見出し画像

【歌詞考察】オセロ / TOMOO

TOMOOのMステ出演まで温めておいた歌詞考察をこのタイミングで世に送り出そうと思う。

記念すべき1曲目はこちら 「オセロ」

【歌詞】

踏み台にできるものなんて一つもない やになるほどずっと覚えてる
雑なさよならも 溜め込んだやさしさも 返せないままのメッセージも
お揃いで見れる夢なんていくつもない 歩き続けてまた会えるかな
もうちょっとやめないよ ギリギリのオセロ 裏返す日が来るまで
枯葉踊る乾いた花道を走って 紙吹雪はないけど ど真ん中 歌って
君といつからだってはじめる Play back 懲りないエンドライン
どうやったって聴こえるまんまでいいよ 不穏なメロディ
いつか笑って話せる YOU YOU 見てないエンドライン
目を閉じたって映るあの日に バイバイ 言わないからさ


悲しい日に君が笑っていたこと 隣でただ唇噛んだこと
かじかんだ思い出は落ち切った砂時計 君と回す夢を見てた
枯れ葉踊る乾いた花道の向こうへ  紙吹雪はないけど ど真ん中 笑って
いつからだってはじめる Play back 懲りないエンドライン
どうやったって聴こえるまんまでいいよ 不穏なメロディ
いっせーのでたたいた鍵盤 見てないエンドライン
目を閉じたって映るあの日に バイバイ 言わないからさ

いつからだってはじめる Play back 懲りないエンドライン
どうやったって聴こえるまんまでいいよ 不穏なメロディ

いっせーのでたたいた鍵盤 見てないエンドライン
目を閉じたって映るあの日に バイバイ 言わないからさ

TOMOO作曲


【Behind Tthe Sceneより】


オセロの石は白と黒が裏表になって一つでできている。
TOMOOはこの曲の中で黒と白、一番対極にあるようなものが表裏一つになっていることに目を向けている。

さらに、オセロとは白か黒かを競うゲームだが、ある一手によってボード上の色が一気に反転する。
この様子を人生に例えた巧妙な歌詞だ。

ネガティブな記憶や思い出、性質。一見そのように見えたこととか、
明らかそういう風に見えたことでも
ある瞬間を迎えたときに過去のそれまでのことが
見えてる面とか、光が当たる部分が変わることって人生で起こりえるんじゃないかなって。

By TOMOO

【考察】

この曲の作成時期はTOMOOにとってメジャーデビューのタイミングと同時期に当たる。
私はこの曲を彼女が彼女自身の人生の飛躍を描いたものだと解釈している。

6歳からピアノ遊びを始めた彼女は歌詞に合わせて即興で音をつけることで音楽を楽しんできた。
メジャーデビューというタイミングで彼女が彼女自身の人生について振り返った時、その遊びは人生の“遊び”でも“踏み台”でもない。彼女のシンガーソングライターとしての活動の一部であると自覚したのではないだろうか。

「いっせーのでたたいた鍵盤 見てないエンドライン
目を閉じたって映るあの日に バイバイ 言わないからさ」

彼女の音楽活動には楽しい道のりだけではなかったはずだ。それでも乗り越えられたのは、乗り越えたと“思えるのは”今があるからで、

「未来は過去を変える力を持っている」ことを

彼女は彼女自身に、
そして私たちに伝えようとしているのかもしれない。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?