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2020年は映画もよく観ました

今年は新作の公開延期が多かったので旧作を観たのがほとんどですが。
「9人の翻訳家」「劇場版メイドインアビス 深き魂の黎明」「コードギアス 復活のルルーシュ」「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「ヴァイオレットエヴァーガーデン」「TENET」「タワーリングインフェルノ」「キーパー」「鬼滅の刃」「羅小黒戦記」「インターステラー」「バック・トゥ・ザ・フューチャー1~3」「プロメア」「1917」…他にもあったかも。

文字に起こしてみると存外そうでもないのか。いえいえ、自分にしては観た方です。好きだけれどものぐさ。なので、例年はこの半分くらいでしょうか。
この情勢下で存分に、かつ安全に非日常へ没頭出来るのが映画館でした。応援上映でもなければ話すことはないですしね。そして一席ごとに空けての座席販売。これが良かった…!映画を観ている時、他人が視界に入らないのがとても快適でした。自分は比較的、空いている時に行っているのであまり嫌な思いをすることは少ないのですが、それでも遭遇する時は遭遇する貧乏ゆすり居眠りスマホ…これ一度でも目に入ると気になって仕方ない。それが一席空けるだけでこんなに広々と快適になるとは思いませんでした。これを続けてほしいとはなかなか言えませんが、お値段高めのシートの有効性を軽く体験できた気がします。

今年は色んなやりたかったことができませんでした。根性でまた祇園祭行ってみよう、フェスに一度は行ってみよう、京都の紅葉を見てみたいなど大きなイベントから、観たかった展示まで。仕方ないとわかっていても、そこに向けて高まっていた気分は否応なく萎むものです。それを上手くなだめてくれたのが、自分にとっては映画館でした。
劇場の匂い、ポップコーンの香り(食べないけどあの匂いがしているのが好き)、開場のアナウンス、暗いスクリーン、柔らかくも固くもない座席、映画泥棒のCM、同じ方向を見つめるお客さんたちの頭。映画の本編が始まっていないのにそれだけで嬉しくなりました。

非日常に没入出来る時間がこんなに大事とは。それまで当たり前のように行っていたことが、どれも非日常だったのだなと思いました。外食、誰かと出かけること、ショッピング、芸術などなど。あの時ばっさり断たれたものは非日常であり、それが自分たちの日常を支えていたのだなあと痛感しました。
「不要不急」の線引きは難しいです。

映画館はそれまで映画を観に行くだけの場所から、今年は「体験」する場所へ自分の中でアップグレードしたように思います。爆音やIMAXの超特大スクリーンやLIVEZOUNDなどをいつも以上に楽しみました。旧作でも「観る」だけから「体験」するものへと変わっていったので、また感じ方が変わるんですね。それがとても面白かったです。
「インターステラー」の宇宙での圧倒的な孤独、「もののけ姫」や「風の谷のナウシカ」のシアターいっぱいに広がる自然の音と音楽、一つ一つ観るたびに涙が出ていました。作品だけでなく、今ここで映画を「体験」していることに感動していたというか。
その最たるものが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の映画館での公開でしょうか。これを観ている間、シアター内だけはその公開当時の時間に戻っていく感覚。2だと最後に3の予告もあって余計にでした。それにこれを観に来た人って、好きだからこそ観に来たのだろうと思うので、そんな人たちと一緒に観ることができたのが楽しかったです。こういうのを経てますます好きになっていく。

来年も映画館へ行って映画を観続けていきたいと思います。名画座でもじっくり腰を据えて観られるようになるかなあ。名画座行く前にコンビニでお昼ご飯を探している時間も楽しいんですよね。大体パン一個か二個になるんですけど。
そういう「非日常」にまた入り込めるのを待っています。
なのでゴジラvs.コング、ナイル殺人事件待ってます。特にナイル殺人事件は最初の公開予定日に休みとって初日に行こうとまで考えていたので本当に映画館でやってほしい。配信じゃないんですよ…映画館で観たいんですよ。鹿の王も楽しみ。

そんな今年の映画締めは「プロメア 滅殺開墾ハードコア」。大爆音で座席から全身から空気まで震えてきました。定期的にこれやってほしい。

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いやー楽しかった。来月は何を観に行こうかな。

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