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「サステナブル分野の統合的評価に関する勉強会」とりまとめ

2024年7月5日に、みずほリサーチ&テクノロジーズ様から「「サステナブル分野の統合的評価に関する勉強会」のとりまとめ報告書」が開示されました。
https://www.mizuho-rt.co.jp/company/release/2024/pdf/r08-sustaina-ases.pdf
https://www.mizuho-fg.co.jp/release/pdf/20240705_2release_jp.pdf


これは、23年11月から学識者や民間企業が多数参加して数度に渡り実施した「サステナブル分野の統合的評価に関する勉強会」の最終の報告書となります。
これに先立ち、24年3月5日に「サステナビリティシンポジウム2024」が開催され、私も登壇させていただきました。
https://www.mizuho-rt.co.jp/seminar/info/2024/sustainable0305.html

実は、キリンが2013年に発表し2020年にリバイスした「環境ビジョン」の見直しをしていた時期に重なります。
議論のポイントはまさに「環境課題の相互関連性とトレードオフ」の再認識と、その結果としての取り組みの方向性の再定義でした。
その意味で、大変に参考となる勉強会でした。
本報告書のP26でキリンの「環境価値相関図」をご紹介いただいておりますが、つい最近開示された環境報告書2024ではさらにランドスケープアプローチと公正な移行の考え方を取り入れバージョンアップとしております。
こちらも、勉強会が無ければこの図には至らなかったと思います。
https://www.kirinholdings.com/jp/investors/library/env_report/


過去、色々な省庁の検討会にも参加させていただきましたが、期限付きで何らかの結論を出さなくてはいけない検討会とは異なり、お互いに発表し、学び、深く理解した上で、自分事として再度深く検討することのできる、貴重な機会となりました。
指導をいただいた学識者の皆様、様々な事例と考え方を共有をいただいた民間企業の参加者の皆さん、そしてこのような貴重な機会をいただき、且つ忙しい中でシンポジウムの企画と実施、報告書まで対応をいただいたみずほリサーチ&テクノロジーズ様に深く感謝いたします。

ちょうど退職準備期間に入ったこともあり、これを機会として様々なサスティナビリティ関連のガイダンス等を読み漁っておりますが、特にuneathodoxが開示している「Nature-based Solutions: narratives, frames, and future horizons」で、まさに勉強会で議論したのと同じ議論がなされていることに気づきました。
https://unearthodox.org/wp-content/uploads/2024/06/Unearthodox-NatureBasedSolutions-v4.pdf

勉強会が一過性に終わらず、息長く次の議論につながることを祈念しております。


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