事,拙訳(2170字程; VOA Learning English, 2017/9/7)
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(英文元記事765words)
1.1963年、ジョン・F・ケネディ大統領は、アメリカの大学で有名な演説を行いました。その演説で、ケネディ大統領は次のような言葉を述べました。
「私たちの問題は人間が作ったものです。それゆえ、それらは人間が解決できるものです。そして、人はその人が望むだけ成長できるものです。人間の運命に関するいかなる問題も人間自身を超えることはありません。」
2.transitionsとは何か
transitionsとは、考えの間の関係性を示す言葉です。英文法の専門家である Susan Conradと Douglas Biberによると、transitionsとは学術的な文章で最も使われるものということです。
これらの transition words(転換語、つなぎの言葉、つなぎ言葉)には異なった使われ方があります。それらは、結果や明確にする説明や例示が続くことを示すことができます。これらの用法について詳しく見て行きましょう。
3.(1) 結果が続くことを示す場合
結果が続くことを示すつなぎの言葉には、thereforeと thusがあります。
あなたがこの記事の最初に聴いた言葉は、thereforeの一つの例を与えてくれます。
"Our problems are manmade; therefore, they can be solved by man."「私たちの問題は人間が作ったものです。それゆえ、それらは人間が解決できるものです。
この引用で、thereforeという言葉は2つの命題つなげています。 "Our problems are manmade"と"they [our problems] can be solved by mankind."です。
thereforeという言葉は、 「その理由で・・・」("for that reason" )あるいは「~という理由で・・・」("because of that...")ということを示唆しています。
thusも、同じような意味を持っています。学術書の著作者はしばしば、それを要約や結論を示すもんもとして使います。"Thus, we conclude that..."のような言葉で始められている文章を読むことがあるかもしれません。
この場合、thusという言葉は記述の文章で示されている考えや議論を引き合いに出しています。
一般に、著者は、すでに触れた理由が、それが結論につながることを述べています。
(2) 考えを再述したり明確化したりする場合
つなぎの言葉(transitions)の2つ目の用法は、考えを再述したり明確化したりすることです。よく使う例には、in other wordsや i.e.がります。
過去の Everyday Grammar記事からのこの例文を考えて見て下さい。
"Adverbials can appear at different places in a sentence. In other words, they are movable." 「副詞的な役割の言葉は、文の異なった場所に現れえます。言い換えれば、それらの場所は動かせるということです。」
この例文で、2つ目の文は1つ目の文に出てきた考えを再述し明確化しています。この引用された例文は、要点をより記憶しやすくより理解しやすくするのに役立っています。
i.eもまた、考えを再述したり明確化したりします。著者はしばしばそれを、かっこ書の中の文やフレーズとして使います。
Everday Grammarの記者は、次のように書くことができるでしょう。
"Adverbials can appear at different places in a sentence (i.e. they are movable). 「副詞的な役割の言葉は、文の異なった場所に現れえます(すなわち、それらの場所は動かせるということです。」
この例文は前の例文と同じような意味です。文体上は異なっていますが。
(3) 例示を与える場合
つなぎの言葉の最後のグループは、著者が例示を提供しようとしていることを示します。よく使われる言葉には、for exampleと for instanceがあります。
ロナルド・レーガン大統領が1988年の国連での演説で for exampleをどのように使ったか考えて見て下さい。
"That is why when human rights progress is made, the United Nations grows stronger-and the United States is glad of it. Following a 2-year effort led by the United States, for example, the U.N. Human Rights Commission took a major step toward ending the double standards and cynicism that had characterized too much of its past." 「なぜなら、人権が進歩したときに、国連がより強くなり、合衆国がそれを歓迎したのです。たとえば、国連が主導した2年にわたる努力に引き続いて、国連の人権委員会が、過去にあまりにそうであったようなご都合主義(double standards)や皮肉屋的な性質を終わらせる大きな前進を遂げたというときのことです。」
レーガン大統領が述べた2つ目の文は、長いが、彼が最初の文で示した要点を補強しています。これは、書く場合や公式な場で話す場合の両方で役に立つパターンです。
4.動かせるということ(movability)
今日検討してきたつなぎ言葉(transitions)は、文の異なった場所に現れえます(ただし、i.e.や e.g.は、あまり場所を動かせないです。なぜなら、それらはかっこ書の中で使われることが多いからです。)。
この文における位置を動かせるという性質(movability)は、学生にとって書くことの理解において重要です。
レーガン大統領の演説に戻って考えてみましょう。彼は彼の文の中間で for exampleを使いました。
"Following a 2-year effort led by the United States, for example, the U.N. Human Rights Commission took a major step toward ending the double standards and cynicism that had characterized too much of its past."
レーガン大統領は、for exampleをこの文の別の場所に使うことができたでしょう。その一つとして、文の冒頭に置くことなどです。
そのような文は以下のようになります。
"For example, following a 2-year effort led by the United States, the U.N. Human Rights Commission took a major step toward ending the double standards and cynicism that had characterized too much of its past."
5.あまり多くつなぎ言葉を使わないで下さい。
さて、つなぎ言葉について学び終えましたので、今度はあなたがそれを使う練習をするべきです。
しかしながら、それらをあんまり多く使わないで下さい。もしそれをあまりに多く使うと、あなたの読者やリスナーは興味を失うかもしれません。
また、話しているときには、今日私たちが論じたつなぎ言葉を使うことについて注意を払って下さい。それらは丁寧で許容できる言葉ですが、それらはあなたがとても形式ばって話しているように聞こえる場合があります。
時間をかけて練習することで、あなたはつなぎ言葉をいつ・どのように使うかを正しく学ぶことができるでしょう。
では、私たちの記事の終わりに移行するときです。
以上[2020/10/25 4:05 am]
John Russell wrote this story for Learning English. Caty Weaver was the editor.
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