#2 初めての物件購入
情報収集
不動産投資で3億円を稼ごうと一念発起してから始めたことは、YouTubeの視聴だ。
YouTubeでは不動産投資に関する情報が溢れており、この世に大家さんが多いこと、40歳未満でも専業大家が多いことを知った。
YouTube動画は、夢の解像度を上げる為には、うってつけの方法だった。
幾つかの動画を視聴した後、至った結論は
・築古戸建(高利回り物件)で稼ぐ
・銀行融資を有効活用する
の2点だった。
無論、資産性のある物件購入を勧めている動画もあったが、手元資金1,500万円は、不動産の世界では弱者に該当すると判断した為、先ずは手元資金を稼ぐことを目標に置いた。
わたしの戦略
ざっくりだが、わたしが思い描いた戦略はこうだ。
高利回り(20%程度)の築古物件で収益を得る
稼いだ分で更に築古物件に投資する
1&2を繰り返す
仮に500万円の物件を購入し、月7万円で貸し出せば、年間84万円。
2年目に再度500万円の物件を2棟購入し、それぞれ7万円で貸し出せば、3棟合計252万円。
同時に会社員の給与から貯金をしているはずなので、3年目には、また400~500万円の物件なら買えるだろう。
同様のことを、8回繰り返せば年間672万円。
まあ、いけるだろう。
そんな皮算用をしながら、ポータルサイトで不動産物件の閲覧を始めた。
問題
大方の予想の通り、いきなり壁にぶち当たった。
先ず、そもそも素人がそう簡単にお買い得物件を購入できない。
7万円/月を稼ぐ500万円の物件は、表面利回りが16.8%だ。
ポータルサイトでは、せいぜい良くて利回り12%程度の物件が並ぶ。
500万円の利回り12%の物件は、月5万円の賃料の計算だ。
(おいおい、こちらは7万円でも安いかなと思って貸し出しているのに…!)
(利回り16%ってそんなに難しいのか?)
そんなことを思いながら日々を過ぎしていたが、そもそもどこの誰が素人でも儲かる物件を素人に紹介するだろうか。
500万円程度で調べていても、本当のボロ物件や利回りが低い物件しかない。
誰がこんな物件に月々7万円も払うのか。
そもそも、修繕作業(費用)はマストだ。
こんなボロ物件、せめて家賃2~3万円だろう、と思うような物件ばかりだ。
500万円程度では、ワンルームの区分マンションくらいしか、手を出せる物件が無い。
一度区分マンションの内見に行ったが、業者に危うく騙されるところだった。
業者は騙しているつもりはないかも知れないが、初心者はワンルームを表面利回り一桁%で回すべきではないと判断した。そんな物件を買っていたら、次の物件を購入できない。
そんなことを思いながら、ひたすらポータルサイトを閲覧し続け、掲載から1,2か月ほど経っている600万円ほどの物件を見に行くことにした。
運命の出会い
初めての物件との出会い(問い合わせ)は2023年8月上旬。
楽待に掲載されてから約2か月経っていた木造2階建てのいわく付き物件である。
諸々の手数料や諸経費を勘案しても、周辺の家賃相場を見る限り、利回り10%を切ることはないだろうと判断した。
入居者は見つかるのか、想定外のトラブルは起こらないか、様々な不安を抱きながら、現金一括で決済を終えた。
物件のメリット
駅徒歩10分以内
相場より安い
指値が可能
シェアハウスが可能な間取り
住宅セーフティネットワークを活用
土地値が購入価格を上回っている
物件のデメリット
瑕疵あり
想定賃料から値引きが入る可能性大
都心まで電車で1時間
残置物がある為、片付けの手間
住宅セーフティネットワーク申請の手間
弱者はこういう物件しか手が出ないのか…。
そんなことを考えても仕方が無いので、とりあえず第一歩として、購入を決断した。
振り返ってみると、購入手続きが一番容易だった。言われた資料を準備し、購入するだけで済む。もし騙されたら、お金を払うまでは直ぐだな、と思った。
修繕作業の始まり
残置物が大量に残っていたため、先ずはその処分から始まる。
友人と手分けして、残置物の処分作業を開始した。
ちなみに、その後の修繕作業も初めてであり、修繕に必要な道具(木工道具)も持ち合わせていない。
勢いよく購入したは良いが、想定できる問題は山積みだった。
自己紹介とここまで読んで頂いた方なら、わたしが如何に短絡的な思考の持ち主かが、分かるであろう。
先ず、圧倒的に知識量が少ない。
YouTubeは見たものの、不動産投資に関する本すら買っていない。
購入後の修繕に掛かるコストの計算もできていない。
(想定外のコストは仕方ないと割り切った)
こんなわたしが、果たして3億円を手に出来るのだろうか。
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