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2021年10月28日(木)|郊外の発見

 僕は「郊外」と言われてもピンと来ない。より厳密にいうと、田舎にいた頃は特にピンと来ていなかった。「郊外」と聞いても、具体的なイメージが何も湧いてこなかった。

 大学で大阪に越してきて、都市部に頻繁に行き来するようになって初めて、「郊外」の概念が分かるようになった気がする。

 何が言いたいかというと、「郊外」は「都市部」を前提にした概念であり、そもそも「都市部」の感覚がない人間に「郊外」は分からないのではないか、ということ。

 都市部生まれ都市部育ちの生徒に「郊外(suburb)って分かる?」と尋ねると、「〇〇のへんとかそうですよね」という回答があった。ど田舎生まれど田舎育ちの僕には、その「〇〇」のサンプルがなかったのだ。

 大阪に越してきて都市部が身近になり、ある程度頻繁に行き来するようになったことで、自分の中に「都市部」の感覚が芽生えた。新しく得たこの都市部の感覚と、ネイティブ的に身につけていた田舎の感覚との間の中間地点に、ついに「郊外」を見出したのだ。

 ・・・と言いたところだが、正直まだよく分かっていない。

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