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職務経歴シートの一工夫をお勧めします。その2

 様式2職務経歴シートについて引き続きお伝えします。
 一つ目は、どのような事業を行っている会社で働いていたのかということでした。 

二つ目は、自分はどんな役割を果たしていたのかということです。

 内容の記入欄に、「配属」や「職種」、派遣社員であれば「派遣先」など明記するとさらにわかりやすくなります。
そうすると、勤務先でその人が期待される働き方や役割や責任が想像できるようになります。
 そのあとに、その役割をどう果たしてきたのか、自分のやってきた仕事の内容を列挙していけば、説明が整理されていて、わかりやすくなります。
読んだ人の見立てとしては組織内での動きの方向性は3つあります。
1,組織内の横の異動(職能)、2,組織内の縦の異動(職位・職階の上下)、もう一つは3,組織の中心に向かう動き(中心性)です。組織内の3次元モデルと呼ばれるものです。
 自分はどの位置にいたのか、その位置のとらえ方はどうなのかということです。

 もう一つは、「ジョブ・カード活用ガイド」(職務経歴のある方向け)でいえば7ページ下段の、自分の強みと弱みを整理する表とつながります。これは仕事の経験や周囲のフィードバックを体験することの積み重ねで一人ひとりに形づくられてきた信念、自分と置かれた環境との相互作用によって形づくられた「自己イメージ」です。これには3つの側面があります。

1,才能と能力について:自分は何ができるのか。どのような仕事が得意なのか、又苦手なのか。
2,動機と欲求について:自分が本当のところやりたいことは何か。仕事を通じて何を求めているのか。
3,態度と価値について:どのようのことをやっている自分に意味を感じるのか。何に価値を感じるのか。

 ということです。なお、補足ですが実はこのキャリア・アンカーは、キャリア選択の時の指針となる反面、逆に自身の制約となっていることもあるのです。ご自分だけでは気づきにくいことですので、キャリアコンサルティングをお受けするメリットがここにもあるわけです。

 

キャリア・アンカーの種類と特徴

 以上、このことを参考にして、ジョブ・カード様式2職務経歴シートに取組むことをお勧めします。その結果が、ジョブ・カード様式1キャリアプランシートにつながります。
 次回その3で終了します。
 
※1、組織の3次元モデル、※2、キャリア・アンカー(職務経験のある方で10年ほどして形づくられると言われています)いずれもエドガー・シャインMIT産業組織心理学教授。キャリアコンサルタントの基本知識として発達論的アプローチで学習します。
 

・・・04/10/17・・・