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#33 英文ライティングルールの確認方法(2020字程; VOA Learning English, 2020/12/5)

ヘッダー画像: "writing" from Unsplash, by Dan Counsell

(英文元記事643字)

1.最近誰かに尋ねられました。「ライティングルールに関して誰に最も権威があるか、あるいは最も尊重されている情報源は何か、教えて頂けますか。」と。ライティングルールについては優れた情報源がいくつかあります。しかし、ビジネス文書や、テクノロジー関係の文書、政府機関文書、学術文書など、分野によってルールが異なります。

2.Strunk & White

  専業作家は、ストランク・アンド・ホワイト(Strunk & White)の『英語文章ルールブック』("The Elements of Style")のようなハンドブックに頼ることがよくあります。1959年に出版されたこの本は、ウィリアム・ストランク・ジュニア(William Strunk, Junior)と、いくつかの人気児童書の作家である E・B・ホワイト(E. B. White)の初期の労作を併せたものです。"The Elements of Style"にはいい文章を書くためのシンプルなルールが書かれています。この本の1920年版は、Project Gutenbergで無料で手に入れることができます。最近の版では、性別や、句読点の変更などの問題が扱われています。

3.Chicago Manual of Style

 学校でレポートを書く学生は、シカゴ大学の『シカゴ・マニュアル・オブ・スタイル』(The Chicago Manual of Style)のような本を使うことができます。シカゴ・マニュアルは、英文法と、学術論文の作成方法を取り扱っています。1906年に初めて出版されました。ケイト・L・トゥラビアン(Kate L. Turabian,1893-1987)の『研究論文、学位論文、学術論文作成者のためのマニュアル』(Manual for Writers of Research Papers, Theses, and Dissertations)は、シカゴ・マニュアルをベースにしています。彼女の著述は特に、高校生や大学生に役立つものです。オンラインで無料で入手できます。

4.Purdue OWL

 ライティングについて助力を求めるのに最適な場所は、バデュー大学(Purdue University)のオンライン・ライティング・ラボ(Online Writing Lab)、略して「OWL」です。前述したように、テクノロジー関係の文書や学術文書は、教師が学校での文章として期待しているものとは異なります。そのため、パデュー大学のOWLでは、技術的な資料やビジネスレターを書くためのガイドが用意されています。

 OWLには、遠隔地で仕事をされている先生方にも役立つ情報源があります。教師は、ライティングに関連する多くのテーマのについて発表されたものをダウンロードすることができます。

5.剽窃行為をさけるために

 別の英語学習者から、文章を書くときに剽窃(ひょうせつ)となることを避けるためにはどうしたらいいでしょうかとの質問を受けました。剽窃(plagiarism)とは、誰かが他人の労作を自分の物にしてしまうことです。

 多くの学校では、他の人の言葉をコピーした場合に、厳しく罰せられます。英語を学習している人にとって、ライティングには様々な問題がありますが、彼らに助力するために、OWLでは、特にESL(English as a second langugae、第二言語としての英語)の学生のためのコーナーを設けています。その中には、アメリカの学校がどのように剽窃に対処するかについての説明が含まれています。

 インターネット上の情報を見つけたとき、それをコピーすることはあまりにもたやすいことであり、それをコピーして自分の書いた文章として直接使うことはできないことです。このようなことを避けるために、OWLは、自らが読んだものを深く理解するためにより多く時間をかけるように促しています。インターネットを利用する前に、まず本や印刷物を見ることから始めましょう。インターネットで情報を見つけたら、ノートに手書きでメモしましょう。書いているうちに、自分の言葉に置き換えて見て下さい。この作業は、パラフレージング(paraphrasing、言い換え)と呼ばれます。

 著述全体の意味を考えます。あなたは、その情報が自分自身のアイディアとどのように関係しているのか、あなたの読者に伝えたく思うでしょう。他の著作者のそのままの言葉を使用する場合には、それらの言葉の前後に引用符『』("_")をつけて、引用元をどのように見つけるかの方法を読者に伝えるように、気を付けて下さい。この記事で最初に挙げた2つのガイドブックは、様々なスタイルの文章における引用の仕方を説明しています。

 他の著作者の文章をどの程度上手にパラフレーズできているかが不確かなときには、自分の文章が他の著作者の文章とどのくらい似ているかを教えてくれるオンラインツール(plagiarism checkers, such as: Plagiarism Checker by Grammarly)があります。あなたの学校にどのツールを薦めてくれるか問い合わせて見て下さい。あるいは、あなたの書いた文章から数行を取り出して、インターネットの検索エンジンにコピペすることもできます。もしそれらが、他の出版物と同じものであれば、検索結果がおそらくその出版物を特定してくれるでしょう。

6.他の人に協力を仰ごう

 自分の書いた文章の良し悪しを試してみるもう一つのいい方法は、音読してみて、それが理解しやすいかどうかを確認することです。友人や家族に、自分の文章を読んで聞いてもらい、理解しやすいかどうかを教えてもらいましょう。うまく書くことは簡単なことではありませんが、完成したときには、自分のアイディアを明確に相手に伝えられたという、いい感覚を得ることができるでしょう。

以上[2020/12/13 4:05 am JST]

Jill Robbins wrote this story for VOA Learning English. George Grow was the editor.


注: DeepL翻訳(無料版)を併用しました。2時間半ほどかかりました。

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