見出し画像

メタバースって何!?VR?アバター?現代のメタバースってどうなってるの?- ソーシャルVR

 皆さんこんにちは。メタバースVTuber蘭茶みすみです。「メタバース」という言葉、最近流行っていますよね。Facebookが「Meta」ブランドに変更したりなど、世界がメタバースを巡って大きく動いています。「VRと何が違うの?」という疑問もあると思います。今回はVRとメタバースの意味の違いや、メタバースの普及で到来するであろう未来について考えていきたいと思います。

▲メタバースとVR、アバターの関係。離れた地点の二人がHMDを被り、メタバースの世界でアバターで自由な姿になって会っている。

 メタバース(metaverse)はmeta(超越、高次の)とuniverse(宇宙)を組み合わせた造語です。日本語で考えると、宇宙の上に更に構築された宇宙のようなニュアンスになるでしょう。現状では主にインターネット上に構築された3次元空間で人間がアバターを用いて活動する仮想世界を指します。いま私がいるNEOS VRも、アバターを用いてコミュニケーションや制作、経済活動ができるプラットフォームのため、メタバースと言えるでしょう。他にはVRChatやclusterなどがあります。SF小説に登場する言葉が元ネタになっています。
 一方VRはVirtual Reality、仮想現実という意味になります。日本語では人工的に作り出された現実感というニュアンスであり、コンピュータで作り出された環境を現実のように知覚させる技術を言います。現在では主にヘッドマウントディスプレイを用いて現実のように見せる方法が使われています。ARはAugmented Realityで拡張現実。仮想のものを現実に重ねる技術。MRはMixed Realityで複合現実で、現実のものと仮想のものをリアルタイムに影響させ合った空間を構築する技術全般を指します。これらを総称してxRと言います。
 これらを勘案して考えると、メタバースは仮想世界という空間的なプラットフォームに関する概念で、VRやARなどは、現実世界と仮想世界をつなげる技術を指していると言えるかもしれません。

ソーシャルVR国勢調査2021

 現在のメタバースの生活実態はどうなっているのでしょうか。VTuberバーチャル美少女ねむ氏が全世界の約1200人に対して行った現在のソーシャルVRユーザーの生活実態に関する調査では、友だちとの交流やイベント参加、ワールドやアバターの制作などの目的で利用する人が多く、日本のユーザーの5割近くが1回に3時間以上プレイしています。また、実名ではなく自分を意味する仮名(キャラクター名)で利用するユーザーが9割以上を占めます。肉体の性別と異なる性別のアバターを用いる割合が高く、約17%が声も変えています。逆の性別になる理由としては34%が「コミュニケーションや自分を表現しやすいため」「心身の性の不一致を感じているため」と答えており、多くのVRユーザーが、なりたい自分になっているVRでの状態を生活の一部にしていることがわかります。

▲ソーシャルVRで撮影した思い出の数々。既に少なくない人間がメタバースを生活の場にしている

 メタバースは人工的な世界です。自分の存在そのものを含めた人間が知覚する空間を自由にデザインできるようになります。既にVRを使ったメタバースでは既に多くの人間が自分の存在や空間を自由にデザインしています。また、今後デバイスがより手軽になり、ARも普及することで、元々の現実と仮想現実の境界が限りなく曖昧になるでしょう。自分でデザインした存在や空間を重ねて元々の現実で生活できるようになるかもしれません。メタバースと言っても、人工的に作られた空間を用いるだけで、そこも現実です。他者と関わる社会生活を送る上では、むしろ人間の意志でデザインしやすい仮想現実の方が主流になる可能性もあります。

 メタバースVTuber「蘭茶みすみ」
 「全人類の肉体廃止」を掲げるバーチャルYouTuberで、2018年から活動しています。自身が生身の状態から「バ美肉」する様子を3分で映した映像が話題になりました。VR空間で立体日本地図を見る「空から日本を見る会」を開くほか、VRでのライフスタイルの実体験をnoteに連載しています。

Twitter
https://twitter.com/L_ancia

YouTube
youtube.com/c/LanciaMisumi

note
note.com/lancia_misumi

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?