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グノーティ・サウトンの煙幕(対話編)

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哲学者グノーティ・サウトンは、現代に降り立ったソクラテスの末裔。人々の思い込みを突き崩し、煙に巻いて去ってゆく……
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記事一覧

どうあがいてもとらわれる【対話編】

登場人物
グノーティ・サウトン ソクラテスの末裔 哲学者
ビジネスマン グローバル企業の若手従業員

ビジネスマン 経済のグローバル化が進み競争が激化しています。一方国内市場は成熟し、過去と同じやり方ではモノが売れません。そのため、企業は従業員に、語学力と交渉力、柔軟な発想力を求めてきます。特に厄介なのが3つ目。社長は「常識にとらわれるな!」と言います。それが大事なのはわかりますが、急にそんなこ

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あまりにも濃すぎる死【対話編】

グノーティ・サウトン ソクラテスの末裔 哲学者
ニュースキャスター(以下NC)

NC 先日、女優の河田麗子さんが、末期の胃がんで亡くなりました。52歳。あまりにも早すぎる死でしたね。
サウトン 早すぎる死ねえ……
NC ん?どうかしましたか。
サウトン あなたのようなニュ―スキャスタ―は、人がある年齢で亡くなると、たいてい早すぎる死と言いますね。
NC そう言われれば、そう言っている気もします。

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