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健康素材ユーグレナの価値向上に向けた取り組みが面白い

健康食品の素材として、すっかりと定着したユーグレナ。
(株)ユーグレナによる用途研究により、健康食品だけでなくバイオ燃料、飼料、肥料、バイオマスプラスチックに至るまで、幅広い分野での応用が期待される素材です。

決算資料

様々な用途研究がなされていますが、2023年時点での売上464億のうち、ヘルスケア事業の売上414億円を占めており、ユーグレナを使った健康食品がメイン事業となっています。

決算資料

ユーグレナを使った健康食品事業を伸ばしていくための戦略のうち、素材であるユーグレナの価値向上に向けた取り組みが面白かったので紹介します。

健康素材を開発している原料メーカーの方が学びになる点が多いケーススタディです。

ユーグレナとは?

食品分野においてユーグレナは、ビタミンやミネラル、アミノ酸、不飽和脂肪酸など、59種類もの栄養素を含んでおり、健康への貢献が期待されています。また、細胞壁を持たないため、消化率が非常に高いのが特徴です。
(参考:ユーグレナ社のHP

決算資料より引用

栄養価が高いのはもちろんですが、ユーグレナに含まれる「パラミロン」については様々な機能が期待されています。
(アトピー性皮膚炎症状緩和、免疫バランス調整、加齢に伴う運動機能の維持など)

ただ、様々なエビデンス研究をしていますが、健康の維持・予防の範囲を超えることは機能性表示食品のヘルスクレームとして認められないので、どの研究が日の目をみるか楽しみですね。

2024年現在、機能性表示食品として許可されている機能としては「睡眠・疲労感・ストレス」で、ユーグレナを配合した機能性表示食品が多くのメーカーから発売されています。

決算資料より引用

ユーグレナの持つ機能研究は進めていますが、野菜不足解消できる素材として青汁のような消費がメインストリームであり、青汁市場(グリーンチャージ)が主戦場です。

グリーンチャージ市場における素材ユーグレナの立ち位置を見ていきましょう。

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