フラメンコのーと💃 〜タブラオの楽しみ方と見栄〜 (2023年9月29日)
さて
前回はアレグリアスという曲種の
大まかな流れを説明しました
たぶん、みなさん
なんのこっちゃ🙄
ってなってると思います
まあフラメンコの一曲が
パートごとに主役を交代で務めて
それぞれのパートを繰り返したりして
ああいう感じで成り立ってるんだなぁっていうのが
なんとなく分かっていただければそれで十分です
(あの情報はむしろ練習生が喜んでた😂)
では今まで書いてきたことを踏まえて
スペインに行ってタブラオを訪れた時に
どのようにフラメンコを楽しんだらよいか🙂
を書いてみたいと思います
タブラオとはフラメンコステージを兼ね備えた
ショーチャージを払ってフラメンコを見るためのお店です
ショーを見せるだけのお店や
一杯ドリンクが付いているお店
そして
ディナーを楽しみながらショーを見るお店など
スタイルは様々です
そしてフラメンコのステージ自体も
舞踊団で活躍する人とか
フラメンコ一家のホープとか
タブラオによってもそれぞれ特色があります
(玄人向け情報🙂)
なのでフラメンコソムリエの私(勝手に言ってます)としては
「アンダルシアに宿泊するなら
毎晩色んなタブラオに行って欲しい」
と声を大にして言いたい😤
基本的にタブラオは
お店の人がそれぞれの出演者をアサインするので
その日の出演者同士の相性もあるし
同じ日でも
それぞれの回によって雰囲気が違ったりします
フラメンコはナマモノ
一回見たから「フラメンコ見た~」ではなく
何度も足を運んで頂きたいのです🙂
ショーを見るだけのお店は
大体がチケット制の前払いです
ドリンクや食事がつくお店は
前払いだったり、後払いだったりします
ショーが始まるとオープニングとして
みんな登場して短い曲を披露したりします
(無い場合もあります。ステージ構成次第)
そしてその日に出演する踊り手さんが
1人ずつ持ち曲を披露していきます
(順番は新人→大御所という感じです)
踊りの間に
カンテソロと言われるギターを伴った歌や
ギターソロと言われるギター独奏が入ってきます
登場人数が多い場合は
一部と二部に分かれてたりもします
ギターソロとカンテソロは
前回書いた通り
ギター演奏と歌のパートが続く感じなので
だんだん最後に向かって盛り上がって行って最後
ジャン🎸
という感じで終わります
(ここで拍手喝采👏👏👏)
踊り手が踊る場合は
一曲の中に何ヶ所かの区切りが訪れます
前回記載したアレグリアスの流れを例にして解説します
踊り手が登場(サリーダ) したあと
一度わーっと盛り上げて
「歌い手さん歌って~」
という合図を出します(ジャマダ)
大抵ここで一回踊り手さんが
「どうよ~」
って見栄を切ってます😂
(ここではハレオと呼ばれる掛け声をかけてます。「よっ!〇〇屋」みたいなのです)
そして歌(レトラ)が入って、ギターが弾いて(ファルセータ)
など繰り返して
そのまま踊り手の足技(エスコビージャ)に入ったり
一旦流れを切ってから足技に入ったりします
鬼のような足技が繰り広げられ
終わりに向かって段々盛り上がって
大抵この時
盛り上がりが最高潮に来ているので
踊り手さんが
「どうよ~」
って盛大に見栄を切ったら拍手~👏👏👏
そしてここでまた
「歌い手さん歌って~」
という合図を出します(ジャマダ)
そして楽しげな感じでみんなで盛り上がって(ブレリア)
退場していく(フィナル)
って流れが多いかな🤔
なので去っていく時と
終わったあとに挨拶に出てくるので
その時に盛大に拍手👏👏👏👏してあげてください
もちろん一曲の構成は
踊り手さんそれぞれで違うし
曲種によっても流れは若干変わります
しかし大体は踊り手さんが
「どうよ~!!バーン(見栄!)」
ってやった時が拍手👏のタイミングです
見慣れてくると段々
「くるぞくるぞ」と
わかるようになります
皆が踊り、歌い、弾き終わった後
最後にみんなで賑やかしにひと振りずつ踊ったりします
基本的にショーの途中は撮影禁止ですが
この時だけは
「写真撮っていいよ〜」
と言ってくれるお店もあります
こんな感じでフラメンコは進行しています🙂
ぜひ一緒に盛り上げて
フラメンコを楽しんで下さい🙂