2021年7月10日(土)
「イエスの十字架は何のためだったんだろう?」という問いに対し、ある小学生がとても面白い回答をしてくれた。
「目立つため」
最初は私もよく理解できなかった(自分が想定していた回答とは大きく異なっていたため)が、彼が話すのを聞くうちに、その答えが十字架の決定的に重要な側面を言い当てているような気がし始めた。
十字架で劇的な死を遂げることによって、イエスの存在は「目立つ」ものとなった。老衰や病死ではおそらく与え得なかったであろう強烈なインパクトを。
ローマ帝国がイエスを十字架にかけたのは、反ローマ派を抑止するための見せしめだったのかもしれない。しかし、その作戦は裏目に出たことになる。
これを神の視点から捉え直せば、神はイエスの存在を「目立たせる」ために、屈辱的かつ劇的な死を "演出" する十字架を用いられたということになる。
英語の本を読んでいると、よく “God orchestrated all of this” みたいな文章に出会う。"演出" ということばで私が表現したかった意味はこれに近い。
まったく想定していなかった回答から、イエスの死の「劇的側面」に気づかされました。
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