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職務経歴シートの一工夫をお勧めします。その1

 今日は、久しぶりにジョブ・カード様式2「職務経歴シート」を、改めて古い順から書き込んで整理して、「仕事で身につけた職業能力」の確認と棚卸をするジョブ・カード作成支援を、時間をかけて行いました。
 そこで改めて感じたことをお話します。

 相談者の方は、ジョブ・カード活用ガイドブック(就業経験のある方向け)を参考に作成してきました。ガイドブックでは、株式会社▲▲物産で一筋28年勤務した例が載っていますが、実は、複数の転職経験のある方でした。
 その通りの書き方をしているのですが、一緒に振返るときに感じたのは、読むだけではわからないことがかなりある、ということです。ご自分だけはわかってるが相手には伝わらない書類、ということになります。

一つは、会社名しか書いていないことです。

 皆さんも会社名を見ただけでは、何をやってる会社なのかわからないことが結構あると思います。私がお仕事を受託している「ランゲート」さんも、社名だけではわからないですね。
 働いた会社がどんな事業を行っているのか、会社名だけではわからないのです。「業種:○○業」と追記しておくとわかりやすくなります。

 出来れば標準産業分類(総務省:平成25年10月改訂)よりも具体性を持たせて表現してあると一層よくわかります。例えばハローワークインターネットサービスにも標準産業分類が掲載されていますが、それを見ると大分類、中分類、小分類とあります。小分類で見ても「041海面養殖業」、「092水産食料品製造業」、「281電子デバイス製造業」、「501百貨店・スーパー」など表記されています。

 小分類だけでもまだよくわかりません。海面養殖業なら「何を養殖しているのか、ホタテなのか業種は等々」そこまで表現するとわかりやすいです。水産食料品製造業でも「水産練り製品なのか、塩干し干物なのか、缶詰なのか等々」、電子デバイスでも「デバイスのうち何を製造」している会社なのかということを加えるとより分かりやすくなります。

 ご相談いただいた方の職務経歴を拝見し、お話しながら判断します。さらに付け加えることもあるのは、働いた会社の事業規模もわかるように表現することもお勧めしています。従業員数や、チェーン店でしたら本社所在地と全国や事業展開エリアでの店舗数など、書いてあるとさらに伝わります。

 形式的なものにこだわらず、よくあるお話ではなくリアリズムが既成の概念や現状を打破すると考えています。例えば、人は見た目が大切というお話もよくされますが、私は、基本は人は中身が大切と思っています。その確かなベースがあって、それをどう表現するかのお話だと感じています。
この意味で、様式2職務経歴シートは、ご自分が身につけてきた「職業能力」を改めて確認し整理することに有益です。これが中身です。それと同時に、その職業能力を相手に伝えるキーフレーズを整理するものでもあると考えています。これが表現です。
 これによって、様式2職務経歴シートは、応募書類として「職務経歴書」としての利用や作成に活用ができるということです。もちろん「面接」の受け答えの準備にもなります。

ふたつ目以降は、次の記事にて引き続きご案内します。


・・・04/10/07・・・