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Landschaft(ラントシャフト)は出版社&オルタナティブスペースです。文化、社会…

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Landschaft(ラントシャフト)は出版社&オルタナティブスペースです。文化、社会、政治の生まれる風景に目や耳を澄ませ、対話が生まれるような場/メディアを作ることを目指しています。http://www.landschaftpublishing.com/

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    語りの種2 つなぐ。

    語りの種2 つなぐ。特集 犬山 下本町商店街のこれまでとこれから犬山城から南にのびるメインストリート本町通り。今では犬山駅から西に伸びる道(六間道路)と交差するところで終わっていますが、ひと昔前までは、その賑わいは、さらに南に下り、下本町をすぎ、外町、出来町をこえ、犬山口駅まで続いていました。この通りは稲置街道(いなぎかいどう)とも呼ばれます。できたのは江戸時代のこと。名古屋城下と中山道伏見宿(現・岐阜県可児郡御嵩町)を結ぶ木曽街道(上街道)が整備されたのち、二代犬山城主成瀬正虎は、木曽街道の楽田追分から犬山城下まで稲置街道をひらきました。その街道が犬山口駅から犬山城までのルートと重なります。往時は店が立ち並び、人の往来も盛んでした。犬山の観光といえば、犬山城と城下町の町並みが残る本町通りに集約されがちですが、こうした街道や川の道を含め、本当は歴史的にも空間的にも多岐にわたる広がりがあります。本書では、一時期は銀座とも呼ばれた下本町商店街に焦点をあてるとともに、故きよき犬山のまちをフルに楽しもうと、アートや文化に焦点をあてた「犬山フルまちミュージアム2023」の試みをアーカイブします。主な会場は下本町商店街や木之下城伝承館・堀部邸。本町通りからさらに南に下る一帯です。犬山の昔を知る人の知恵、記憶をつなげることは、過去を知ることにとどまらず、犬山の未来を考える上での豊かな文化資源となるはずです。ここで撒かれた種は、どういった未来につながっていくでしょうか。【目次】はじめに1 下本町商店街  下本町商店街が栄えていた頃   話し手:大鹿剛巨さん×大倉茂紀さん  コラム1 まちで店をやるということ 柴田憲一  コラム2 歴史と文化が地続きにつながるまち 戸田祐希利  下本町防災建築街区    2 犬山城下町50年の移り変わり 服部敦空中写真でみる城下町の変化犬山の店舗地図3 すみっこの記憶 楠本亜紀  犬山の8ミリ映像  東京大学生態水文学研究所アーカイブズより4 犬山フルまちミュージアム2023   Hiphopミュージックフェス  TOMASON 作品制作  クラフトワークショップ  ショートムービーワークショップ  AHA! すみっことわすれもの  フルまちアーカイブ展示  みんなの記憶地図♦︎ みんなのアーカイブ ♦︎地域の過去、現在、未来に関心を寄せ、取材し、記録、保存、活用しようとする人のための草の根型コミュニティ・アーカイブ。写真や映像、語りをもとに、地域の、歴史、記憶をとどめ、未来に向けて発信するためのプラットフォームを作る活動を行います。https://www.archive4everyone.org_______________________________書籍 語りの種2 つむぐ。   特集 犬山 下本町商店街のこれまでとこれから制作 犬山ふるまちミュージアム実行委員会企画・編集・構成 みんなのアーカイブ 楠本亜紀アートディレクション CUUDESIGN(クウデザイン)発行 Landschaft Press発行日:2024年 2 月 29 日 第一刷本体 1,500円+税100頁/A5版/右開き
    ¥1,650
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    語りの種 犬山の生活史ー聴く、綴る、編む

    はじめに犬山の昔について教えてください。五感に残る記憶を教えてください。そんな突然のお願いに、五人の方がお話を聞かせてくださいました。芸妓さんのいる置屋が軒を連ね、三味線や唄が聴こえるまちの音。プロペラ船が往復し、近郊からの観光客がひっきりなしにやってきた桃太郎神社。赤岩の中に綺麗な水があってキラッキラと光る小魚が泳いでいた木曽川。尼僧さんが町を歩き、保育所に関わっていた日常の風景。手作りの演劇やコーラスの舞台に、大勢の観客が詰めかけた戦後犬山の文化活動。この本ではそんな語りが繰り広げられます。「犬山の生活史」プロジェクトは、今では過ぎ去ってしまった犬山での暮らしの細部を留めおこうとする試みです。犬山の昔を知る人の知恵、記憶をつなげることは、過去を知ることにとどまらず、犬山の未来を考える上での豊かな文化資源となるはずです。書き起こしにあたっては、一人ひとりの生の声をできるだけ伝えたく、通常の編集では省かれることの多い方言や口調、間合いなどもそのまま留め置かせていただきました。また、これらの語りはすべて回想に基づくもので、曖昧さを含みます。本書では史実の正確さよりも、揺れも含めた語りをそのまま留めることの方に重きを置きました。わかる範囲での確認、補足はしておりますが、内容はあくまでその時点の話者と、聞き手の関係性の中で生まれた語りの応酬となっています。多方向に伸びる枝葉をあえて捨象せずに残しておくことで、大きく育っていく文化の種がある。みんなのアーカイブでは、そうした種を育てていきたいと思います。みなさんもその声にゆっくり耳を傾けてみてください。そして、いつかまたお話を語り継いでいただければと思います。【目次】はじめに1 芸妓置屋が軒を連ねていた頃 山田隆さん“その師匠なんか、洗濯は必ず水が流れるから高下駄でやってるんだよね。途中で石鹸がなくなると買いに行くんだけど、高下駄でカランカランカランって姉さん被りに襷かけて石鹸買いに行くときの浴衣なんかね、そりゃあもう全然違う”花柳界のピークの頃図師の由来義太夫師匠の美声花柳界のなかの素人の家小学校で邦楽教育をはじめる花柳界から赤線へ名古屋の奥座敷赤線の時代川沿いに立ち並ぶ料理屋芸妓さんを「仕上げる」芸妓さんの兵隊稽古化粧品の匂いとうどんの味歴史に残らない町の記憶楽器が文化を語る2 桃太郎神社と栗栖の観光地化 川治桃光さん“犬山から桃太郎まで大勢の人でね、ほんと、嘘のようでね、自転車に乗れなんだ。”桃太郎神社(御祭神大神実命)のできるまで桃太郎屋敷と野猿公苑栗栖の街道と渡し舟松茸山があった頃桃太郎にちなんだ地名と桃太郎音頭吉田初三郎さんと稲垣満一郎さんの想い出栗栖小学校の頃観光地の賑わいプロペラ船から車時代へ車が珍しかった頃のガソリンの匂い3 ダムがなかった頃の木曽川 江口真一さん“目に浮かぶのは赤岩の中にきれーいな水があって、こんな小魚が、あれは鮎だったんだろうな、キラッキラ キラッキラしてさあ”蛍が舞う川ダムで川がダメになる石の絶対的な役目鮎の遡上川に関わる仕事に就く木曽川の魚たち砂利が流れる川の道川の商売天然プールのあった頃城下町の想い出、五感の記憶4 尼僧さんがはじめた保育園 三輪宮子さん“母はね、一緒には寝なかったんですよ、絶対。すごくプロ意識が高いというか。一緒に寝て風邪をうつすとか、熟睡できないとかがあると保育園の仕事に差支えがあるからって、絶対一緒に寝なかったの。”尼僧さんと尼僧学林保育園のできはじめ熊野町に住んでいた頃五感に残る記憶5 犬山戦後の文化サークル活動「白い城の会」 田中一夫さん“兵隊から帰ってくるとね、私は呉の方から帰ってきたもんで、名鉄じゃなしに高山線で乗り換えだもんで、そうすると最初に目に入ってくるのが白い城の壁が見えるわけよ。そしたらポロポロっと私自身もそこで涙ぐんだわけです。汽車の中から。そういう想い出が犬山城にある。”白い城の会のはじまり様々な文化活動―演劇、人形劇、コーラスろうそくを灯しながらの演劇活動娯楽に飢えた時代記憶に残る風景木曽川の河童予科練のこと名もなき風景の声をとどめる   楠本亜紀_______________________________書籍 語りの種 犬山の生活史ー聴く、綴る、編む編著 楠本亜紀(みんなのアーカイブ) 装丁・デザイン・編集 cuu design ヤマダクミコ撮影 南谷洋策 楠本亜紀発行 みんなのアーカイブ/Landschaft Press(私家版)本体 1,500円+税140頁/A5版/右開き
    ¥1,650
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    線と言葉 楠本まきの仕事

    漫画家・楠本まき作品を読み解く、待望の書。1984年のデビュー以来、時代に先んじたスタンスとスタイルで作品を創造し、進化させてきた楠本まき。研ぎ澄まされた言葉と黒と白の描線によって構成された画面、装幀へのこだわりも含め、比類なき美学を貫き続ける。その創作の原点。京都国際マンガミュージアムでの個展にあわせ、同館長荒俣宏による談話をはじめ、詩人、キュレーター、編集者らによる寄稿。初公開の制作ラフスケッチほか、対談、インタヴューも収録。これまで語られてこなかった楠本まきを読み解く初の試み。____________本書は、楠本初の本格的な展覧会「線と言葉・楠本まきの仕事」展(京都国際マンガミュージアム)に連動し、その作品を多角的に読み解く初めての書として編まれました。線と言葉、デカダンス、スタイルアイコン、パーフェクショニストといった、楠本作品を特徴づける章立ての中に、同ミュージアム館長で、初期の頃から楠本を評価していた作家・博物学者の荒俣宏ほか、詩人、キュレーター、研究者によるエッセイ・論考、編集者、ブックデザイナーとの対談、楠本へのインタビュー、意匠を凝らした装幀の目録、単行本解説等を収録。合間に挿まれるのは、楠本自身が選んだ原稿、下絵、言葉の数々。一本の線から一つの言葉に至るまで、陳腐さに対する非寛容と細部へのこだわりが透徹します。「KISSxxxx」「Kの葬列」「致死量ドーリス」をはじめ、楠本まきの耽美で退廃的、巧緻でスタイリッシュな世界は、世代や国境を超えた評価を得ながら、各方面に影響を与え、読み継がれてきました。本書が楠本作品の新たな魅力を読み解く鍵になれば幸いです。______________________________【目次】第1章 線と言葉 Lines and Words     第2章 デカダンス The Scent of Decadence     第3章 スタイルアイコン Style Icon     第4章 パーフェクショニスト Perfectionist              第5章 ノンコンフォーミスト The Non-conformist     第6章 間にあるもの Between and Beyond     はじめに     君は僕じゃないし僕は君じゃない  三角みづ紀      「瘦せる快楽主義」荒俣宏、楠本まきを語る 荒俣宏      ✴︎対談線と言葉-総合芸術としての漫画  楠本まき×徳永真       他者の視点とのコラボレーション  楠本まき×秋田和徳        新しい世界へ―言葉の力  楠本まき×楠本亜紀          ✴︎論考楠本まき論 解放と連帯のメディアとしての少女漫画  藪前知子    楠本まきはなぜ論じられてこなかったのか  イトウユウ       ✴︎essays & commentsアイデンティティとしてのファッション  磯本美穂    何も起きない平穏な日々のロック  島田一志             ニコラス・ボルノフ Nicholas Bornoff               伊藤美保                               ポール・グラヴェット  Paul Gravett                 ✴︎インタビュー楠本まきが語る 漫画で辿る 漫画家楠本まきが出来るまで      ✴︎装幀解説 楠本まき                            ✴︎作品解説                            ✴︎略年譜                             ✴︎終わりに 楠本まき    _______________________________楠本まき プロフィール16歳の時に『週刊マーガレット』でデビュー。その後、「KISSxxxx」(集英社)、「Kの葬列」(集英社)、「致死量ドーリス」(祥伝社)などの作品で熱狂的な人気を博した。2020年には最新作『赤白つるばみ・裏/火星は錆でできていて赤いのだ』(集英社)を刊行。フランス、イタリア、アメリカ、韓国など、海外でも翻訳本が出版されている。イギリス在住。_______________________________書籍 線と言葉 楠本まきの仕事著者 楠本まき装丁・デザイン 秋田和徳+楠本まき編集 Landschaft本体 2,000円+税128頁/A5版ISBN 978-4-910238-01-2
    ¥2,200
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語りの種2 つなぐ。

語りの種2 つなぐ。特集 犬山 下本町商店街のこれまでとこれから犬山城から南にのびるメインストリート本町通り。今では犬山駅から西に伸びる道(六間道路)と交差するところで終わっていますが、ひと昔前までは、その賑わいは、さらに南に下り、下本町をすぎ、外町、出来町をこえ、犬山口駅まで続いていました。この通りは稲置街道(いなぎかいどう)とも呼ばれます。できたのは江戸時代のこと。名古屋城下と中山道伏見宿(現・岐阜県可児郡御嵩町)を結ぶ木曽街道(上街道)が整備されたのち、二代犬山城主成瀬正虎は、木曽街道の楽田追分から犬山城下まで稲置街道をひらきました。その街道が犬山口駅から犬山城までのルートと重なります。往時は店が立ち並び、人の往来も盛んでした。犬山の観光といえば、犬山城と城下町の町並みが残る本町通りに集約されがちですが、こうした街道や川の道を含め、本当は歴史的にも空間的にも多岐にわたる広がりがあります。本書では、一時期は銀座とも呼ばれた下本町商店街に焦点をあてるとともに、故きよき犬山のまちをフルに楽しもうと、アートや文化に焦点をあてた「犬山フルまちミュージアム2023」の試みをアーカイブします。主な会場は下本町商店街や木之下城伝承館・堀部邸。本町通りからさらに南に下る一帯です。犬山の昔を知る人の知恵、記憶をつなげることは、過去を知ることにとどまらず、犬山の未来を考える上での豊かな文化資源となるはずです。ここで撒かれた種は、どういった未来につながっていくでしょうか。【目次】はじめに1 下本町商店街  下本町商店街が栄えていた頃   話し手:大鹿剛巨さん×大倉茂紀さん  コラム1 まちで店をやるということ 柴田憲一  コラム2 歴史と文化が地続きにつながるまち 戸田祐希利  下本町防災建築街区    2 犬山城下町50年の移り変わり 服部敦空中写真でみる城下町の変化犬山の店舗地図3 すみっこの記憶 楠本亜紀  犬山の8ミリ映像  東京大学生態水文学研究所アーカイブズより4 犬山フルまちミュージアム2023   Hiphopミュージックフェス  TOMASON 作品制作  クラフトワークショップ  ショートムービーワークショップ  AHA! すみっことわすれもの  フルまちアーカイブ展示  みんなの記憶地図♦︎ みんなのアーカイブ ♦︎地域の過去、現在、未来に関心を寄せ、取材し、記録、保存、活用しようとする人のための草の根型コミュニティ・アーカイブ。写真や映像、語りをもとに、地域の、歴史、記憶をとどめ、未来に向けて発信するためのプラットフォームを作る活動を行います。https://www.archive4everyone.org_______________________________書籍 語りの種2 つむぐ。   特集 犬山 下本町商店街のこれまでとこれから制作 犬山ふるまちミュージアム実行委員会企画・編集・構成 みんなのアーカイブ 楠本亜紀アートディレクション CUUDESIGN(クウデザイン)発行 Landschaft Press発行日:2024年 2 月 29 日 第一刷本体 1,500円+税100頁/A5版/右開き
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語りの種 犬山の生活史ー聴く、綴る、編む

はじめに犬山の昔について教えてください。五感に残る記憶を教えてください。そんな突然のお願いに、五人の方がお話を聞かせてくださいました。芸妓さんのいる置屋が軒を連ね、三味線や唄が聴こえるまちの音。プロペラ船が往復し、近郊からの観光客がひっきりなしにやってきた桃太郎神社。赤岩の中に綺麗な水があってキラッキラと光る小魚が泳いでいた木曽川。尼僧さんが町を歩き、保育所に関わっていた日常の風景。手作りの演劇やコーラスの舞台に、大勢の観客が詰めかけた戦後犬山の文化活動。この本ではそんな語りが繰り広げられます。「犬山の生活史」プロジェクトは、今では過ぎ去ってしまった犬山での暮らしの細部を留めおこうとする試みです。犬山の昔を知る人の知恵、記憶をつなげることは、過去を知ることにとどまらず、犬山の未来を考える上での豊かな文化資源となるはずです。書き起こしにあたっては、一人ひとりの生の声をできるだけ伝えたく、通常の編集では省かれることの多い方言や口調、間合いなどもそのまま留め置かせていただきました。また、これらの語りはすべて回想に基づくもので、曖昧さを含みます。本書では史実の正確さよりも、揺れも含めた語りをそのまま留めることの方に重きを置きました。わかる範囲での確認、補足はしておりますが、内容はあくまでその時点の話者と、聞き手の関係性の中で生まれた語りの応酬となっています。多方向に伸びる枝葉をあえて捨象せずに残しておくことで、大きく育っていく文化の種がある。みんなのアーカイブでは、そうした種を育てていきたいと思います。みなさんもその声にゆっくり耳を傾けてみてください。そして、いつかまたお話を語り継いでいただければと思います。【目次】はじめに1 芸妓置屋が軒を連ねていた頃 山田隆さん“その師匠なんか、洗濯は必ず水が流れるから高下駄でやってるんだよね。途中で石鹸がなくなると買いに行くんだけど、高下駄でカランカランカランって姉さん被りに襷かけて石鹸買いに行くときの浴衣なんかね、そりゃあもう全然違う”花柳界のピークの頃図師の由来義太夫師匠の美声花柳界のなかの素人の家小学校で邦楽教育をはじめる花柳界から赤線へ名古屋の奥座敷赤線の時代川沿いに立ち並ぶ料理屋芸妓さんを「仕上げる」芸妓さんの兵隊稽古化粧品の匂いとうどんの味歴史に残らない町の記憶楽器が文化を語る2 桃太郎神社と栗栖の観光地化 川治桃光さん“犬山から桃太郎まで大勢の人でね、ほんと、嘘のようでね、自転車に乗れなんだ。”桃太郎神社(御祭神大神実命)のできるまで桃太郎屋敷と野猿公苑栗栖の街道と渡し舟松茸山があった頃桃太郎にちなんだ地名と桃太郎音頭吉田初三郎さんと稲垣満一郎さんの想い出栗栖小学校の頃観光地の賑わいプロペラ船から車時代へ車が珍しかった頃のガソリンの匂い3 ダムがなかった頃の木曽川 江口真一さん“目に浮かぶのは赤岩の中にきれーいな水があって、こんな小魚が、あれは鮎だったんだろうな、キラッキラ キラッキラしてさあ”蛍が舞う川ダムで川がダメになる石の絶対的な役目鮎の遡上川に関わる仕事に就く木曽川の魚たち砂利が流れる川の道川の商売天然プールのあった頃城下町の想い出、五感の記憶4 尼僧さんがはじめた保育園 三輪宮子さん“母はね、一緒には寝なかったんですよ、絶対。すごくプロ意識が高いというか。一緒に寝て風邪をうつすとか、熟睡できないとかがあると保育園の仕事に差支えがあるからって、絶対一緒に寝なかったの。”尼僧さんと尼僧学林保育園のできはじめ熊野町に住んでいた頃五感に残る記憶5 犬山戦後の文化サークル活動「白い城の会」 田中一夫さん“兵隊から帰ってくるとね、私は呉の方から帰ってきたもんで、名鉄じゃなしに高山線で乗り換えだもんで、そうすると最初に目に入ってくるのが白い城の壁が見えるわけよ。そしたらポロポロっと私自身もそこで涙ぐんだわけです。汽車の中から。そういう想い出が犬山城にある。”白い城の会のはじまり様々な文化活動―演劇、人形劇、コーラスろうそくを灯しながらの演劇活動娯楽に飢えた時代記憶に残る風景木曽川の河童予科練のこと名もなき風景の声をとどめる   楠本亜紀_______________________________書籍 語りの種 犬山の生活史ー聴く、綴る、編む編著 楠本亜紀(みんなのアーカイブ) 装丁・デザイン・編集 cuu design ヤマダクミコ撮影 南谷洋策 楠本亜紀発行 みんなのアーカイブ/Landschaft Press(私家版)本体 1,500円+税140頁/A5版/右開き
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線と言葉 楠本まきの仕事

漫画家・楠本まき作品を読み解く、待望の書。1984年のデビュー以来、時代に先んじたスタンスとスタイルで作品を創造し、進化させてきた楠本まき。研ぎ澄まされた言葉と黒と白の描線によって構成された画面、装幀へのこだわりも含め、比類なき美学を貫き続ける。その創作の原点。京都国際マンガミュージアムでの個展にあわせ、同館長荒俣宏による談話をはじめ、詩人、キュレーター、編集者らによる寄稿。初公開の制作ラフスケッチほか、対談、インタヴューも収録。これまで語られてこなかった楠本まきを読み解く初の試み。____________本書は、楠本初の本格的な展覧会「線と言葉・楠本まきの仕事」展(京都国際マンガミュージアム)に連動し、その作品を多角的に読み解く初めての書として編まれました。線と言葉、デカダンス、スタイルアイコン、パーフェクショニストといった、楠本作品を特徴づける章立ての中に、同ミュージアム館長で、初期の頃から楠本を評価していた作家・博物学者の荒俣宏ほか、詩人、キュレーター、研究者によるエッセイ・論考、編集者、ブックデザイナーとの対談、楠本へのインタビュー、意匠を凝らした装幀の目録、単行本解説等を収録。合間に挿まれるのは、楠本自身が選んだ原稿、下絵、言葉の数々。一本の線から一つの言葉に至るまで、陳腐さに対する非寛容と細部へのこだわりが透徹します。「KISSxxxx」「Kの葬列」「致死量ドーリス」をはじめ、楠本まきの耽美で退廃的、巧緻でスタイリッシュな世界は、世代や国境を超えた評価を得ながら、各方面に影響を与え、読み継がれてきました。本書が楠本作品の新たな魅力を読み解く鍵になれば幸いです。______________________________【目次】第1章 線と言葉 Lines and Words     第2章 デカダンス The Scent of Decadence     第3章 スタイルアイコン Style Icon     第4章 パーフェクショニスト Perfectionist              第5章 ノンコンフォーミスト The Non-conformist     第6章 間にあるもの Between and Beyond     はじめに     君は僕じゃないし僕は君じゃない  三角みづ紀      「瘦せる快楽主義」荒俣宏、楠本まきを語る 荒俣宏      ✴︎対談線と言葉-総合芸術としての漫画  楠本まき×徳永真       他者の視点とのコラボレーション  楠本まき×秋田和徳        新しい世界へ―言葉の力  楠本まき×楠本亜紀          ✴︎論考楠本まき論 解放と連帯のメディアとしての少女漫画  藪前知子    楠本まきはなぜ論じられてこなかったのか  イトウユウ       ✴︎essays & commentsアイデンティティとしてのファッション  磯本美穂    何も起きない平穏な日々のロック  島田一志             ニコラス・ボルノフ Nicholas Bornoff               伊藤美保                               ポール・グラヴェット  Paul Gravett                 ✴︎インタビュー楠本まきが語る 漫画で辿る 漫画家楠本まきが出来るまで      ✴︎装幀解説 楠本まき                            ✴︎作品解説                            ✴︎略年譜                             ✴︎終わりに 楠本まき    _______________________________楠本まき プロフィール16歳の時に『週刊マーガレット』でデビュー。その後、「KISSxxxx」(集英社)、「Kの葬列」(集英社)、「致死量ドーリス」(祥伝社)などの作品で熱狂的な人気を博した。2020年には最新作『赤白つるばみ・裏/火星は錆でできていて赤いのだ』(集英社)を刊行。フランス、イタリア、アメリカ、韓国など、海外でも翻訳本が出版されている。イギリス在住。_______________________________書籍 線と言葉 楠本まきの仕事著者 楠本まき装丁・デザイン 秋田和徳+楠本まき編集 Landschaft本体 2,000円+税128頁/A5版ISBN 978-4-910238-01-2
¥2,200
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こどもと大人のてつがくじかん てつがくするとはどういうことか?

“みんなのいる意味を感じるところ。 新しい世界に踏み出せる場所。” (小5の参加者の声)こどもと大人が一緒に対話し、紡いできたてつがくじかん。愛知と岐阜の県境、悠々と流れる木曽川のほとりにある犬山で生まれた「犬てつ」の、宝物のような3年間のドキュメント。「犬てつ(犬山×こども×大人×てつがく×対話)」が活動をはじめたのは、「てつがく対話」がまだ一般にはほとんど知られていない2017年のこと。てつがく対話についてまったく知らないこどもと大人たちが、進行役に導かれながら、手探りでの対話をはじめます。三年間にわたるつぶさな記録では、問い、考え、聴かれ、問い返されるという繰り返しのなかで、大人もこどもも自分とは違う意見をもった他者や新たな自分を見出し、対話の楽しさや深さ、難しさに目覚めていく様子が浮彫りになっています。さらに、「てつがくすること」をより広い視点から考えるため、第一線で活躍する四人の哲学プラクティショナーに、「てつがくするとはどういうことか?」についての論考を寄せていただきました。一人ひとりのなかにある小さな哲学の声を聞き取り、他者にとっての他者である自己をみつけ、自分の生きている基盤を問い直す。てつがくすることに真摯に向き合った、それぞれの「てつがくする」あり方が見えてきます。哲学対話のノウハウ本とは一線を画する、てつがくすることの意味を一から問いなおす、これまでになかったような実践の書。てつがくすることの夢と希望に満ちた冒険がつまっています。_______________________________【目次】はじめに「犬てつ」という冒険 はじまりの物語 ミナタニアキ 【第一章】こどもと大人のてつがくじかん ミナタニアキ一年目の記録 (1)虫の命と動物の命の大きさは同じか違うか/親から子へ伝えることについて(2)セーフな探求のコミュニティとは何か/質問ゲーム:チームにわかれて問答しよう(3)勉強 (4)ケンカ (5)お金 (6)時間 二年目の記録 (1)テーマから考えよう お金 part2(2)家族(3)「考えるを楽しもう」(てつがく散歩/アートでてつがく対話/てつがくカードを作ろう)(4)宇宙人にあったら何話す!?(5)アートでてつがく対話 part 2 (6)いい子って何!?(7)ずるい!?三年目の記録 (1)なんでウンコでみんな笑うの!? (2)「触る」てつがく対話(3)テーマから考えよう/地球の国はなんでわかれているか (4)てつがく対話って何?(5)音で即興「聴く」てつがく対話 (6)言っていいことと悪いことの違いは何?(7)アートでてつがく対話 part 3 (8)青空てつがく対話「どうしてお外は気持ちがいいの?」 (9)犬てつするってどういうこと? 犬てつってどんな場所?ふかふかの土壌から芽生える自由 安本志帆【第二章】てつがくするとはどういうことか ?ホントにホントのホントが知りたい! 松川えり ほんとうに、こどものためのてつがく? 高橋綾哲学するとはどういうことかについて、 私が語れる2、3のこと 三浦隆宏 ファシリテータ―に哲学の知識はどれほど必要か? 河野哲也 対話がひらく未来の扉 おわりにかえて ミナタニアキ_______________________________書籍 こどもと大人のてつがくじかん てつがくするとはどういうことか?著者 ミナタニアキ(犬てつ主宰)    安本志帆(みんなのてつがくCLAFA代表)寄稿 河野哲也(哲学者)    高橋綾(哲学プラクティショナー)    松川えり(てつがくやさん)    三浦隆宏(カフェフィロ)編集 犬てつ(犬山×こども×大人×てつがく×対話)装丁・デザイン cuu design ヤマダクミコ本体 2,300円+税268頁/A5版/左開きISBN 978-4-910238-00-5
¥2,530
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ラントシャフト・オリジナルトートバッグ

ラントシャフト特製A4トートバッグ(マチ付)です。本体/約W36㎝xH37cmxD11cm持ち手/約2.5㎝x47㎝素材/コットン100% シーチングざっくりといた風合いが魅力で通気性に優れたシーチングを使用色:ナチュラル
¥1,320
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